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美少女道場
お前が十全に力を発揮できる場所は人の中だ。
……故に少し罪悪感がある。
覚えるべきもの、という便利なものはない。釣りの仕方は教えるがな。
だが、そうだな。
(視線を対岸に向ければ、白い花をつける木を指さして)
あの白い花が咲いているのはヤマボウシ。秋口に赤い実がなって食える。
お前の近所なら公園に何本か植えてあったはずだ。
(そして緩やかに指先を水際に移動させれば)
水際に生えている背の高い草は葉菖蒲。風呂に入れると結構促進の効果がある。
お前のとこの農地の畔にも生えてる。
……故に少し罪悪感がある。
覚えるべきもの、という便利なものはない。釣りの仕方は教えるがな。
だが、そうだな。
(視線を対岸に向ければ、白い花をつける木を指さして)
あの白い花が咲いているのはヤマボウシ。秋口に赤い実がなって食える。
お前の近所なら公園に何本か植えてあったはずだ。
(そして緩やかに指先を水際に移動させれば)
水際に生えている背の高い草は葉菖蒲。風呂に入れると結構促進の効果がある。
お前のとこの農地の畔にも生えてる。
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麓の村で一泊した後に早朝から山に入る事となった。
途中までは村の者が拓いた山道を辿り、その次は細く草が倒れたけもの道を辿る。
山中は緑色濃く、日差しの眩しさに反して空気はしっとりとして冷えていた。
人里とは違う草の匂い、否、堆積した腐葉土の匂いか。踏み締めるごとに強く香っては人の生存圏から離れた事を主張する。
知らぬものからすれば、無軌道にけもの道を辿っている様に見えるかもしれない。
その実、等間隔に植えられた食用になる樹木、辻の積み石等、自然の中に溶け込む様に残された人工物を頼りに進んでいるのだ。
導こうとしているのは人の世の浅瀬に作られた貯蔵庫。昨晩泊まった村の隠し沢だ。