(相変わらず鬱蒼とした森に季節感は薄い。昼夜問わずに濃霧に包まれる迷い路の先、その建造物は聳えていた。館を巣窟とする化物の1体、銀髪の吸血鬼は来訪者を招き入れようか。)
ふむ、この廃墟に住みたい変わり者が来たぜ。
ククク…9人目か。9って数字は場所によっては忌み数として扱われるよなァ。また逆も然り。死に携わるお前が9人目ってのはーー何かの縁に思えるぜ、俺はなァ。
新しい入居者だ。名前はイーフォ・ローデヴェイク。見た目は優男だが……まぁ、この屋敷に住みてぇって事は、なぁ？(牙を覗かせて口角を吊り上げるーー含み笑いを浮かべては彼に問う。)

ようこそ、化け物達の巣窟へ。楽しむのも恐れ戦くもお前次第だ。屋敷の主として歓迎しよう。