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遥か夏のカプリチオ

【入団報告】うちのメイドは硬質型

「メイドじゃないが」
「そこをなんとか」

 エクスマリアはメイドである。実はメイドではないがこの場はとりあえずメイドにしておいてほしいという何らかの意志が働いた結果メイドということになっている。
 その証拠に頭に輝くホワイトブリム。エプロンドレスは省略。ふざけんなお前。しょうがないじゃん予算の都合なんだから。エプロンドレスは今でこそメイドの記号的なものになっているが、その原点は作業服だ。実用性と見目麗しさ。それを兼ね備えたものがメイド服だと言うならば、エクスマリアの硬質ながらも美しいそのあり方はすでにメイドと言っても差し支えないのではないだろうか。

「だから、メイドではないが」
「そこを曲げてもらって」

 なぜメイドなのか、と言う話だ。深い理由はない。新入団員を歓迎するための企画がおかしな方向に向かったという証言だけがある。仕切り直せと言いたいが生憎とあとに引くという言葉を知らぬものしか居なかった。流通してる辞書の改定が望まれる。
 それはともあれメイドである。メイドということにしたが、メイドだからといって何をすれば良いものか。新人にいきなり掃除をさせるのもなんか可愛がりの亜種のようだし、料理をさせるのも、歓迎の料理を歓迎されるものが作るというのは何の冗談だというのか。

「とりあえず愛でてみようか。なでりなでり硬ってぇ」
「まいったか」

 まいりました。





というわけで今回の入団者。
『沈黙の御櫛』エクスマリア=カリブルヌス
さんでーす。

メイドって良いよね。なますスラッシャー。
ぶっちゃけタイトルが言いたかっただけです。
何のことかわかった人は三井グリーンランドで僕と握手。
わからなかった君は部屋の隅でもるもる鳴いてなさい。

さてこのくらいで。
では以後よろしく。

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いや、どっちかって言えば黒くなるんじゃ無いか?

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