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美少女道場

【RP】前略、貴方へ

貴方はこの物語の続きを知っていますか?

(美少年と美少女の間で交わされ、紡がれる童話。
 無数の手紙と原稿用紙の束。その記録)

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「どうしてあんな物語の世界に連れて行ったの?」
 図書館へと戻ってきた女の子は魔法使いに尋ねました。
「一番孤独ではない世界だからさ」
 そうかしら、と女の子は首をかしげました。
 空と海は永遠に鏡合わせて同じ気持ちで居たので確かに孤独ではないかもしれません。
 でも、女の子は不思議と空と海を羨ましいとは思ったりしませんでした。
「少なくとも、相手と同じ気持ちで居るのは不便ね」
「どうしてだい?」
「だって、いつでも同じ気持ちで居たらいつまでたっても仲直り出来ないもの」
 物語の世界では今も空と海は荒ぶっているのでしょうか。物語の住人でない女の子には分かりません。
「じゃあ、君はどんな【孤独ではない事】を望むんだい?」
「違う考えの人と仲良く居る事かしら。でも、全く違う人と仲良くなるのも難しそうね?」
 さてね、と魔法使いは本のページをめくりました。
「物語の世界ならばそういう事もあるさ。
 さぁもう一度、違う世界を覗いてみよう」

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