くっくっく…新鮮な血肉…じゃ、ないな。枯れ木の迷い路に迷い込んだ獲も…げふんごふん！！何でも無いぞ？
ちっと拾ってきただけだ。
どうやら、腹が減ってるらしい。
(屋敷の玄関からリビングへと続く廊下は薄暗く。魔法で火が灯る安価なランタンを手に招き入れる。館の主の傍らには見知らぬ少女の姿が在るだろう。)

…名前は、あー。ペリ子だっけか？俺と同じ旅人で、荒事には慣れてるらしい。面白いじゃねぇか。
取り敢えず、何か食わせてやれ。
ようこそ、化け物達の巣窟へ。くく、いきなり取って食ったりしねぇさ。俺様達は行儀は良い方でなァ。
……ま、行くアテが無ければ空き部屋はまだある。好きに使うが良い。

拾われてきました！ペリ子です！
（ビシ、と敬礼を一つ）

やぁ～、歩いても歩いても森を抜けられないもんだからどうなるもんかと思ったけど、
ここを見つけることができてよかったよ！
快く招き入れてくれてありがとう、家主さんの……レイチェルさん？レイチェルさん！
――ってうえぇ！？　なに、ここ化け物が住んでるの！？
（比喩的な表現だと受け取る頭も余裕もないようだ）

あ、でも行儀が良いの……？おお、そっか！なるほど！それなら安心だ！
それに食べ物を恵んでくれるんなら、それはもう良い化け物たちに違いないよね！違いませんように！
とにもかくにも、よろしくお願いします！ペリ子でした！