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月夜二吼エル
『姉上』とか『兄上』とかが憧れだったンだよ。
だから、姉上って呼んでた!
(自身と差程身長の差は無い故に、見上げずとも彼女の金色の眼と視線が交わるだろうか。まるで夜空に浮かぶ満月の様な瞳には、にんまりと子供みたいに笑う吸血鬼の姿が映る。
暫し考えを巡らせた後、問う。)
…んー。別の呼び方のが良い?
綺麗だろ?
天国ってこんな場所なのかなぁって。…行った事ないけど!
(一面のネモフィラ畑を示す様に、両腕をゆっくりと広げ。)
(『お弁当』と聞けば、尖った耳がピクリと動いて。嬉しさが自然と滲み出る故に、トーンが高くなった声も弾んで。)
お弁当!ありがとな、姉上!!
だから、姉上って呼んでた!
(自身と差程身長の差は無い故に、見上げずとも彼女の金色の眼と視線が交わるだろうか。まるで夜空に浮かぶ満月の様な瞳には、にんまりと子供みたいに笑う吸血鬼の姿が映る。
暫し考えを巡らせた後、問う。)
…んー。別の呼び方のが良い?
綺麗だろ?
天国ってこんな場所なのかなぁって。…行った事ないけど!
(一面のネモフィラ畑を示す様に、両腕をゆっくりと広げ。)
(『お弁当』と聞けば、尖った耳がピクリと動いて。嬉しさが自然と滲み出る故に、トーンが高くなった声も弾んで。)
お弁当!ありがとな、姉上!!
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小さく可憐な青い花が群生し、まるで見渡す限りの青の絨毯の様に…遥か彼方まで広がっている。
青く澄んだ空の青と、瑠璃唐草の花の青。そして、遥か遠くに覗く水平線の青。三種の青が複雑に絡み合い独特のコントラストを生むだろう。
そんな美しい光景の中、品ある黒髪の女性を「早く、早く」と先導するのは…銀髪に金銀妖瞳の吸血鬼だ。
吸血鬼は日差し避けで目深に外套のフードを被り、ずんずんと先へと歩みを進めていく。いつもの様な気配を圧し殺した歩みでは無く、その靴音は何処か軽やかで楽しげでもある。
「中々、この花が群生してる場所はなくてな。漸く見付かったンだ。」
「…どうしても、姉上にこの光景を見せたかった。」
青い絨毯の真ん中まで辿り着いた女は、くるりと『姉』と慕う女性の方を振り返り。
吹き抜けた風が外套のフードを退けて、現れた銀糸の髪がふわりと風に踊るだろう──
(/蜻蛉様とレイチェルのRPスレです。置きレス形式。期間は話のキリの良い所まで。宜しくお願いしますー!)