ギルドスレッド
旅一座【Leuchten】
ふぅん……。(形があればいいのに、そしたらこの人達も幸せになるだろうに……と思いながら見上げて)商人…貴方は……眠る…と言う行為はどう思う…?(商人も眠るのだろうか…と考えながら別の話を振り)
我(アタシ)にとっては旅や探し物のツールのひとつかナ。こう言うと我(アタシ)のトモダチはちゃんと人間しろって怒るけど。
…面白い噺、冒険譚……一晩で見れる物語のような世界…か。……そんな世界を…どうすれば見れるようになる…?(見上げながら真剣に聞き)俺は…ここ数年、同じ夢しか見ない…。いつも、母に囚われて目が覚める…。大好きなはずの母なのに…恐ろしいと…恐怖する自分が嫌で……ならいっそ、夢など見ずに…夜空の星を見ている方がいい…。だから俺は…眠らない。
それが…嫌なんだ…!母と同じ形をした…紛い物……何で、ずっと俺の夢に巣食うんだ……。(出て行けば良いのに…そうすれば昔のように、母へと会いに行けるのに……と小さく呟いて。)
最初は物に頼ったり…人に頼ったりして…あらゆる方法で…悪夢を避ける努力をした…。でも…結果見るのは同じモノ……心が折れるのが先だった…。(枕に顔を埋めて。絞るように声を出して。)
…!!なら、この悪夢を…断ち切って…!ずっと…このままは…辛い…!苦しい……。(跳ねるように起きて。乱れた髪から覗く紅と、紅に染まらぬ黄色が、濡れた瞳で真剣に、商人へとすがり付こうと。)
(小鳥の背後にまとわりつくは、母とは似ても似つかぬ異形のモノ。母を求め、子を求め、集まりあった母親だったモノの塊だ。時折「ワタシノコ…」「イトシイ…」と濁った声で愛を囁いている。)
(小鳥の背後にまとわりつくは、母とは似ても似つかぬ異形のモノ。母を求め、子を求め、集まりあった母親だったモノの塊だ。時折「ワタシノコ…」「イトシイ…」と濁った声で愛を囁いている。)
ーー(異形に目を遣り)喰ってしまってもいいがね。対症療法に過ぎないだろうさ。また、他ならぬキミ自身がそのコを呼ぶ。やれ、我(アタシ)というモノがいながら憤慨ものの噺だ。カケラを持っていってしまってもいいが、どうもニンゲンはそれを好まない。なら、ふむーー対価をどうしたものか。
対価っていうのがキミたちのルールだろ?(縋り付く小鳥を見下ろして思案し)ンー……名前とか、声とか、思い出とか、魔力とか?(どれがいいかな、と首を傾げ)
ん……そうか、それも…そう…か…。(何かと引き換え、それは甘い響だと思う反面、恐ろしく感じて。でも、日々囚われ暗闇に堕ちる感覚は更に怖くて。弱々しく首を横に振って長考し。)
手軽なのは魔力だが、ちょっと多めに貰わないと釣り合わないかナー。少なく済むのは……誰かとの思い出とか?(その顔を覗き込む様に)
ヒヒ。嫌ならそれこそーー我(アタシ)に魂でも捧げてみる?(弱々しい小鳥をまたベッドに寝かせる様に肩を押して。その上からチェシャ猫の様に笑ってソレが見下ろした)
たま、しい……。(目を見開いて、目の前で孤を描いて笑む人に、オウム返しする術しか持たぬ小鳥のように言葉を繰り返して。)
喰うわけでも無ければ抜くわけでも無し、死にやしない。蛙に蝸牛、仔犬の尻尾を貰おうってだけさ。ヒヒヒヒヒ……。まぁ、楽にはなれるんじゃない?
(さらりと小鳥の前髪を分けようとしながら)
(さらりと小鳥の前髪を分けようとしながら)
俺はそれで……楽に……?(頭の片隅では何かが警告するのに、楽になる。その一言はとてつもなく甘美に響いて。分けられた前髪から覗く双眸は、怪しく笑む目の前のヒトへ。)
(とろりとした笑みを浮かべて)自分のことで悩まなくてよくなるなら、それはとても楽なことじゃない?ねぇ?いいと思わない?
……でも、それで……楽になって……俺が失うものは……?自我…?存在…?(双眸は再び不安の色を称えて逸らされる)
逢えるかもしれないし、逢えないかもしれない。でも、逢えなかったとしても今よりは心穏やかだろうさ。因果が因果なのだし。
(正直、体と心は我慢の限界が来ていた。いつも苦しさで目が覚める思いは、自身の中であの時のまま生きる母に殺されるのは、もう嫌だ。)……(無言のまま、グッと手を伸ばして商人の服の袖を掴む。)
(ソレは、とろりと笑ってベッドの中に潜り込みながら)“この悪夢を断ち切って”。キミの望みを叶えよう。どうか、“信じてちょうだい、愛しいヨタカ”。
(ぶわりと溢れて止まらない涙と震えで視界が歪む。目の前に居るであろうそのヒトの顔さえ認識出来ない。)
安心をし。この世の誰もがキミを嫌ったとしても、我(アタシ)はキミの最期までキミを愛してるよ。だって、“キミは我(アタシ)のだもの”。
(ゆっくり撫でながら、ソレは言葉を紡ぐ)
(ゆっくり撫でながら、ソレは言葉を紡ぐ)
んん……。(一つ一つ紡がれるそれは、自身を肯定してくれる言葉で。温かい何科が流れ込むようで。撫でられる感覚が心地よくて、普段は自身から拒否してやまぬ微睡みが訪れる。)
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ベッドや観葉植物など、部屋に置いてあるものはほとんど無いに等しく。普段使っている様子はほぼ見られない。
唯、大きな出窓から見える夜空が好きなのか…周辺にはクッションと簡易的な毛布、五線譜の書かれた羊皮紙が置いてある。