ギルドスレッド
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宿屋【金色流れ星】
「ええ、大切な弟でした。
俺より賢くて、俺より凄くて……自慢の弟です」
俺の狩りの技術もそいつから習ったんですよ、と懐かしむようにアベルは語る。
「小さい頃から俺じゃあよくわからない事ばかり考えていましたよ
子供っぽくない、いや大人びてる……って言うんですかね?」
自慢げな語り口からもわかるようにいつもよりも声色は明るい。
普段はあまり見せない面が漏れ出ているかのように。
「弟分ってのも俺が我儘で『背が高いから俺のが兄貴!』って言ってただけですけどね?」
ミルフィが重ねてくれた手を躊躇いつつも握る。
その手は少しだけ震えていた、恐怖かそれとも別のなにかか。
「まあ、そんなのも長くは続かなくて……
色んな、色んな事があってアイツは魔種に俺はイレギュラーズになったって感じですか」
それがあの日のことだ。
決戦の向かう前日、頭をなでてもらったあの日のこと。
「決着はつきました、もう大丈夫ですよ
色んな人が俺を助けてくれて、キミも俺を助けてくれた」
だから、大丈夫だと。
手を握りながら、小さくつぶやいた。
俺より賢くて、俺より凄くて……自慢の弟です」
俺の狩りの技術もそいつから習ったんですよ、と懐かしむようにアベルは語る。
「小さい頃から俺じゃあよくわからない事ばかり考えていましたよ
子供っぽくない、いや大人びてる……って言うんですかね?」
自慢げな語り口からもわかるようにいつもよりも声色は明るい。
普段はあまり見せない面が漏れ出ているかのように。
「弟分ってのも俺が我儘で『背が高いから俺のが兄貴!』って言ってただけですけどね?」
ミルフィが重ねてくれた手を躊躇いつつも握る。
その手は少しだけ震えていた、恐怖かそれとも別のなにかか。
「まあ、そんなのも長くは続かなくて……
色んな、色んな事があってアイツは魔種に俺はイレギュラーズになったって感じですか」
それがあの日のことだ。
決戦の向かう前日、頭をなでてもらったあの日のこと。
「決着はつきました、もう大丈夫ですよ
色んな人が俺を助けてくれて、キミも俺を助けてくれた」
だから、大丈夫だと。
手を握りながら、小さくつぶやいた。
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テーブルとイス、シングルベッドが置かれており基本的な家具は一通り構成そろっている。また、テーブルの上にはちょっと上手な作りのカピバラさんのぬいぐるみがおいてある。