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くるみ亭

【1:1】秘密のお茶会

お昼を少し逃したかな?と言う午後1時頃。

普段はまだまだお昼を求めるお客で賑わう時間ですが、
本日の店内はもぬけの殻。

何故かと言うと定休日、
くるみ亭のドアには『CLOSED』の看板がぶら下がっています。

そんな無人のお店を覗き込む不審者(?)さんが一人。
そんな不審者さんに声掛けすべく、近づく者もまた一人。


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お招きした方:
パーシャ・トラフキン

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もー、ほんとねー、ミミちゃんはギャップすごいよねほんと!
まあ、嫌いじゃないんだけどさ……。
(うー、と背中をさすりつつ、思い返す。客と店員だったときはいくらか距離感のある接し方だったものの、現在はわりと容赦はない。パーシャにとって、特別な関係のようでむしろ好ましくはあるのだが……)

えっ、いいの? やった!
ミミちゃんすき!

(手のひら返し。友よ~なんて言いながら、ミミの後について店内へと入る。しいんとした店内に二人の靴音が響く。いつもと違う雰囲気に、パーシャはくるりと店内を見回した。
香ばしいにおいが店内いっぱいに広がる自慢のパンを所せましと並べるスペースは、いまはがらんとしている。いつもは大きな体の店長さんが奥にいて、ミミちゃんがいて。馴染みのお客さんがいて──。
『こういうの、何て言うんだったっけ。ノスタルジー? はちょっと違うか……』
内心、どこか不思議な気持ちを覚えつつも、少女の質問に、はっとした顔で)

えっ。あ、うん!
全然大丈夫!

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