ギルドスレッド
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遥か夏のカプリチオ
……おがくずのパン。なんだろう。ちょっと食べたい。
エダルドサン、こんにちは。リュカシスと申しマス。
あの、アノ!ドングリの珈琲ってなんですか?
エダルドサン、こんにちは。リュカシスと申しマス。
あの、アノ!ドングリの珈琲ってなんですか?
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「やぁ、これはどうも」
立派に口髭を蓄えた男は差し出されたカップを受け取るとすぐには口をつけず、まずはその香りを楽しむ。
「ふむ……変わった香りだ。銘柄を聞いても?」
「あぁ。タンポポだよ」
「タンポポ」
髭の男──エダルド・ウーベリィッツは目をしばたかせる。タンポポのコーヒー所謂代用コーヒーというものだ。確かに、むしろこちらを好む者も居るとは言うが、それでも客に好みを聞きもせずに出すようなものではないだろう。
「ふむ、お気に召さなかったかな?」
「いや、そういうわけではないのだが……少々珍しいものだと思ってね」
しかし、エダルドは紳士である。真摯な紳士だ。もてなしの品に文句をつけるような感性は持ち合わせていないのである。
「あぁ、それは良かった。ちょうど良いタンポポが採れたところでね。腕によりをかけさせてもらったのさ」
「ほう、これを手づからとは。なかなか博識と見える」
「はは、そう言われると面映いね。おかわりはどうかな?」
「あぁ、いただこうか」
コーヒーは冷めないうちに飲むのが礼儀だ。会話の合間に口をつけ、いつの間にやらカップは殻になっていた。
「つかぬことを聞くが、普通のコーヒー豆はないのかね?」
「あいにくとね。タンポポは庭で育てられるけど、コーヒーはそうはいかない」
「買ってくるのはいけないのかね」
「……おぉ」
その手があったか、などと言うこの屋敷の主にエダルドは苦笑する。一体どこまでが本気なのか。人形のような無表情からは、その真意は読み難い。
「ふむ、それじゃあ次に飲むコーヒーは本物をお出しすることにしよう」
「これはこれで嫌いではないがね」
「そう言ってくれると嬉しいね。と、そろそろ昼時だね。お腹は空いてないかな?もしよければ食事もしていくと良いよ。おがくずのパンとかあるし」
「ここは戦争でもしているのかね」
流石にジェントルといえども突っ込まずには居られなかった。
というわけで今回の入団者。
エダルド・ウーベリィッツ
さんでーす。
本名っつーかフルネームはエダルド・ウーベリィッツ・ツィム・ホッフェさんだそうです。
すげぇ貴族っぽいね。
ミドルネームが2つあるもの。これミドルネームって言うのか知らないけど。
しかしあれですね。全体的に落ち着いた雰囲気のナイスミドル的な。
なんでうちに来たんですかね。イメージ壊れない?家族でも人質に取られてる?
まぁそんな感じで
では、以後よろしく