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美少女道場
ううん。不思議だなと思って見ていた。
お前も分かっていると思うが、これは言い訳なんだ。
一人になりたいと言うと皆に心配されるから、釣りだとか修行だとか言い訳をして山中に籠っているだけで。
(俯くと肩から豊かな黒髪がこぼれた。陽光を浴びて僅かに青く透き通っている)
お前と一緒に登れば一人にはなれないから、少し違うなと思っていたし、やはり趣味とは少し違う気がして、そればかり悩んでいたのだが……。
それほど一人の時と心持が変わらないなと思って。
お前も分かっていると思うが、これは言い訳なんだ。
一人になりたいと言うと皆に心配されるから、釣りだとか修行だとか言い訳をして山中に籠っているだけで。
(俯くと肩から豊かな黒髪がこぼれた。陽光を浴びて僅かに青く透き通っている)
お前と一緒に登れば一人にはなれないから、少し違うなと思っていたし、やはり趣味とは少し違う気がして、そればかり悩んでいたのだが……。
それほど一人の時と心持が変わらないなと思って。
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麓の村で一泊した後に早朝から山に入る事となった。
途中までは村の者が拓いた山道を辿り、その次は細く草が倒れたけもの道を辿る。
山中は緑色濃く、日差しの眩しさに反して空気はしっとりとして冷えていた。
人里とは違う草の匂い、否、堆積した腐葉土の匂いか。踏み締めるごとに強く香っては人の生存圏から離れた事を主張する。
知らぬものからすれば、無軌道にけもの道を辿っている様に見えるかもしれない。
その実、等間隔に植えられた食用になる樹木、辻の積み石等、自然の中に溶け込む様に残された人工物を頼りに進んでいるのだ。
導こうとしているのは人の世の浅瀬に作られた貯蔵庫。昨晩泊まった村の隠し沢だ。