PandoraPartyProject

ギルドスレッド

旅一座【Leuchten】

【RP】寝室

団長室から繋がる階段の先にあるヨタカの寝室。
ベッドや観葉植物など、部屋に置いてあるものはほとんど無いに等しく。普段使っている様子はほぼ見られない。
唯、大きな出窓から見える夜空が好きなのか…周辺にはクッションと簡易的な毛布、五線譜の書かれた羊皮紙が置いてある。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
少し……すこし、だけ……。(瞼はゆっくりと閉じてゆき。少しの間を残すと、後は規則正しい寝息だけが聞こえる。)
……さて。露払いはしないとね。(穏やかな声でソレは瞳を閉じて、そのまま黙る。いつも浮かべている笑みは消え、一見して眠っている様な姿だ)

(夢へ、夢へ、夢へ)
(夢の中は煌々と照らす星々だけの、それ以外は何も無い世界。夢の中のヨタカは幼く、微笑む母を見つけるとまだ声も変わらぬ高い声で「母上…!!」と無邪気に駆け寄るが、世界はすぐ様一変する。溶けるような暗闇だけが広がるそこには、グジュグジュと、嫌な音を立てて形を変える異形が現れる。それは赤く血塗れた瞳でヨタカの名を呼ぶ。)
(空からバキバキと、割れる音がする。やがてガラスの様に割れ目が出来て“ソレ”は小鳥と異形の間に降ってきた。その背には普段は出さないーー否、極大の魔力蓄積炉であるが故に混沌肯定(せかい)によって出せない様に封じられた“3対6枚の輝く緑翼”が広がっている)

魔を祓う気質は、自然と魔に狙われやすくなるという。或いはそれを脅威と捉えて。或いはーーそれを、救いと捉えて。
(異形は長い首をギギギと変な音をさせ、傾げるような仕草を見せる。今迄こんな奴、あの子と私以外は存在等しなかったのに…!とでも言いたげな、ゴポゴポと不服そうな声を零して睨みつける。)


あっ、あなたは……?(幼いヨタカは、突如目の前に現れた見知らぬ人に、涙を流しながらその背に聞く。)
我(アタシ)?好きにお呼び。武器商人、歩く破滅、叶えるモノ、名も無き悪魔、御伽噺の魔法使いーーキミの観測したままに。ああ、ふたつ確定していることはある。我(アタシ)はキミの所有者で、キミを愛するモノだということだ。

(軽く振り返って小鳥を見下ろす。いつもの三日月の様な笑み)
ぼくを…あいするひと……?(三日月のようなその笑みは、幼い小鳥には本当の月のように思えて。眩しそうに目を細める。)

(その間にも異形は思案するように気味の悪い音を立てて間へ割って入る"邪魔者"をどうするか…と赤い眼で見ている。)
そう、キミを愛するモノ。(繰り返し伝える様に)キミの望みを叶えるにも、邪魔しそうなコがいたからね。対処する為にちょいとこっちに潜り込んできたのさ。(そう言って、異形に視線を移した)
(異形は人の声とも獣の声ともつかぬ声で承認を威嚇するように唸り。)

ひっ…!!(その声に怯えるように商人の傍へと近寄って隠れるように身を潜める)
(自分の後ろへ隠れた小鳥に手を伸ばして頭を撫でようとしつつ)

ふむ、やはり余計なものが多いね。引っぺがそう。何よりーー我(アタシ)も抑えが利かなくなってきた。そうだろ、みんな?(ざわり、ざわり、ざわりーー足元からざらついた気配が漂い始める)
(撫でられながら怯えるように必死にしがみついている)

(異形は商人を視線で捉えると、不揃いな牙を剥いて襲いかかろうと。)
ーー“食べていいよ”。

(その一言で、気配が爆発的に膨れ上がる。ひとつ、ふたつ、みっつよっついつつむっつななつやっつーー。それらはカタチを喪った出来損ないの幼子の様なそんな異様を放っており、そしてソレらは異形へ対して、“明確に愛を求めていた”)
(幼子の異形を見た母親だった異形は、動きを止めると濁った声で「イトシイワガコ」と口々に喋りだし、じっと見詰めている。)

……なにがあったの…?(隠れていたヨタカは静かになったのを不思議がり、商人へと問う。)
需要と供給を一致させるってだけさ。

(ゆっくりと落とし子たちが異形へ手を差し伸べる。にゅう、とゆっくり神粘土を引き延ばしたように腕が伸びていた)
じゅよーときょーきゅー…ちちうえにきいたことがある。あなたは、しょうばいにんなの…?(丸々とした幼い眼が見上げて見詰めている。)

(差し伸べて来た落とし子の手をキィキィと高い声を上げながら我が子を抱くように絡めて。)
次第に"そう"みたいだ、と呼ばれる様にはなったがね。つまるところキミたちの在り様から学習をした結果に過ぎない。言ったろう。ーー"好きに観測するがいい"。

("キャハッ""キャハハッ""キャハハハハ"…落とし子たちは異形を縋るように掴むと自分達の方へ強く引き寄せていく。異形の体と落とし子たちが近づくならずぶり、ずぶりと底なし沼のように異形の身体は沈み込んでいくだろう)
……?わかった。しょうばいにんのおにいさん…!(助けてくれたのが分かったのか安堵した顔で。礼儀正しくお礼を言う。)

(異形は「イトシイワガコ」「シアワセ」「トワニ」と恍惚の表情を浮かべながら、沈んで逝く。)
よろしい。ヒヒ。

(沈み込む異形を見下ろしながら)

よかったねぇ。これでいつでもいっしょだ、キミたちもさみしくないね。おっと、余計なモノは吐き出すんだよ。(クスクス…と笑うソレの影の下から胸の悪くなるような音が響く。やがてその音は次第に水音に変わり最後には静寂が訪れた。命じた通り、余計なモノがあれば無事に吐き出されはするだろう)
…!!!(音が恐ろしくて耳を塞いでいたが、音がしなくなったのでソロりと手を外して)もう、アレはおそってこない…?

(沈んだまま、静寂が訪れた。ただ一つ、吐き出されたのはひとつの光で。それは続く暗闇を照らすように天へと昇ると、弾けて無数の星となった。)
とりあえずは。また呼び集めるかはキミ次第だけど。(星を眺めながら)
ぼく…俺…次第……。っ………!世界が…!!(煌めく星々を残したまま、世界は端からガラガラと音を立てて崩れて行く。どうやら夢の主が覚醒する様だ。)
(崩れゆく世界で、ソレは笑って)“愛しているよ、可愛いヨタカ”。“どうか、信じてちょうだい”。
(崩れゆく世界と共に、意識も崩れていき。ハッ、と身体を震わせながら覚醒する。)っ………!!!!
俺は…夢で…怪物に…それで…商人に…?(頭を押さえて夢の中で見た内容をゆっくり反芻している。)
商人……!(静かに眠ってる商人を揺り起こそうと。)
ん……(本当に寝入っているらしく、揺らされて小さく身じろぎした。前髪がさらりと流れて男とも女ともつかない整った顔が覗く)
お、起きない……。(困った、という顔で商人の顔を見て。サラリと落ちた前髪を整えようかと手を伸ばそうと。)
(じっとしていると生きているのだか死んでいるのだかわからない様子で、暖かくも冷たくもない平坦な温度が無ければ人形だと錯覚したかもしれない)
(商人は寝ていると生気を感じれないなぁと思いながら穴が開きそうな程じっと見ている。)
(やがて、ソレは睫毛を震わせて眼を開ける。丁寧に研磨されたアメジストを思わせる、深い紫色の瞳がゆるりと小鳥を視た)
んんっ……!?起きた…商人…あの夢は…。(アメジストの瞳を見ながら先程見た夢のことについて聞こうと)
(くぁ、と小さく欠伸のような動作を1つして)……おはよぅ。朝のキスはいる?(くすくす…)
んっ、んんん…!?それは…いらない…(気持ちだけで感謝と焦って退く)
ざぁんねん。(けらり、けらりと笑ってベッドから抜け出す)では朝食というやつだね、わかるとも。
んん、あれ…もう朝だった……?(窓を見れば外は明るく。一晩寝ていたのか…と驚く)
洋食?それとも和食にする?(くすくす)
洋食……ってそうじゃなく、て…さっきの夢は……貴方は、アレを倒して……?(流されそうになるのを首を横に振って)
さて、どうだろうね。(くすくす…)
んん…誤魔化さないで…教えて欲しい……。あれは…ただ…俺が望んだだけの夢なのか…それとも…。
“そう”なるかどうかはキミ次第さ、愛しいヨタカ。(けらり、と笑って正面から抱きしめにきた)
そう……か…そうか…分かった……。(涙ばかり溢れる自分の紅い瞳はやはり嫌だな…と抱きしめられながら零して。)
おやどうして泣くの。大丈夫だよ、しばらくは一緒に寝てあげる。でも、泣いてると瞳がキラキラしてて、これはこれで綺麗だねえ。(同じくらいの背丈の小鳥を覗き込むように)
……(コクコクと子供のように頷きながら、涙を手の甲でゴシゴシと拭いて。それでも朝の光に煌めく紅の瞳は、太陽のように紅く、深く。)
(とろりと笑って)やっぱり、我(アタシ)は好きだなぁ。キミの目。
……貴方だけだ…そんな事を言ってくれる人は…。(笑う顔を見て、そっと瞳を伏せて。もう、泣いてはいない。)
いいこ、いいこ。愛してるよ。洋食を用意しようねえ。(ゆっくりとした、男とも女ともつかない声でそう言って、ゆるりと体を離す)
……料理は下手だが…邪魔にならない程度に…手伝う…。(そして少しだけ微笑んで。ベッドから抜け出して。)
ああ、いいとも。(にこにこと微笑んで、それもベッドから抜け出した)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM