PandoraPartyProject

ギルドスレッド

クレピュスキュル

【雑談】客間

他愛のない雑談をするところ。
メタは程々でお願い致します。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
どうしてその話をしたのかはまぁ、想像もつくけれど……。
(私なら、なんて言葉はしまい込んだまま、カップを揺らしながら話に耳を傾ける。一見すると優雅な所作は、よく見れば冷めるまで時間を稼いでいるようにも見えた)

あの問答が終わったら、ウィリアも何か聞いてみればいいんじゃないかしら?
ブラックキャップはそれなりに旅をしていそうだし、何より私の暇つぶしにもなりそうだもの。
(問答の答えを待ちながらも、素直な少女の姿を見てくすりくすりと楽しげに笑う)
えっと……なるほど……(話を聞くと困ったようにはにかんで)その……(そっと、ブラックキャップさんにだけに顔を寄せて小声で)あとで……実践してみますね……(お客人とウィリアさんのいる手前今すぐとはいかないが。ありがとうございます、と大真面目に話を受け取って)

あっ、よかった……おかわりなんかもあるので……いつでも言ってくださいね……(聞こえた“おいしい”の感想にはとても嬉しそうに微笑んだ)
えっあっオ、オウ!ためになったなら何よりだぜ!流石はオレサマ!!
(少年の耳打ちを受けて、少し戸惑ったように空笑いする)
やっべえ……女の機嫌は天気より変わりやすいから怒らせたらとやかく言い訳せずにとりあえず土下座しろ、ってオチに持ってくつもりだったなんて言えねえ流れだぜコイツは……。
(嘴の中でもごもごと呟く。その声は誰かに聞こえるかもしれないし聞こえないかもしれない)

(そんな小鳥の様子がおかしいのか、宿主の少女は楽しそうに小さく肩を震わせ、紅茶を一口口にした)
…………!
(気に入ったのか、こくこくと頷いている)
はい……とっても、おいしいです。
私も……練習したら。淹れられるように、なるかな……。

えっと、私も、聞いてみたい……こと。
旅をしていて……こういうことが、困ったってこと。何か、ありますか……?
私は……路銀稼ぎとか。泊まる場所とか……そういうので、苦労してて。
ここに、泊めてもらうのも……そういう、理由が、あります。
(主に聞いてみたい事を促されて、少し考え込みながら、思ったことを口にする。
言いにくそうに小さく呟いている事は、幸いなのか聞こえていないようだ)
くくっ、あれはあいつのバカ正直さを侮ったのが敗因ね。
土下座そのものを答えと思ったか、或いは謝り倒せばいいと思ったか。どちらにしても、後が楽しみだわ。
(執事の表情と、それを受けての小鳥の様子に愉悦と言わんばかりに笑いをこぼし)

……でもまあ、こっちは合格ね。
(客人が菓子や紅茶を楽しんでいる様子を見ると、手に持ったカップを口に、ゆっくりと傾けた)
わっ……桔梗さんも気に入って頂けたようでよかったです……(皆さんに喜んでもらえたことに内心安堵しつつ)

えっと、茶葉の知識と……ちょっとしたコツさえ掴めばすぐに淹れれるようになりますよ……。その、僕でよろしければ練習にはいつでも付き合えますので……!(お茶に興味を持ってもらえたことが嬉しく、いつもより少し積極的に)

……僕は旅ってしたこと無いんですけど……想像してみるだけで、その、とても大変そうですよね……
ケケケ、コイツは一本取られたぜ。馬鹿正直っつーか馬鹿っつーか……イヤイヤ、嫌いじゃないがね!
(主人の言葉を受けて、少年執事に聞こえないようにこそこそと笑い声を返す)

苦労話だあ?オレサマはあっちにいた頃からコイツみたいな便利な宿主を連れ回してたもんで、旅の疲れだとかとは無縁、美味いメシが食いたきゃコイツが作れる、宿も適当な木で十分だしコイツの方には宿なんていらねえし……金には困ってなかったし……。
(少女の言葉を受けて喋り始めるが、途中から勢いが落ち込む。どうも、そういった点で困った経験が少ないものでどう返したものか悩んでいるようだ)
ああ、一つあったな!オレサマの旅の悩み!
オレサマの生み出したしもべには、定期的にメンテをしてやる必要があるんだがな?
街から街への移動に随分時間がかかったある日のことなんだが、屍体のメンテ用の品が足りなくてな!もう少し街にたどり着くのが遅れてたら大切な作品を駄目にする所だったぜ!
(そういってけらけらと高笑いする。危うく自分が腐乱死体になる寸前だった時のことを笑い話にされて、屍体の女はどこか不満げに見えなくもない)

おっと、そういうワケだから、オマエらも旅するときは何につけ多めに持ち歩くこったな!何があるかわかんねーからよ!
そう、馬鹿なのよ。……まぁ、退屈はしないけれど。

それにしても、ブラックキャップの世界は存外普通だったのね。
あなた達が標準なのかもと考えたのだけれど、そうではなくて安心したわ。
流石にそれだと……くくっ、ええ、あまりにも愉快すぎるもの。
(小鳥とゾンビで溢れた世界を想像してしまい、思わず零した笑いを堪える)

悩む内容もあなたらしいというか……私は旅をする予定はないけれど、その言葉は覚えておくわ。
無くて困るよりは有りすぎて困るほうがいいものね。
それは……人それぞれの、事情や、悩み……ですね。
私も、途中で、倒れちゃったり……保存食が、尽きたりしたら……大変だし。
……勉強に、なりました。ちゃんと……心がけるように、しますね。
(さすがに屍霊術との事情は異なるものの、旅の必需品に関して通じる物はある。
頭の中で言葉を反芻し、自分に当てはまるように解釈して、理解できたと首を縦に振る)

ローリエさんも……教えてくれるの、ありがとう、ございます。
ルルクリィさんも……お茶。おいしそうに、召し上がってる……みたいだし。
これ以上ない……先生だと、思います。
俺としては屍体のメンテ用の品ってやつが行った先の街で手に入るものって方に驚いたけどな
(客間の入り口の近くの壁によりかかりながら青年が一言発する。
 位置からしていつの間にか居たやら突然現れたわけでなく少し前に入ってきたばかりなのだろう)

……いや、挨拶が先の方がいいんだっけ。こういう場はあんまり慣れてないからどうもな。
ないすとぅーみーとぅーから入ればいいのか?
(発言してから思い直したかのように言葉を続ける。
 あまり動いていない表情からしてからかっている様でもない)
あァ?……オウ、新顔か!俺様はネクロマンサーのブラックキャップ、こっちのがオレサマのアシ、桔梗だ、よろしくな!
(突然の言葉に怪訝そうに振り向くが、続く言葉を受けて挨拶)

まあ、オレサマの世界ではネクロマンシーはある程度普及してる技術だったからな!ちょいと大きな街ならそういう道具も売ってたぜ!
大抵は半分異形めいた奴らばっかでオレサマの作品ほど出来のいいのはついぞあっちじゃ見かけなかったがね!
(自慢げに語る主人をよそに、屍体の女は黙々とクッキーを食べている)
(お屋敷の門戸をくぐり、美しい庭園を抜けて、やがてお屋敷の中)
(小さな歩幅でもって、文字通り「お人形のような」少女が、客間へと入ってきました。)
まあ。とっても賑やか。やっぱりここで、間違いないかしら。
「いれぎゅらーず」を歓迎しているお屋敷があると、聞いたのだけれど。
(きょろり、かくり。少しカクカクした、機械のような動きで、部屋の面々を見やり、見上げて)
はじめまして、御機嫌よう。わたし、はぐるま姫よ。
お邪魔しても、いいかしら。
(やはりどこかぎこちない動作で、スカートをつまみ)
(きりりと、歯車の軋む音を立てて、小さなお姫様はぶきっちょに一礼をしてみせたのでした。)
……屍体の手入れに使う道具ってそんなに貴重なものなのかしら?
(生死観、あるいは倫理観の違いからか、やりとりを見る目はどこか不思議そうに)

ああ、別に挨拶なんて気にする必要はないけれど、その心掛けは殊勝ね。
私はルルクリィ。様でもさんでも、自由に呼ぶといいわ。

あなたが何者であれ、この館は受け入れましょう。ええ、自由にくつろいでいきなさい。
(カップをことりと机に置くと、くすりくすりと笑みを浮かべる。来訪者から感じる罪の臭いを、お気に召したようだった)
わ……えっと。私は、ウィリア。 ウィリア・ウィスプール……と、いいます。
旅の合間……このお屋敷に、泊めてもらえることに、なった……旅人、です。

世界ごとに、文化とか……本当に、すごく、違うみたい、ですよね……。
はぐるま姫さんも……えっと。小人さん……?
(新しく見えた来訪者二人に向かって立ち上がり、小さくぺこりと頭を下げる。
まるで炎のように見える霊体の髪が揺れ、少女もまた多様な種の一員である事が伺えるか)
(もう一人の来訪者に気がつくと、まさしくお人形のような姿に少しだけ目を見開き)
……ごきげんよう。歓迎するわ、はぐるま姫。

私はルルクリィ。この館の主人ね。
随分と物珍しい名前をしているけれど、あなたは旅人なのかしら?

(上機嫌に、好奇心を隠そうともせず、投げかけたのはそんな問いかけ。
自発的に動いているのか、それとも誰かが動かしているのか。どちらにしても素敵なことねと、そんなことを考えながら)
へぇ、珍しくないのか。世界が違うからってのもありそうだけど俺が魔術に通じてないからってところあるかも。
でもまぁ、その様子なら納得。大きい街ならそりゃあるか。傑作な分メンテも楽そうだな。
(もくもくとクッキーを食べてる桔梗を横目で見て、クッキーでネクロマンスのメンテナンスを出来るなんてすごい世界だな、と思案する)

そりゃどうも。呼ぶときに不便だろうから何者でもかまわなかろうが俺も名乗っておく。ヘレンローザだ。
変わり者のお嬢様が飯くれそうって聞いたからたかりにきた。
(皆に名乗られたので表情を変えぬまま淡々と名乗り返し、そのついでと言わんばかりに軽すぎる動機を明かす)
いいえ、小人ではないわ。むしろわたしから見れば、みんなが大きなひとよ。
(糸で手繰られているかのような、いささかカクカクとした動作……合間から見える、球体の関節)
(すこし観察すれば、このはぐるま姫が、「生きたお人形」なのだと簡単に気づけることでしょう)
(だって少なくとも、人形使いらしいひとはどこにも見当たらないのですもの。)

ルルクリィ。ウィリア。ヘレンローザ。ええ、わたし、覚えたわ。
(名前を呟くたび、はぐるま姫の中から、きりりと歯車の軋むような音が鳴りました。)
ルルクリィの言うとおり、わたし、旅人よ。
わたしの名前、前にいた世界で、おじいさんがわたしに教えてくれたわ。
こういう名前のひとは、この世界には、あんまりいないのね。
(めらめらと燃える髪、好奇のひとみ。色んなものをゆっくり見回しながら、はぐるま姫は、てくてくと部屋へ歩み言ってゆきます。)
お?お嬢様の世界も屍体にゃ事欠かなかったクチかい?ウチの世界もただの屍体やそれの処理道具なら有り余ってたんだがね、オレサマの満足できるような品物となると……っと、あんまり突っ込んでする話でもねえな、失敬失敬!ケケケケケ!
(新顔がやってきたのも見え、自分の世界について語るのを途中でやめた)

ほう!ほうほう!人形の!こいつは驚いた!こういう旅人もいるのか!!へえ!素晴らしいな!!
(上機嫌そうに囀っていると、宿主の女に小さくつつかれて、人形の姫君の方に向き直る)
こいつは悪ぃな、自己紹介をしようか!オレサマはブラックキャップ!こっちの女はオレサマのしもべの桔梗!オマエに若干似たような存在だな!!
(小鳥の自己紹介に合わせ、屍体の女がぺこりと一礼する)
……あっ(お茶のお代わりを用意しに少し外していた間。新しいお客人が来ていた事に気がついて)

えっと、初めまして……僕はこの屋敷で執事をしてます、ローリエ・オーネストです……。
その……丁度新しくお茶をお持ちしたところですので……よろしければ……(銀盆の上の茶器を示しながら、はて、お人形のお客人の口にあうのかと心配になりつつ)
いえ、そういうわけではないわ。
随分と退屈な生き方をしていたものだから、その辺りは覚えていないの。
(語るのをやめるのを待つでもなく、そこで言葉を打ち切って)

それで、ヘレンローザね。
あなたはそう、今までに何をしてきたのか、どう生きてきたのか。
その辺りをじっくりと聞かせてもらいたいところね。
(動かない表情や淡々とした声色に、そうなるに至った過程に興味を示し)

……ああ、食事は喜んで作る奴がいるわ。大手を振って歓迎するんじゃないかしら。
くくっ、私から見ると人間はみんな小さいの。
だからはぐるま姫も他も同じよ、同じ。
(冗談というわけでもなく、自信に溢れた笑いを零す。
何を基準としているのか、彼女自身を基としているわけではないことだけは確かだった)

前居た世界、ね。あなたの世界にはあなたのような存在がたくさんいたのかしら。
それは興味があるわ。こう見えて私、人形は好きなの。
その老人にもいつか会ってみたいものね。
(好奇心の理由は単純なもので、その姿を単純に気に入っていたようだった。
優雅に足を組んで近づいてくるのを見守りながら、ぱたりぱたりと翼が揺れている)
わぁ……もしかして、お人形さん……?
妖精さんとは……会ったこと、あるんですが。
不思議な、響きだけど……はぐるま姫さん。ステキな、お名前だと……思います。
(歩み寄ってくれば、膝を折って屈み込みながら、少しでも目線を下げる。
炎のような髪にも向けられる好奇の目に返すように、命ある人形に興味深げな視線を送る)

ヘレンローザさんも……よろしく、お願いします。
ご飯や、宿……確保できるの。とっても、嬉しい……ですよね。
私も……泊めてもらう、間。お屋敷のお仕事、手伝うつもりで……
ルルクリィさんの……懐の、深さ。私も……感謝です。
まあ、かわいらしい小鳥さん。あなたも、旅人なのかしら。
桔梗さんは、大きいけれど、お人形ということかしら。
わたし以外にお人形の旅人と会ったのは、初めてよ。よろしくね。
(もう一度スカートをつまんで、はじめての仲間……と思い込んだ相手と、燃ゆる髪の少女に挨拶を。)

わたしのような存在。どうなのかしら。おじいさんのお店には、他のお人形はたくさんいたけれど。
この世界に来るまで、外に出たことがなかったから、わからないわ。
けど、おじいさんの作った人形で動くようになったのは、きっとわたしだけよ。
(椅子に座っては手が届きませんので、テーブルによじ登れば、銀盆の前に置かれた茶器。なにぶん全長40cmほどのお姫様です)
(どうやって持ったものかと、手を添えたり離したりを繰り返しておりました。)
ほぉう、まあ元の世界にもいろいろあるわな!
(珍しく自分から言葉を切る女主人の様子に少し興味を持ったが、口には出さずに相槌を打つ)

おうよ、喋るトリってだけならこの世界にもいるみたいだが、オレサマも旅人だな!
この桔梗はオレサマが操ってる人形みたいなもんだ。オマエと違っておしゃべりはあんまできないがな!

……異文化コミュニケーションだなあ、ケケケ。
(茶器の前でグーパーしている様子を見てニヤニヤしている)
普通サイズだと俺らで言うところ、バケツで用意されるようなもんか。
アンタもアンタで無理そうなら自分サイズをねだっときなよ。零すと面倒だろ、用意する側が。
(挑戦する小さな姫をぼんやり見て、雑な忠告を適当にする。
 「どうやっても持てないだろ」がぼんやり見ていたこの男の感想らしい)

じっくりと、か
(ルルクリィの言葉を受けても考え込んだんだか、
 ただ単に聞いていないのか読み取りづらい表情のまましばし間を置き)

難しいことわかんないから斜め上の回答かもしれないだろうが。
他の客とは違ってちゃんと幻想出身だけど北部出身の田舎者。
『働いた分の金を得ること』、『金で食べ物を得ること』どちらもままならない世界で何でもやって生きてきた、くらいでいいのか?
茶だけだとこんなもんかと思う
(要するにとりあえず一食くれ、ということのようだ)
あっ、失礼しましたっ……!(お口にあうかどうか、ばかりを気にかけていてうっかりサイズ感を失念したことに気が付き)
えっと……小さいものにすぐお取りかえしますので……!(ドールティーセットは果たしてどこにしまってあっただろうか。あるのは確かなのだけれど……と、記憶の紐を手繰り寄せつつ)

そのっ、ヘレンローザさんも少々お待ちください……えっと、すぐに用意させていただきますので……!(皆様にペコリと頭を下げて部屋を出る。パタパタと慌ただしく厨房へ向かうその顔は、けれどもとても嬉しそうな表情であった)
私の退屈を晴らすためだから、善意というわけでもないのだけれど……したいならいくらでも感謝するといいわ。
(懐が深いと言われる事は嬉しいのか、当然とばかりに得意げな様子を見せる)

お店ということは、動かないにしてもあなたのような子が作られていたのね。
動かないのは残念だけれど……。
(そこでカップの前で試行錯誤する姿に気がつき、執事に声を掛けようとして)

……私が言う前に動いたのは合格ね。
はぐるま姫、少しだけ待っているといいわ。動く人形が使ったほうがティーセットも喜ぶでしょう。

(そうして、ヘレンローザの話に耳を傾ける。じっくりというには浅かったけれど、それでもその内容は確かに興味を膨らませるものだった)
この世界も随分と大変なのね。いや、人間が大変なのかしら?
どちらにせよ、面白い話だわ。じっくりには程遠いけれど、続きは直に聞けるもの。
喜んで作る奴が茶以外も用意しにいったみたいだから、ね。
まあ、ごめんなさい、ローリエ。
わたしが小さいばっかりに、手を煩わせてしまったわ。
このからだでものを食べたり飲んだりするのに、まだ、あんまり慣れていなくて。
(謝罪とお礼を口にしつつ、はぐるま姫は、ひとまず近くのソファによじ登り、腰を下ろすのでした。)
(やはりこの躰なものですから、ソファの先端の方にちょこんと座る格好です。)

つまり、キキョウが喋らない分、ブラックキャップがたくさん喋るということね。
わたしも、わたしの民が喋らない分だけ、喋れるようになったみたいだもの。
ブラックキャップは、もしかしたら、王子さまなのかもしれないわね。
(心を得たばっかりだからでしょうか、翼もないのに、発想はたいへんな飛躍をみせました。)
(だれかの代わりに喋るというのが、或いは彼女の中では貴い行いなのかもしれません。)
(人形の少女の挨拶に頭を下げてから、自分もソファに腰掛け直し。
茶器の大きさやソファクライミングに難儀する様を見て、しみじみと)
椅子も、食器も、部屋も……まるで、巨人の国に、来ているような、感じ。
同じ、立場だったら……きっと。わくわくはするけど、旅が……大変そう。

ブラックキャップさんには、さっき、聞いてたんですが……
旅をしていたり、この世界に、来て……こういうことが、大変だってこと。
何か……経験や、体験。そういうのって、ありますか……?
お、オォウジサマだぁ!?
(予想外の言葉だったのか、素っ頓狂な声をあげる。一方の女は可笑しいのか肩を小さく震わせて)
おいこら桔梗!笑ってんじゃねえぞコラ!
……王子様なんてェガラじゃねえよオレサマは。ケケケ、せせこましい屍肉漁りなんでね。
何でも食べるからそこは気を遣わなくてもいい
(急ぐ執事の背に声を投げる。どこまで聞こえているかは知らないが)

「人間が大変」の方じゃないか?
そういうことがあること自体に疑問視する旅人は稀にしか見ないし。
アンタも、直接こういう立場の人間が話すのが珍しいだけで、存在自体は不思議がってない様に見える。
(興味の声に対して視線を返す。直に、と言えど現物が来るまで詳細の話をする気はなさそうだ)
王子様、いいじゃない。ええ、私は似合ってると思うわよ?
(弱点を見つけたように、それはそれは楽しそうに笑いを浮かべる)

そうね、人間は大変よね。私の考えも正解だわ。
なんでも食べる、なんてまるで動物のようだけれど、それ以上に人間らしいもの。
さて、あいつはどのくらいで作るのかしらね。
(そう言うと目を閉じ脚を組み、周囲の会話に耳を傾ける)
えっと……おまたせしましたっ(小さなサービスワゴンとともに帰ってくる。まず取り出したのは小さなティーセットが一式。それらをはぐるま姫さんの前に並べていき)
その……よろしければ、ドールチェアと高さ調整用の台も持ってきましたので……(ソファよりもテーブルに近い場所へ座れた方が楽じゃないかと、そう思って持ってきたのだが)あの……もし必要でしたら準備しますのでお声がけください……(ぺこりと頭を下げる)

えっと、それと、こちら……その、簡単なものですが……(続けて机の上に並べたのは大皿に盛られたサンドイッチ。ダブルタマゴのサンドイッチに、鰹節を混ぜた和風ツナサンド、アボガドとハムのサンドイッチなど、種類は様々である。ブラックキャップさんとはぐるま姫さんの前にはそれぞれが食べやすいサイズに縮小して作ったものを並べ)

(一通りが済むと、一礼して台車とともに部屋の隅へ)
けれども、わたしのいた世界も、「大きいひと」の世界だったもの。
住んでいた部屋だって、わたしには大きい場所だったから。きっとそのうちに慣れるわ。
(楽観的なのか何も考えていないのか、お姫様はやはり、にこやかな表情を湛えたまま。)

王子様ではなかったのね。それは残念だわ。
けれども、しにくあさりだなんて。お腹を壊してしまいそうだわ。
(これもまた、いささかばかりずれた解釈をしてしまったやもしれません。)

(それからやがて、歳若い執事さんが運んできてくれたティーセットや椅子たち)
――まあ。すごいわ。こんな、わたしにぴったりの大きさのものがあるなんて。
少しだけ小さめのカップを用意してもらったり、木箱で高さを調整してもらったことはあったけれど。
ありがとう、ローリエ。わたし、とても嬉しいわ。
(この世界ではじめて見る、自分に合った寸法の数々)
(きちりと、彼女の中の歯車が喜びの音を立てたようでした。)
やるじゃん
(用意したローリエに対して一言返し、和風ツナのサンドイッチを一つつまみ、一口でほおばる。
 
 自分だけじゃなく他の客や主も茶と共につまめる様なもの、且つ好みが多様だったとしても対応出来る。
 それでいて調理に時間のかからない選択。先程のやりとりから慣れてないとばかり思っていたがそうでもないのか。
 
 ……とまで考えていても、言葉にした賞賛は僅か一言である。)

味もまぁ、美味いな。
(およそ味わっているか怪しい程の僅かな時間で飲み込み、これまた短い感想を述べる)

人間らしい、ね。それじゃあ、概要はさっきので十分だろうけど、どの辺を詳しく聞きたいんだ?
さすがに1から10まで興味あるわけじゃないんだろ。
(ツナのサンドイッチが気に入ったのかツナのサンドイッチだけをごっそりと持って近くのソファに腰掛ける)
あっ、わぁ……ローリエさん、ステキな……手際。
気配り上手で、おいしそうで……やっぱり、いい執事さん、なんですね。
私も……いただきます。ありがとう……ございます。
(屋敷勤めをする際の目標として、少女には更に眩く映ったのだろう。感心するような眼差しで仕事ぶりを見ながら、饗されたサンドイッチを一つ手に取り、口にする)

はぐるま姫さんは……確かに。元々、そういう世界で……生まれた、んですよね。
自然なことに、なれば……意識、しすぎなくても、いいだろうし。
やっぱり……何事も、慣れ、なのかも……知れません。
その、前向きさ……私も、見習いたいって、思います。
(人形の姫のにこやかな表情を見ながら、ゆらゆらと燃え立つ髪を揺らしながら頷き)
賞賛の渦ね、よかったじゃない。
でも、私にとってはまだまだ未熟な下僕だから、調子には乗らないことね。
(偉そうな態度を崩しはしないものの、その表情や雰囲気にはどこか得意げなものが含まれている。
それからちらりと目配せして、ティーセットで余計なことは言わないようにと言外に伝える)

私としては1から10まで聞きたいところではあるけれど、流石にそれは時間がかかりすぎるものね。
そうね、それならあなたがどうやって生きてきたのか、それを聞きたいわ。

ああそれと……あなたのそれ、生まれつきなのかしら?
(最も自分好みであろう内容を選び取ると、ついでとばかりに発した問いかけ。
おそらく聞くまでもない質問。人によっては怒りかねないそれを、好奇心のまま一切の遠慮を含まず響かせた)
アンタ余程暇なんだな。こっちとしては飯くれるなら文句はないけど
(1~10まで、というのを肯定されて臆面もなく躊躇う間すらなくそう返す)

そんなに大きな規模じゃないけど似たような連中数人でグループを組んで依頼を請けて生計は立ててた。
俺は荒事が主な担当、用心棒だの鉄砲玉だの掃除だのってやつ。
でも言葉から連想する様な大層なもんじゃない。
(確保したツナサンドを齧り、他人の事のごとく思い入れも何もなさそうなように喋る。
 もっとも、そう見せているだけかもしれないのだが、声と表情は感情を読む材料とするには難しいだろう)

それは『それ』を明示してもらわないと答えない。
(無回答。皮肉やジョークや不機嫌になるやらではなく、身分の話か行儀の話か喋り方の話か筋肉の話か、あるいは別の何かの話かの見当もつけちゃいないという理由からだ)
オイオイオイ、喰うわけじゃねェヨ!?
(今度は今度で引き続きみょうちきりんな勘違いをしたらしい人形の少女に、戸惑ったように言う。お喋りな小鳥もどうも人形には敵わないようだ)

ケケケ!物好きなスポンサーに上手く話をするのも世の中上手く生きていくコツだゼ。しゃべくりが上手けりゃそれで食ってく道もあるもんだ。オマエにできるかは知らねえが!
(お嬢様と言葉を交わすヘレンローザをからかうように笑い、砕かれたクッキーを啄む)
まあ、食べもしないの。
けれど、それならどうして、しにくを漁るの。
そんなことをしていたら、だって、お洋服が汚れてしまうのに。
(心底不思議なのでしょう。小さな首がコテリと傾ぎました。)
(合わせて、手の中にカップがある感触を楽しみます。自分の手に馴染む大きさのカップがあるのは、それだけで、なんだかとっても楽しいようです。)

見習うだなんて。わたし、まだまだお姫様として、勉強することがたくさんあるわ。
テーブルマナーだって、この間教えてもらったばかりだもの。
(なにしろ、正真正銘の生まれたてです。)
(サンドイッチを食べるのだって初めてですから、一度カップを置いて、ウィリアを真似ながら手にとって口へ運ぶのでした。)
ええ、暇だわ。暇すぎて大変なくらい暇なの。

類は友を、なんて言葉もあるけれど……徒党を組むといった方がいいのかしら。
……ええ、興味深いわ。だってその掃除も、こいつがしているような掃除じゃないのでしょう?
(少し身を乗り出すと、片手で執事を指さす。
生存の難しい世界での生存、規則が成り立たない世界での規則、そういったものには前々から興味を持っていたから)

……説明が足りなかったかしら?
『それ』はあなたの表情、口調、性格……あなたの根幹を成すもの、ね。
物心ついたときからだったどしても、まぁ、それはそれで面白そうだけれど。


それにしても、物好きと本人の前で話すのはどうなのかしら。
私は気にはしないけれど……くくっ、それならブラックキャップが手本を見せてあげるのもいいんじゃない?
(わざとらしく顔を上げると、楽しげに笑いながら啄む小鳥の姿を見る。面白いものが見られそうと、そんな打算を隠す様子さえなかった)
その辺り他の奴に任せてたから出来ないな
(からかわれてるのに気づいてか気づかずか、返答は抑揚なく)

……?執事ってのは掃除が得意だと思ってたけど違うのか?
(意外そうな声をあげる。執事は要人警護を兼ねてるという先入観があるためだが)

まぁ、質問の方なら徒党の話にもつながるけど、それなら『どちらでもない』。
Yesではないくらいに根幹に影響を与える要因もあった。
それだけで全員がこうなったわけじゃないしNoともいえない。
全員こうだったらそれこそ交渉とか出来なくてこの年齢になる前に死んでる。
(すぐに声色を戻して話を続ける)

じゃ、そんなわけだから手本頼む。
(ソファーの肘掛けに頬杖をついて、ブラックキャップの方に注視する)
……喜んで頂けて良かったです(はぐるま姫さんの嬉しそうな表情やヘレンさんがツナサンドをごそっと手に取る様を見て、柔らかく微笑む)

……?……えっと、掃除でしたら日課ではありますが……その、僕はどちらかと言うと苦手なので、これからはウィリアさんにおまかせできればなんて……(馬鹿正直に。額面通り言葉を受け取り)

……(二人につられてブラックキャップさんへ視線を)
はぐるま姫さんは……勉強熱心、ですね。
生きてると……見たことない、こと。知らないこと……いっぱい、ですからね。
(視線を感じながらサンドイッチを一摘み平らげる。人形が食べ物を食べるという行為にも興味は尽きないようだが、生命も不確かな半身半霊の少女も人の事は言えないかも知れない)

え、っと……お掃除、ですか。はい……任せてくれたら。
床掃除、窓拭き……泊めてもらう、間。私……がんばります。
(少女にも話されている内容の『掃除』の意味が伝わっていないようで、執事の少年の言葉に頷いて、額面通りの清掃活動に意欲を燃やす。ぐ、と両手を胸の前で小さく握りしめ)

それと、ブラックキャップさんの、お話……とっても、楽しいです。
きっと……すてきなお手本、見せてもらえますよ。
褒めてくれるのね。ありがとう。
でも、わたしは生まれたばかりで、知らないことだらけだもの。
たくさんのことを知っていなかいと、きっと、生きてゆくのがとても難しくなるわ。
(彼女なりの謙遜らしきことばを紡ぎながら、小さなカップを手に取り、薄い唇へと運びます。)
サンドイッチも紅茶も、おいしいわ。食事をするというのは、とても幸せなことね。
(向けられた興味はつゆ知らず、当然のように、飲食を果たしているようです。)

(それからやっぱり、みんなに追従するように、アメジストの瞳がブラックキャップをじっと見つめ出すのでした。)
ゲゲッ。流石にお嬢様をからかうのはやりすぎたかァ?別に話すだけならいくらもできるが、お子様の教育にいいオハナシってなるとな……。
(悩まし気に小声で呟く小鳥と、周りに追従するように、ぐぐ、と首を回して小鳥をじっと見つめる屍人)
オイコラ桔梗!オマエ随分と調子に乗りやがって!そうだ、オマエが相手してやれ!エンタイトル!
(小鳥がそう言うと、虚ろだった屍人の瞳に光が宿る)

『……逃げましたね。……それで、えっと、お話でしたか?私でできることでしたらお話しますけれど……。何をお話ししましょうか』
(口を開きつつも、困ったように首を傾げる屍人であった)
(集まった視線に笑いを零していたけれど、屍人から聞こえてきた声には驚きを感じたようで)
……桔梗に任せて逃げた、ということね。
あなたが喋れるだなんて思ってもいなかったのだけれど、或いはそれがギフトなのかしら?

ああ、いいの。ブラックキャップの話はブラックキャップが戻ってきてからやり直すわ。そっちの方が面白そうでしょう?
私としてはあなたの境遇を聞いてみたいのだけれど、折角これだけの人数がいるのだもの。
話したいことを話せばいいわ。もちろん、質問に答えるのもいいと思うけれど。

(視線は楽しそうに部屋の中を一廻り。わざとらしく溜息と頬杖をついて)
それにしても、掃除を押し付けようとする下僕なんて大減点ね。
ウィリアだっていつでもいるわけじゃないでしょうに……まぁ、頑張ろうとするウィリアは偉いわ。
事が大きくなり過ぎたら尻尾巻いて逃げるってのも手のひとつってことだろ。
大人がよく使うから立派な手本なんじゃないか。
(好意的ともとれそうな言葉を放り、頬杖をついたままあくびを一つ)

あぁ、じゃあ。アンタはさっきクッキー食ってた気がするけど肉料理も食えるのか?
(他の奴と同じようにブラックキャップに喋らせようとしていたが「逃げましたね」と即諦めて自分が話を聞く姿勢を見せた。
 なら、現状ブラックキャップがどうやっても喋れない状態、
 あるいはさきほどの動作が命令の類となったとかで逆らえない状態かといった辺りだろうか)

たとえば、焼き鳥とか
(頬杖をついたまま、あえてブラックキャップが怒りそうな質問を桔梗に叩き込む)
このお屋敷には、お掃除の得意なひとが集まっているのね。
わたしのからだでは、少しやりづらいことだから、羨ましいわ。
お掃除、お洗濯、お料理。どれも、とても興味はあるのだけれど。
(いかんせん、40cm程度の体躯はこうしてドール用の食器にあやかるのがやっとです。)

(それから自然と、視線は桔梗へと移ってゆきます。)
まあ。桔梗も、おしゃべりができたのね。
わたしと似た存在だと、ブラックキャップが言っていたもの。お話できて、嬉しいわ。
あら。けれども桔梗は、それでもわたしのギフトを使わなくても、お話ができるのね。
(似た存在という言葉を、お姫様は、どうにも額面通りに受けとっているようでした。)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM