ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
海色の箱庭
さくさくさくさく。
鼻歌交じり、軽快に砂を踏む音。
星明かりにぼんやり煌めく腕を伸ばして、縮めて、上機嫌に微笑んで。
さくさく……
――脚を止める。
ひとの声が聞こえたような気がした。或いは、歌のような。
滑らかな波の声によく似た、どこかあわい寂寥を覚える音。
頼りにぐるりと視線を巡らせれば、その主と思われるものは案外すぐに見つかった。
夜のしじま、岩上に浮かんだシルエット。あまり夜目のきかない眼を眇め、
「……こんばんはー?」
なんとはなし、声をかけて。
無警戒な足取りで、真っ直ぐに人影へ近づかんと進行方向を定めた。
鼻歌交じり、軽快に砂を踏む音。
星明かりにぼんやり煌めく腕を伸ばして、縮めて、上機嫌に微笑んで。
さくさく……
――脚を止める。
ひとの声が聞こえたような気がした。或いは、歌のような。
滑らかな波の声によく似た、どこかあわい寂寥を覚える音。
頼りにぐるりと視線を巡らせれば、その主と思われるものは案外すぐに見つかった。
夜のしじま、岩上に浮かんだシルエット。あまり夜目のきかない眼を眇め、
「……こんばんはー?」
なんとはなし、声をかけて。
無警戒な足取りで、真っ直ぐに人影へ近づかんと進行方向を定めた。
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
静かに、只静かに、其処はいつもと変わらぬ様に夜に抱かれて波音のハーモニーを響かせる。
『 ―――、― 』
幾重もの星が瞬いた夜空の下、波音のハーモニーに混じって聴こえてきた歌声は静かな夜を邪魔するでもなく、漂うそよ風の様にささやかな子守唄となって浜辺に流れていく。
低い岩に座り、夜空を見上げながら歌うのは海棲の者の尾を携えた少年だった。
少年は歌う。祈りの唄を。
『 星抱き 満ちる夜よ
隠しておくれ 僕の願いを 』
ぱしゃり。尾が叩く海面が小さな飛沫をあげた。
≫≫≫
●1:1RP
●お一人様受け入れ。どなたでも。
●返信速度はマイペースに
●頃合を見て〆ます。
●誰も来なかった場合はそのまま一人で進んでいきます。