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月夜二吼エル
ドコだったかな。ジュアは勉強家だからね、いつのまにか吸収してた知識のようだよ。
(やや得意げに躍る声。反するように宙空を眺めていた視線をふと伏せる。黒い獣の小さな綻びは、この暗闇に包まれた中で隣人の瞳に映っただろうか。側で動く気配を感じ取る。無意識にくるり震わせ動向を探っていた耳が、ふと、頭に載せられた手のひらの感触にピンと跳ね上がった)
うわ。
(くしゃりと髪を掻き混ぜられて、おもわず零れる戸惑いの声。しかし頭を撫でられるなど、いつ振りだろうか――少々のこそばゆさに肩をすくめ)
う、ジュアの腹の虫は、抑えたはず……。
(ゆるりと腹を撫でる。気まずさからか語調が段々と萎れていく)
本当かい。レイチェルの料理、楽しみだな。
(一体何を作ってくれるのだろうか。期待に心跳ねさせ、それと連動するように太い尻尾がばたんばたんと屋根を叩いた)
(やや得意げに躍る声。反するように宙空を眺めていた視線をふと伏せる。黒い獣の小さな綻びは、この暗闇に包まれた中で隣人の瞳に映っただろうか。側で動く気配を感じ取る。無意識にくるり震わせ動向を探っていた耳が、ふと、頭に載せられた手のひらの感触にピンと跳ね上がった)
うわ。
(くしゃりと髪を掻き混ぜられて、おもわず零れる戸惑いの声。しかし頭を撫でられるなど、いつ振りだろうか――少々のこそばゆさに肩をすくめ)
う、ジュアの腹の虫は、抑えたはず……。
(ゆるりと腹を撫でる。気まずさからか語調が段々と萎れていく)
本当かい。レイチェルの料理、楽しみだな。
(一体何を作ってくれるのだろうか。期待に心跳ねさせ、それと連動するように太い尻尾がばたんばたんと屋根を叩いた)
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秋風と窓から射し込む月明かり…耳朶を撫でるのはまるで囁く様な木々のざわめきと、梟に似た猛禽の夜啼き。そう、己は彼らに誘われたのだ。
『Du liebes Kind, komm, geh mit mir.
Gar schöne Spiele spiel ich mit dir』
何処か愉しそうな弾んだ聲。今や遠く離れた異国…否、異世界の唄を紡ぐ薄い唇は酷く歪む。嗚呼、何と愉快な二度目の人生だろう。焼け落ちる廃墟で終わる筈だった心臓の鼓動は未だに止まる事は無く。何の因果か、流れ流され異界へ。詩に出てくる魔王では無いが、獣人の少女を『拐った』。無論、生きたままだが。
暗夜に溶け込む様な黒衣を翻し、己が向かう先はお気に入りの場所。
馬鹿と煙は何とやらーー廃墟の屋根の上が何時からか思案に耽る際の定位置となっていた。
月明かりが心地好く、己が影は長く細く伸びる。
「嗚呼、渇く。」
何の欲求で己の身や心が渇くのか。
身の渇きは癒せぬだろうが、心の渇きは癒せる。
何と無く、そう、何と無く。
拾った少女と他愛無い話がしたくなったのだ。明日の食事は何にしよう?おんぼろ屋敷に何を置こう?君は何をしたい?
過去に触れる無粋な事はしない。ただ、日々を謳歌させたいのだ。妹孝行が出来なかった姉の自己満足で。
「嗚呼、分からんな。」
何をすれば、良い?
目元まで伸びた前髪を掻き上げて呟く。夜空を仰ぎ見ても月は沈黙を貫き。
夜風は己が問いを掻き消して行ったーー
(/ジュア様とレイチェルのRPスレです。置きレス形式。期間は話のキリの良い所まで。宜しくお願いしますー!)