此処は本館から少し離れた歓談室だ。
上等なソファーやテーブル、肌触りの良いカーペットを用意しておいた。
喉が渇いたのなら給湯室にコーヒーや果物のジュースを用意してある。
存分に寛ぐと良い。
但し、余りはしゃぎ過ぎて本館まで騒ぎを届けぬようにな。


※雑談スレです。
まったり寛げる空間を用意しました。
話が盛り上がるのは良いのですが、余り騒いではいけませんよ？

…………いかんな、また日がな一日篭ってしまったか。
（気付け代わりのブラックコーヒーを淹れる）

(ひょこっ、と音のしそうな動作で顔を覗かせ)
えっと…お邪魔するッス、ご挨拶に来ましたイルミナッス！
これからお世話になると思うッス、よろしくお願いするッス！

ん、あぁ。
新しく来てくれた人だな。
ようこそシーナリアス図書館へ、我は貴方を歓迎しよう。
簡易だがもてなしのお茶菓子を用意した、……食べるかね？
（カップケーキと紅茶をトレイに載せ、テーブルへと持っていく）

わ、良いんッスか！遠慮なくいただくッス！
(パタパタと音を立ててテーブルに歩み寄って)
ありがとうございます、えーっと……お名前、聞かせて貰っても大丈夫ッスか？

あぁ、名乗るのが遅れたな。
ヴィノ・ユーノクラインだ、此処の司書長を勤めている。
自由に呼んでくれて構わない。
宜しくな、イルミナ嬢。

はいっ、それでは改めてよろしくお願いするッス、ヴィノさん！
……それでですね、応募しておいてなんなんですが。イルミナ司書ってよくわからないんッスよね。
良かったらお菓子を頂きながらお仕事教えて貰えたら嬉しいッス！

お代わりも用意してあるから楽にして聞いてくれ。
司書とは大まかに図書の整理や収集、管理や閲覧に付随する大小様々な事柄を専門に扱う労働者の事だ。
簡単に言えば、本と言う神を信仰する修道士、或いは本と言う領主に仕えるメイドのようなものだな。


さて、当図書館での業務は二つ。
一つは書庫の整理整頓だ。
当図書館には開架書庫と呼ばれる本棚から本を抜き取りその場で読む事が可能な書庫と、閲覧を申請して司書に本を持って来てもらう閉架書庫の二種類がある。
その内、イルミナ嬢には開架書庫での本の整理を頼みたい。
本を読み終わった人が通路の返却棚へと本を積み上げているので、それらを元の本棚へと戻す作業だ。
背表紙に記号と番号が振られたテープを貼っているので、それを見ながら整理すると良い。
もう一つは開架書庫の清掃だな。
靴の泥や埃、雑多なごみを片付けて書庫内を清潔に保って欲しい。
清掃用具は通路奥のロッカーに置いてある。

ふむ、修道士にメイドか…およそ僕には向いていないものだな
(いつからそこに居たのか壁にもたれ)

ふむふむ…(所々で頷きながらヴィノの話に耳を傾け)

なるほど、修道士…というのはよく分かりませんが、メイドさんならよく知ってるッス！
本の整理とお掃除ですね、ドーンとこのイルミナにお任せッス！
(と、気配を感じて…厳密に言えば気配とはまた別だが、ノワの方に顔を向ける)
……おや、いつの間にか人が増えてるッス！どうも初めまして、イルミナッス、よろしくお願いするッス！

ノワか。
遊びに来るとは珍しい……いや、そう言えば司書への申し込みが有ったな。
ふむ、イルミナ嬢。
早速後輩が出来たな？
（ノワの分もケーキセットを持ってくる）

イルミナ君か僕はノワ。この図書館では
僕が後輩にあたるのか、イルミナ先輩と呼んだ方が良いかな？>イルミナ君

僕としては本は宝。司書は宝を守る番人。という言い回しの方がしっくりくるかな。
まあやる事は変わらないだろうけどね？
あっケーキ戴くよ ありがとう。>ヴィノ君

後輩……いえいえそんな。イルミナのことはイルミナで大丈夫ッス！
(カップケーキを口に運びつつ)
ノワさんッスね、これからよろしくお願いするッス！
……ノワさんとヴィノさんはお知り合いなんッスか？

分かったよイルミナ君。(紅茶を1口飲みつつ)
僕とヴィノ君の関係かい？
そうだな…人には言えないような関係。
かもしれないよ？(悪戯っぽくウインクしてみせ)

別のギルドでの知り合いでな。
生憎とまだ語れる程の面白い出来事も無い。
イルミナ嬢の方が先に友人となるかも知れんな。
（背凭れに身を沈めつつ）

おや、つれない人だねえ。やはりヴィノ君は
真面目で勤勉なタイプのようだ。
(わざとらしく肩を竦め)

…という訳さイルミナ君。
僕が入った旅団にヴィノ君も居てね、
図書館とは中々心が惹かれたので
お邪魔させてもらった。と言うだけの話さ？

なるほど、そういうことッスか！
やっぱり皆さん色々な所に顔を出してるんッスね、イルミナももっと知り合いを増やしたいなとは思うッス。

ヴィノさんもノワさんもお綺麗なので一瞬ドキッとしたッス！

真面目で勤勉……？
永く生きて来たがそう評されたのは初めてだな。
（少しばかり驚きに目を見開きつつ）

イルミナ嬢は可憐と言う表現がしっくりくるな。
それでいて元気が良く朗らかだ。
向日葵の様な女性、とは嬢の為に有る形容かも知れんな？

そうかい？さしずめ本の虫だとか変人扱いでもされていたのかな？
(キョトンと首を傾げつつ)

そうだね、イルミナ君は実に可憐だ。
向日葵の花言葉の一つには『光輝』
と言うのがあるらしいが、なるほど…
光り輝くような笑顔のイルミナ君にはぴったりだと思うよ？(どこからとも無く手元に出した小ぶりな向日葵の花を差し出しつつ)