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海色の箱庭
少し驚いた顔を見せた彼女。
海に入ったことに対してだろうか、確かにこの冷たい海の中普通の人が入れば堪ったものでは無い。
けれどこの身は半身が海棲のもの。海は我が家であり我が友。
生まれた頃から傍らにある冷たい水達はその肌に触れたとて抵抗はなかった。
息をついた相手へとその姿を見せようと、海面から覗かせた尾ひれがゆらりとその視界の前を揺れる。
「ごめん、驚かせたかな?俺ディープシーなんだ。」
相変わらず楽しそうに話す彼女を見ながら自然と笑みが零れる。
多分自分よりも年上ではあるのだろうけど、近しくさえ感じられてしまうその無邪気さ。
語られた言葉にひとつ頷いて、
「ああ、なるほど。確かに昼間は太陽が一番眩しいからな。…その石?達も月明りで柔く輝いていてすごくキレイだ。アンタは、旅人なのか?」
見た事の無い存在。
この世界には多種多様な生き物がいるけれど、彼女の様な存在は初めてだった。
故に、旅人なのかと問う。
海に入ったことに対してだろうか、確かにこの冷たい海の中普通の人が入れば堪ったものでは無い。
けれどこの身は半身が海棲のもの。海は我が家であり我が友。
生まれた頃から傍らにある冷たい水達はその肌に触れたとて抵抗はなかった。
息をついた相手へとその姿を見せようと、海面から覗かせた尾ひれがゆらりとその視界の前を揺れる。
「ごめん、驚かせたかな?俺ディープシーなんだ。」
相変わらず楽しそうに話す彼女を見ながら自然と笑みが零れる。
多分自分よりも年上ではあるのだろうけど、近しくさえ感じられてしまうその無邪気さ。
語られた言葉にひとつ頷いて、
「ああ、なるほど。確かに昼間は太陽が一番眩しいからな。…その石?達も月明りで柔く輝いていてすごくキレイだ。アンタは、旅人なのか?」
見た事の無い存在。
この世界には多種多様な生き物がいるけれど、彼女の様な存在は初めてだった。
故に、旅人なのかと問う。
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静かに、只静かに、其処はいつもと変わらぬ様に夜に抱かれて波音のハーモニーを響かせる。
『 ―――、― 』
幾重もの星が瞬いた夜空の下、波音のハーモニーに混じって聴こえてきた歌声は静かな夜を邪魔するでもなく、漂うそよ風の様にささやかな子守唄となって浜辺に流れていく。
低い岩に座り、夜空を見上げながら歌うのは海棲の者の尾を携えた少年だった。
少年は歌う。祈りの唄を。
『 星抱き 満ちる夜よ
隠しておくれ 僕の願いを 』
ぱしゃり。尾が叩く海面が小さな飛沫をあげた。
≫≫≫
●1:1RP
●お一人様受け入れ。どなたでも。
●返信速度はマイペースに
●頃合を見て〆ます。
●誰も来なかった場合はそのまま一人で進んでいきます。