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旅一座【Leuchten】

【PPP一周年記念SS】旅一座公演『夜空の星に願いを』

 幻想の王都メフ・メフィートのとある広場にテントがたった。
 テントといえば、サーカス『シルク・ド・マントゥール』。それは幻想を混乱に陥れた魔種の象徴。
 付近の住民は警戒し、訝しがった。
 テントから出てきたのは、ひ弱な感じのするやせ細った背の高い男に、目つきの悪い獣種、蝶の羽根をつけた麗人、ポニーテールの美女、狼の毛皮を被った獣種、水色の髪の少女だ。統一感はなく、個性豊かな面々だ。
 街の力自慢だろうか、強面の男がひ弱そうな男に目をつけて、怒鳴りつける。
「オレ達はサーカスなんてウンザリなんだよ!魔種なんて、よそ行けよ!」
「……俺達、魔種じゃない……。……特異運命座標……。……みんなにサーカスは本当は楽しいし、安全だって伝えたくて、……サーカスをするんだ……。……無料だから、遊びに来て欲しい……」
 ひ弱なそうな男、旅一座の団長、ヨタカ・アストラルノヴァは臆することなく、チラシを一枚、その男に渡した。大の男が気迫に押されて、チラシを受け取った。
「……ひ、暇だったら、見に行ってやるよ……」
 男が態度を急変させたのは気迫に負けただけじゃない。特異運命座標だと分かったからだ。シルク・ド・マントゥールの狂気の呼び声を止め、魔種を駆逐した、あの特異運命座標。 王や貴族の覚えもめでたい、あの特異運命座標だからだ。
 特異運命座標がサーカスをするという噂は噂に噂を呼び、旅一座のテントには行列が並んだ。

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うっかり、忘れておりました。

今回の出演者は、ヨタカ・アストラルノヴァ(p3p000155)、夜乃幻(p3p000824)、ジェイク・太刀川(p3p001103)、クァレ・シアナミド(p3p002601)、律・月(p3p004859)、津久見・弥恵(p3p005208)の提供でお送り致しました。尚、月様以外からは直接許諾を、月様はTwitterでの二次創作許諾に基づいております。

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