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月夜二吼エル
心臓(ここ)が止まって、魂が離れてしまう事が一度目。
(自分の胸に手をあててから、ぽつり)
二度目は、その人の存在を……その人が居た事を、皆が忘れてしまう事が二度目。
やから、貴女はレイチェルって名乗っとったのね。
そう……妹さんの命を繋ぐために。
でも、そうやってこの世に生を受けたのだとしても、運命がそうならずに……貴女が此処に居て下さった事に感謝する事を許してね。
妹さんが生きているのなら、まだ……そうならない道だってあるかもしれへんから。
(全部を理解出来ないなりにも、気遣う言葉を探り探りながら。相手を傷つけないように、今まで辿って来た道のりを絶対否定しない様に)
(自分の胸に手をあててから、ぽつり)
二度目は、その人の存在を……その人が居た事を、皆が忘れてしまう事が二度目。
やから、貴女はレイチェルって名乗っとったのね。
そう……妹さんの命を繋ぐために。
でも、そうやってこの世に生を受けたのだとしても、運命がそうならずに……貴女が此処に居て下さった事に感謝する事を許してね。
妹さんが生きているのなら、まだ……そうならない道だってあるかもしれへんから。
(全部を理解出来ないなりにも、気遣う言葉を探り探りながら。相手を傷つけないように、今まで辿って来た道のりを絶対否定しない様に)
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小さく可憐な青い花が群生し、まるで見渡す限りの青の絨毯の様に…遥か彼方まで広がっている。
青く澄んだ空の青と、瑠璃唐草の花の青。そして、遥か遠くに覗く水平線の青。三種の青が複雑に絡み合い独特のコントラストを生むだろう。
そんな美しい光景の中、品ある黒髪の女性を「早く、早く」と先導するのは…銀髪に金銀妖瞳の吸血鬼だ。
吸血鬼は日差し避けで目深に外套のフードを被り、ずんずんと先へと歩みを進めていく。いつもの様な気配を圧し殺した歩みでは無く、その靴音は何処か軽やかで楽しげでもある。
「中々、この花が群生してる場所はなくてな。漸く見付かったンだ。」
「…どうしても、姉上にこの光景を見せたかった。」
青い絨毯の真ん中まで辿り着いた女は、くるりと『姉』と慕う女性の方を振り返り。
吹き抜けた風が外套のフードを退けて、現れた銀糸の髪がふわりと風に踊るだろう──
(/蜻蛉様とレイチェルのRPスレです。置きレス形式。期間は話のキリの良い所まで。宜しくお願いしますー!)