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月夜二吼エル
それが良い。
争いを好まん奴が死地に行く必要は無いンだよ。
(青い絨毯を一陣の風が駆け抜ける──靡く銀糸の髪を片手で抑え。)
(凛とした立ち姿の『姉』。平和な日常を愛する彼女が、血腥い“最前線”に立つ日が訪れぬ様に。誰かの血で涙せぬ様に。密やかな、されど切実な願いは…この直後に打ち砕かる事を、女は、知る由も無く。)
(『天国に一番近い場所 』、其処に願いを叶える神はいない。)
ありがとな。姉上。
ケリ着くまで、この想いが晴れる事は無いだろうが…少しな、軽くなった気がする。
(彼女の言葉通り、この積年の怨嗟が消える事はない。ただ、姉の優しさに応えたいが故に、僅かに唇の端を吊り上げて。果たして、上手に笑えただろうか──そんな問いは胸の奥に仕舞い込む。)
……ほほう。
結婚式の日取りが決まったら、教えてくれよ?お祝いするから!超頑張って!
(まるで熟れた果実の様に頬を染めた彼女に対して、意地の悪い表情を浮かべ。意地の悪い表情は直ぐに満面の笑みへと変わる事だろう。)
ん、任せとけ!
レイチェルにやって貰ったの覚えてるからさ、バッチリだぞ!
……んん?なんか俺の髪の毛が弄られる事になってない?
(当初は楽しげに頷いていた女の動きがピタリと止まり。)
(己へと触れようとする白い手を拒む事はせず、静かに受け入れるだろう。)
争いを好まん奴が死地に行く必要は無いンだよ。
(青い絨毯を一陣の風が駆け抜ける──靡く銀糸の髪を片手で抑え。)
(凛とした立ち姿の『姉』。平和な日常を愛する彼女が、血腥い“最前線”に立つ日が訪れぬ様に。誰かの血で涙せぬ様に。密やかな、されど切実な願いは…この直後に打ち砕かる事を、女は、知る由も無く。)
(『
ありがとな。姉上。
ケリ着くまで、この想いが晴れる事は無いだろうが…少しな、軽くなった気がする。
(彼女の言葉通り、この積年の怨嗟が消える事はない。ただ、姉の優しさに応えたいが故に、僅かに唇の端を吊り上げて。果たして、上手に笑えただろうか──そんな問いは胸の奥に仕舞い込む。)
……ほほう。
結婚式の日取りが決まったら、教えてくれよ?お祝いするから!超頑張って!
(まるで熟れた果実の様に頬を染めた彼女に対して、意地の悪い表情を浮かべ。意地の悪い表情は直ぐに満面の笑みへと変わる事だろう。)
ん、任せとけ!
レイチェルにやって貰ったの覚えてるからさ、バッチリだぞ!
……んん?なんか俺の髪の毛が弄られる事になってない?
(当初は楽しげに頷いていた女の動きがピタリと止まり。)
(己へと触れようとする白い手を拒む事はせず、静かに受け入れるだろう。)
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小さく可憐な青い花が群生し、まるで見渡す限りの青の絨毯の様に…遥か彼方まで広がっている。
青く澄んだ空の青と、瑠璃唐草の花の青。そして、遥か遠くに覗く水平線の青。三種の青が複雑に絡み合い独特のコントラストを生むだろう。
そんな美しい光景の中、品ある黒髪の女性を「早く、早く」と先導するのは…銀髪に金銀妖瞳の吸血鬼だ。
吸血鬼は日差し避けで目深に外套のフードを被り、ずんずんと先へと歩みを進めていく。いつもの様な気配を圧し殺した歩みでは無く、その靴音は何処か軽やかで楽しげでもある。
「中々、この花が群生してる場所はなくてな。漸く見付かったンだ。」
「…どうしても、姉上にこの光景を見せたかった。」
青い絨毯の真ん中まで辿り着いた女は、くるりと『姉』と慕う女性の方を振り返り。
吹き抜けた風が外套のフードを退けて、現れた銀糸の髪がふわりと風に踊るだろう──
(/蜻蛉様とレイチェルのRPスレです。置きレス形式。期間は話のキリの良い所まで。宜しくお願いしますー!)