PandoraPartyProject

ギルドスレッド

クレピュスキュル

【雑談】客間

他愛のない雑談をするところ。
メタは程々でお願い致します。

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『そうですね。では、ルルクリィ様の仰るように、歓談を楽しませていただきましょう』
(薄く微笑んで屋敷の主人に一礼。血色は悪いが、表情は少しばかり豊かになっているように見える)

『ええ、旧世界では、行動権を多少委譲されることはできましたが、喋ることはできませんでしたから。こちらに来てできるようになった……もともと持っていたスキルを元にしたギフト、というところでしょうか。別に、これをしたからと言って操者が喋れなくなるわけではないのですが……』
(そういって肩の小鳥をちらりと見やるも、彫像のようにだんまりである)
『操者は逃げの一手のようですので、そっとしておいてあげましょうか』

『お食事ですか?ええ、わたくしは食事をエネルギーとして動いているわけではありませんが、基本的にどのような食べ物でも頂けますよ。肉料理も、ええ。わたくしは甘いものの方が好みですが』
『ええ、はぐるまのお姫様。わたくしは、あなたのギフトでお喋りする代わりに、操者……ブラックキャップのギフトでお喋りしているのです』
(小鳥の弁ではないが、屍人も人形の少女に共感を抱いているようで、丁寧な口調を更に優しげにして応じる)
わっ、ウィリアさん……とっても頼もしいです……(髪の奥でニコリと微笑む気配)

はぐるま姫さん……その、料理はとても楽しいので……興味があるのでしたらそのうち一緒に……!あの、包丁とか……特注で用意しておきますし、えっと……食材も小さいものを選んでみたり……!(料理に興味がある、と聞いてすかさず勧誘)

わっ、桔梗さんは甘いものがお好きなのですね……その、それでしたら……今度はパイなどを焼いておきますね……!
……はぐるま姫でも洗濯くらいならできそうね。
掃除用具や調理器具はないけれど、人形用の服ならあるもの。
あなたが着替えられるかまでは分からないけれど……。
(何事かを考えながらも、ふと聞こえてきたあくび交じりの言葉を耳にして)

そうね、それもまた手段の一つ、逃げることを否定はしないわ。
けれど、先延ばしになってしまうことも多いから注意は必要ね。
(沈黙したブラックキャップを見て嗜虐的に笑うと、桔梗へと視線を移す)

そういえば……予想はしていたけれど、喋れなかっただけで自意識はあったのね。
そういうのは好きだけれど、死者として生きるには不便じゃないかしら。
死んでいるのに生きているなんて大変そうだわ。どんな感覚なのか気になるくらい。
(どこかずれた感想は冗談とも本気とも取れるもので。
ただ一つ、好奇心だけは確かなものと、ゆらゆらと動く翼が証明していた)
そうか、結構贅沢なんだな。
(目論見も推測も大きく外れていたが、情報は必要以上に取れたし結果オーライというもの。その情報は得るべき者にどの程度届いたのやら)

注意然り、落とし前のつけ方も大変そうだ。俺にはできそうもないから追求はしないでおく。
(あくびからも取れるように、こちらの興味は長く続かないようだった)

はぐるま姫に向いてるのは掃除じゃないか?
細かい場所やら仕上げやらは向いてそうだ。
はぐるま姫の指サイズの埃とか俺わかんないし。
(料理、洗濯ときたからというわけでもない。何やら確信でもしていそうな雰囲気と共に続ける)

態々特注でなくても体験するくらいの掃除道具ならすぐ揃うと思うからな。
『……お裁縫というのはどうでしょう?自分でお着物を仕度できたら、お洒落の幅も広がりますから。女の子ですもの、お洒落に気を遣うのも大事なことですよ。ルルクリィ様やウィリアさんもそう思われるでしょう?』
(はぐるま姫に家事を教えるという話題と見てか、どこか楽し気に言葉を重ねる)

『そうですね……生前の自分の感覚で例えれば、寝惚けている、というような感覚に近いでしょうか。操者から体を委譲された時だけ、はっきりと目醒める、といった具合ですね』
(興味深げな館の主人の言葉に、手を口元にあてて考え込みながら応じる)
『死者の癖に静かに寝ていられないという意味では不便でないと言えば嘘にもなりましょうが、ええ。この身はこの身で楽しいものでもありますよ。生前に後悔がないというわけでもありませんでしたから』
(丁寧を通り越して、少し回りくどくもある話し方は、この屍人の特徴であるらしい)
料理道具まで、わたしに合わせた大きさのものが用意できるの。
よく行っているお店で、店主さんが料理をする姿が素敵だったから。是非、やってみたいわ。
ああ、けれども、お洗濯にお掃除、どれも覚えてみたいわね。
それに裁縫だって。覚えたならば、わたしの民のぬいぐるみだって、治してあげられるわ。
(目移り、目移り。文字通りにきょろりきょろりと、揺らめくアメジスト。)
(どの提案も、はぐるま姫にとっては、この上なく魅力的に映っているようでした。)

死者。桔梗は、もう死んでしまったひとなの。
やっぱり、死んでしまったひとが別の世界へ行ってしまうというのは、本当なのね。
桔梗だって、こうしてこの世界へやって来ているのだもの。
はぐるま姫さんの、お掃除は……手が届かない、ところとか。
細かいところまで、きちんと、できて……頼りに、なりそう。
お裁縫も……旅で、ほつれた所、自分で直したり……おしゃれ、したり。
桔梗さんの……言うとおり。覚えられたら……いろんなこと、できそうです。
……ローリエさんは、お裁縫も、できるのかな……?
(共に屋敷の仕事をできそうな先輩執事や人形の姫を見ながら、興味深そうに問いかけ)

それに、しても……桔梗さんは、とっても穏やかで、大人っぽい、お姉さん。
おしゃれにも、気を、遣ってるのかな……そのお洋服も、不思議な、かんじ。
それも、自分で縫ったんですか……?
(少女にとってはあまりにも珍しい未来的な装い。話せる事を知ったのと、裁縫の話を出した事で、不躾にならない程度に装いを見回しながら)
微睡の中で日々を過ごせるのは、いいことかもしれないわ。
けれど、態々起きてまで続けたいだなんて随分と後悔していたのね。
それとも働き者なだけなのかしら。どちらにしても、面白いことは確かだけれど。
(生死観の違いを楽しむように、主同様に独特な従者の話に耳を傾ける)

……はぐるま姫の仕事も、そうね。裁縫ならば特別な道具も必要ないでしょう。
姫という立場にある以上は、身嗜みに手を抜くのは許されないわ。
(思い出した桔梗の提案にくすりと冗談のように笑うと、はぐるま姫と幽霊少女をじっと見る。
そうして彼女らの純粋な姿を見て、くすりくすりと楽しそうに笑った)
『そうですね……縫うや編むとは少し違うのですが、わたくしが仕立て直したものですよ。操者から渡されたのは、素っ気ないお仕着せの戦闘衣でしたから。多少なりとも肌になじむように、ええ、少し工夫いたしました』
(衣装をじっと見つめる半霊の少女に微笑み返して応える)

『死んでしまうと……ええ、そうですね、死んでしまった人は遠くへ旅立ってしまうものです。……おや?けれどそれだと、わたくしと一緒にここに旅してきた皆さんも死んでしまった人ということになるのでしょうか?』
(くすくす、と微笑しながら人形の少女に言葉を返す)
ええ、そうよね。おじいさんが作ってくれた大事なドレス。
自分で直せるようになっておかないと、破れたり、汚れたときに大変。
だから、まずはお裁縫と洗濯を覚えるべきかしら。順番を決めるのは、きっと大事なことね。
わたしの民のことだって、綺麗にしてあげられるようになるから、ひときわ大事だわ。
(そうよ、そうに違いないわ。確認するように繰り返しながら、はぐるま姫は両手を合わせました。)

死んだひとは違う世界へ行くけれど、生まれたいのちも、きっと違う世界へ行くのよ。
わたしが、そうだったもの。
けれども、死ななくても生まれなくても、違う世界に来るひとはたくさんいるのね。
難しいわ。わたしの知識では、まだ、わからないことなのかしら。
(両腕を組んで首を傾げようとするも、うまく両腕を絡ませられないほど、まだ体の動きはぶきっちょなのでした)
(結局、またコテリと首が傾ぐばかりです。)
えっと、裁縫は……そうですね、その、基本的なことでしたら一応……(問いかけには自信なさげに。軽く頬を掻きながら)……ですが、その、お話を伺う限り桔梗さんのほうがお上手そうかと……

……えぇ、出来ることを少しずつ増やしていく、というのは、その、とても大事ですね……
僕にお手伝いできることがあればいつでもお力添えしますので……えっと、困ったことやご用命のことがありましたらなんなりと……

……なるほど、死んだら別な世界……というのは面白い考えですね……。
ふふっ……僕が死んだら……皆さんのもといた世界に……お邪魔することもあるのかもしれませんね……
……そうね、世界が変われど在り方が変わらないのなら、それは引っ越しのようなものじゃないかしら。
人という種族は大昔から、遠出するのが大好きな生き物でしょう。
生きていても死んでいてもすることは変わらない、きっとそういうことね。
(一瞬どこか遠くを見るように、すぐに向き直るといつも通りの偉そうな態度を取る)

くくっ、けれど、私に死ぬ予定はないの。だからそうね、あなた達の生前と死後は全て見届けてあげるわ。
精々後悔のないよう進みなさい。語る価値も無い退屈な道筋は、永遠に恥を残すことになるだけよ。
(己の死など考えたこともない少女にとって死は他人事でしかなく。そうして語る中でふと思いついた疑問も、ありのまま言葉にして)

……そういえば、今のあなた達に何か誇れるようなものはあるのかしら?
(聞き方次第では説教にも侮辱とも取れるような言葉に態度。実際はそこに深い意味はなく、ただ取り繕っていないだけなのだけれど)
普通サイズの裁縫道具だと俺らでいう包丁くらいのものを扱うことになるのか
挑戦できる範囲だし、やってみてから考えればいいんじゃないかな。
(席を立ち、残っていたサンドイッチを適当に摘む。要は立ち食い。
 それにしても人形の姫の動きはティーカップの時といい、先ほどからの動きといい、どうも違和感がある。)

そういえば、民ってのはどんなので人数はどんなもんなんだ?
(どうも未知の領域であるからか、動きの他にも考え出したら疑問がでてくる。
 民のぬいぐるみがどうこうとか言ってたし、意外とファンシーなのもいるかもしれない。
 そもそもこちらの世界に来てるのかどうかも分からないが、大行進などしていたら見てみたいものだ)

誇れるものね。何、メンセツでもすんの?
(何も考えずにサンドイッチをつまみながら回答を返さず視線も返さず、逆に聞き返す)
面接……ええ、それはそれで面白そうね。
……でも、面接ならあなた達が己のアピールをするのよね。
私は何をすればいいのかしら?
いつも通りでいいのなら、最高の余興なのだけれど……。
(思えば自己紹介も軽く、されど聞きたいことは山ほどあった。
そこで帰ってきた問いかけに、ちょうどいいいと乗るように言葉を返す。
面接なんてするつもりも予定もなかったけれど、退屈を潰せるなら、好奇心を満たせるならと、躊躇する気配は微塵もなかった)
そうですか……桔梗さん、上手そうですね。
お料理や、お掃除や、お裁縫……ここでは、いろんな先生が、付いてくれそうですね。
習えば……お勤めでも、旅先でも、役立ちそうです。

何か……誇れる、こと。
……私は、自分が、誰なのか。何が、できるのかも……まだ、分からなくて。
死んだから……この世界に、来たのかも知れないし。違うかも……知れません。
(主人の問いかけに首を捻って考え込み、手袋を片方外して見せる。
素手は髪と同じように霊体の炎のように、定まった形を保たず揺らめいている)

でも……それも含めて。自分のことを、行くべき場所を、探して……旅をしたい。
そんな気持ちは……本当だって、思ってます。
(ようやく出た答えは、誇れる事と言っていいのかどうかはともあれ、はっきりとした意思を滲ませた強めの口調で)
引っ越し。それはなんだか、楽しそう。
何度もなんども引っ越しをして、ひとは、旅をしてゆくのね。

まずは、お裁縫に。
それと、ええ。それならわたし、ローリエには、洗濯を教わろうかしら。
わたしの民……つまりは、わたしと同じような人形や、ぬいぐるみ。
かれらのことを、ちゃんと綺麗にしてあげられるようになりたいもの。
(ヘレンローザの問いに答えると共に、カクリと、やはりぎこちない動作の首肯)
(合間合間に、きりりと歯車の軋む音が鳴っています。)

誇れるもの。
わたし、おじいさんが作ってくれた、このからだや服は、素敵なものと思っているわ。
こんなに小さいけれど、指も、髪も、くちびるも、大きなひとと同じように作ってくれたもの。
きらきらした瞳も、お星様みたいに綺麗で好きよ。これって、誇らしいということでしょう。
(言葉の折々で、まばたきと共に、アメジストの瞳が煌めいておりました。)
『まぁ』
(裁縫を自分に教わったら、という言葉を聞いて、顔の前で手を合わせて嬉しそうな仕草をする)

『確かに、家事全般は嗜んでおりますから、歯車のお姫様にお教えできるなら嬉しい限りなのですけれど。……わたくし、操者より体を委譲して頂けるのが、一日に30分程なのです。それでよければ、少しずつお教えいたしますよ』
(教えること自体には乗り気なようだ)

『誇れるもの、ですか。この身体や、戦いの術については、わたくし自身の誇りたいものではありませんから』
(と、悩まし気に首を傾げ)
『ええ、ええ、そうですね。元いた世界で、短いなれど一生を生き抜いたこと。それは、わたくしの誇れることかと思っております』
(そう言って、頷いた)

『操者は、いかがです?』
(そう言われると、ずっと沈黙していた小鳥が首を震わせ、憮然とした声を上げる)
……コイツを蘇生させたこと、とでも言っとこうかねェ。ケケケ、自慢の品だからな。
(あまり期待はしていなかった質問だったのだけれど――
帰ってきた答えに、そこに込められたそれぞれの想いに触れてどこか嬉しそうに言葉を返す)

……ええ、ウィリアはそうだったわね。
なら、ずっとその気持ちを忘れないことね。
そうすればあなたならきっと、立ち止まらずどこまでも進めることでしょう。
(記憶を持たぬ少女の真っ直ぐな意思に、眩しさを感じて。
言い切れる強さに、その背を押すように、ほんの少しの優しさを込める)

ふふ、人の形というのは愛でるために求められるもの。
はぐるま姫が綺麗に作られたということは、それだけ愛も深かったのでしょうね。
人間よりもずっと完璧に近いあなたは、果たしてどんな色に染まっていくのかしら。
(人を象り人よりも完成されていた人形に、可能性を感じて。
明るい色に染まっていくのか、暗い色に染まっていくのか、楽しげに微笑を浮かべ)
一生を誇れること。人間にとって、それに勝るものはないと思うわ。
私は人間ではないけれど……それでも多くの人間はやり直したいと、そう思うものでしょう?

ブラックキャップは、そうね。まずはおかえりなさいと言えばいいのかしら?
あなたならオレサマの死霊術、なんていうと思っていたのだけれど……。
そう、それはいいことを聞いたわ。桔梗はブラックキャップの自慢の品なのね。
(どこか独特な死霊術師の主従には、絆を感じて。
従者が主を、主が己を褒めるものとばかり予想していたからか、少し驚いた様子を見せた)
あぁ、両方ともなのか。人形かぬいぐるみのどちらかしかいないもんかと。
こっちの世界にも来てんの?
(はぐるま姫の答えで疑問をひとつ解消する。変わらない声色ながら少々意外そうな口ぶりで反応し、更に質問を重ねる。
 時折聞こえる無機質な音はよく相手にしていた連中の一部から聞こえるそれよりは軽快なものに感じる)

誇りを語れってのは己の長所を話せってことだろ。
それを急に言うってことはなんかの選定でもすんのかと勘繰っただけだよ。
(視線だけをルルクリィへと、サンドイッチを食べながら返す。
 特別早いわけでもなく、動作としては単調で一定のペース)

ま、そんなつもりでは無さそうだけどな。

不安定な状況でも進める意思の強さなり、
造主への感謝を出来るまともな心なり、
自分の生き様なりやってきたことを言えるなりってのはどれも実際すごいモンだと思うし。
えぇ……お洗濯でしたら……。その、民の皆さんのために全身全霊お力添えいたしますね……!(頼られたことが嬉しいらしく、気合の入った感じに握りこぶしをぎゅっと作りながら)

……そう、ですね。
えっと、皆さんとっても眩しくて……ふふっ、お嬢様がこの館を開けた気持ち、今ならよくわかるかもしれません……(言の葉に込められた思いや想い、それを感じて紙の後ろで眩しげに目を細める)
ありがとう、桔梗。
大事な30分をわたしに裁縫を教えてくれるために使ってくれるなんて、嬉しいわ。
わたし、裁縫もお洗濯も、ぜひ教わりたいわ。
(こちらもまた、教わることに対してたいへん乗り気であるようでした。)

人形やぬいぐるみだけじゃなくて、大きな像の子もいるわ。
だから、お掃除の技術だって、身につけておきたいのよ。
けれど別の世界まで一緒に来られた子は、いないものだから。
わたし、こちらの世界で、新しい民を探し続けているのよ。
(小さなカップから、また紅茶を啜り、お姫様は柔らかな微笑みを絶やしません。)
私が館を開けた気持ち? そんなの、退屈だったからに決まってるじゃない。
お前は一体何を深読みしているのかしら?
(上機嫌に、それでいて楽しそうに。感動した風の執事には容赦無く水を差す)

選定なんてめんどうじゃない。
退屈を晴らすために退屈を、なんて本末転倒でしかないでしょう。
それに、選定なんてしなくとも面白い人材が集まったもの。結果としてみれば大正解ね。

新しい民。それは、貴女のようなお人形ということかしら。
あなたのように精巧でもなければ動きもしないけれど、それなら私の館にもいるわね。
……けれど、彼らは私の所有物でもあるの。むしろ、私がはぐるま姫のことを欲しいくらいだわ。
(くすりくすり、冗談のように笑ってはいるけれど、賛辞のような言葉は紛れもない本心なのだと、その目が確りと告げていた)
象の子に掃除?あぁ、像の子か。いや、像の子なのか?
(言葉を聴いて一瞬エレファントの方を想像したがすぐにスタチューの方に考えを切り替える。
 それでもこれまでに自身の中で創造したファンシーなものからはハミ出た単語が出たからか驚いたような口ぶりで反応する)

まぁ像の奴の手入れはアンタにも向いているかもな。
細かいところまでやらないと苔が生えるし。
それで、その新しい民ってのはどれくらい見つかったんだ?像の奴居れば見たいが。
(サンドイッチに満足したのか手を止め、元の席に戻ってどかっと座り)

他人の誇りを聞くの自体は暇つぶしってことか。
いいんじゃないか、人間以外らしくて。
(目的が退屈を晴らす為ということを知ったところで笑うわけでもなく、怒るわけでもなく、眉一つ動かさず言葉を放る。
 躊躇いがまったくないのは相手の器を大きく見積もっているからか、ただ頭が足りぬゆえか、あるいは別の何かか)
「こんな所にお屋敷があるんだね。
とりあえず、こんにちは?
お屋敷が見えたから立ち寄ってみたのだけど、
お邪魔してもいいかな?」
(何処からともなく急にふわり、と現れる旅人)
いっぱい……いっぱい。いろんな人が、集まってきて……ますよね。
私が……お屋敷に、来た時よりも……もっと、いっぱい。
これも、ルルクリィさんの、カリスマ。なのかなって……思います。
それが……退屈しのぎの、結果だったら、なおさら。

あ……そう、言ってたら、また。
えっと……初めまして。旅人さん、かな……?
(新たに訪れた来訪者に、小さくぺこりと頭を下げて会釈しながら)
わたしの民は、いま、5人よ。
大きな像の子がひとり、木彫りの熊の子、熊のぬいぐるみの子に……。
ああ、でも像は大きくて登るのが大変だから。
わたし、自分のからだも、きちんと動かせるようにならなければいけないわね。
(実際、はぐるま姫の動きはぎくしゃくと、それこそ人形じみていてぎこちない限りです。)

ルルクリィは、わたしが欲しいの。
困ったわ。わたし、元の世界にいた頃も、売り物ではなかったから。
たぶん、ルルクリィのお願いを叶えることができないわ。
ああ、でも、このお屋敷にいる子たちには、いちど挨拶もしてみたい。
(屋敷の主の言葉を実にまっすぐ受け取ったお姫様は、きりきりと歯車の軋む音を響かせながら、考えて、考えて……)

あら。新しいお客さま、かしら。
(結論が出るより前に、視線が見知らぬ旅人さんへと吸い寄せられるのでした。)
人外らしい、いい言葉じゃない。そう、人間らしさが必要なのは人間だけだものね。

私のカリスマも……カリスマ、それは考えたこともなかったわ。
まあ、私が本気を出せば……そう、この館を埋め尽くすほどの人間を集めるくらい造作もないでしょうね。
(謙遜などとはかけ離れた言葉に根拠はなく、疑いもなく、どこまでも傲慢にふふんと笑うのだった)

……そして、新しい客人さんはいらっしゃい。
その羽は旅人ね、それなら門前払いする理由もないわ。
まあ別に、私はそんな面倒くさいことはしないけれど……。

私はルルクリィ、この館の主よ。さて、あなたはどんな話を聞かせてくれるのかしら。
「初めまして。
私はティア、ティア・マヤ・ラグレン。
まだこっちに来たばかりの旅人だね。」
(スカートの裾を掴んで一礼して、周囲を見渡し)

「ルルクリィ、だね。
うん、覚えたよ。
翼を見ただけで分かるものなのかな?
あと、私は吟遊詩人みたいには話とか出来ないよ?」
(どんな話をと聞かれて考える仕草をしつつ)
ほー、もう像の民は居るのか。
……人数の割りに熊多いな、アンタ熊好きなのか?
(もしそうなら随分ワイルドな好みだな、と雑な考えを抱いて再び疑問を投げる。
 民5人で内少なくとも2人が熊ならだいぶ熊の姫っぽいよなぁとも想像を巡らす)

まぁ、動きは家事の学習のついでで慣れるだろ。
オールドワンだったらメンテナンスでもしろとも言うところだけど、アンタはよくわかんないし。
(覚束ない動きに対しても無遠慮で無責任な物言いをした上で、新たに現れた人物に顔を向ける)

さぁ?飛行種の知り合い居ないから、俺はパッと見ては分からなかったな。
(分かるものなのか、分からないものなのか。一般的にはどうだか知らないが自身の感想を滑り込ませる)
(霊体の髪がふわりふわり、と魔力の波に合わせて揺らぎながら)
ティアさん……ですね。覚えました。
私は……ウィリア。ウィリア・ウィスプール……と、名乗ってます。

ティアさんが……どういう方なのか。どういう所から……来たのか。
ルルクリィさんは、そのお話が……きっと、聞きたいんだと、思います。
私は……この世界に、来る前のこと。何も……覚えてないから。
どうして、旅をしているのかを……お話させて、もらいましたよ。
(考える仕草を見て、助言になればと)
ええ、分かるわ。旅人には旅人独特の気配があるもの。

――なんて、冗談。人間から見て分からない違いを人外が察するなんて出来るわけもないでしょう。
肯定されれば旅人、否定されれば飛行種。ただそれだけの話、単純ね。
(悪びれもせず言い放つと、ウィリアの発言に耳を傾け)

そうね、概ねウィリアの言う通り。
まぁ、あなたが吟遊詩人の真似事をしたいならそれでもいいけれど。
踊り子でも奇術師でも、好きにするといいわ。どう転ぼうと私は退屈しなさそうだもの。
(今までに訪れた面々の個性を思い出したのか、どこか楽しげな様子で)
「やっぱりそういうものだよね。
ぱっと見で分かったらすごい洞察力だけど。」
(うんうんと頷き)

「ウィリア、だね。
うん、覚えたよ。
なるほど、確かにそれなら話せそうだね。」
(納得した様に)

「カマかけみたいなものかな?
確かにそれなら確認も簡単だね。
退屈しない話ができたら良いんだけど。」

「何処から来た、か。
召喚されたというよりは元いた世界から跳んだ、
っていうのが正しいかな?
雲と同じぐらいの高度にある浮遊している島で暮らしてたね。
私の様な種族は他にはいなくて私以外は人間だったけど。
私は魔法が使えて空も飛べたのに、
何故かこっちではどちらも出来ないんだよね。
不便。」
(思い出す様に元いた世界についてを語り)
熊が特別好きというわけではないわ。
たまたま、わたしの国の民になった子に、熊の子が二人もいたのよ。
特にぬいぐるみには、熊の子がたくさんいるみたいだもの。
(テディベア、なんて風に呼ぶ世界もあるのだったかしらん。こてりと、小さな首を傾げました。)

まあ。空の上に浮かぶ国だなんて、まるで絵本の世界みたい。
この世界にも空を飛べるひと達は、いるみたいだけれど。
すこし羨ましいわ。わたしの歩幅では、どうしても、みんなより歩くのが遅くなるもの。
(目を閉じて、おとぎ話のような世界の光景に思いを馳せながら)
空の島……ティアさんの、世界も。不思議でいっぱいそう……ですね。
魔法や、力は……この世界に、来た時。教えられた、世界の……仕組み。
混沌肯定……っていうものが、働いてたのかも……知れませんね。
みんな、同じくらいの強さに……均される、っていう。

このお屋敷に、いる人たちも……強そうな人も、いるけど。
そういう意味では……みんな、同じくらいって思うと……不思議な、感じ。
はぐるま姫さんみたいに……こんなに、ちっちゃくても。それくらい……強いって、ことだし。
(自分の手を見て、己にもそういう力が備わっているのかと思い、しみじみ呟きながら)
あぁ、この場の人間の指標って俺になるのか
(それなりに付き合いがありそうに見える従者を除けば面を合わせてる旅人以外の種は自分だけか。
 「人間から見て」という言葉から思考を連ねて、それに納得したような言葉を口から垂れ流す)

人間的としては空の島の人間が何食って生きてるのかが気になるな。
植物も動物も育つのかよくわかんないし、名物とかあったら聞きたいところ。
(先に反応した面々とは違い、己の世界と離れた想像ではなく旅行先か何かでも聞く様な口ぶりで)

あとはぐるま姫がオジョーサマと腕相撲したらどちらが勝つのか、とか
この屋敷に熊の民草が何人くらいいるのか、とか。その辺りも人間的には聞きたいところだ。熊の民草はすごく隠れてそうだし
浮遊している島、ね。確かに珍しいわ。ただ、それよりも……
人間が空で暮らしているのなら、地には何があったのかしら。
(空を飛ぶ、と聞くとまず出てくるのは鳥で。それらが闊歩する光景を思い、くすりと笑う)

混沌肯定、確かに面白い法則よね。
ルールのない世界もそれはそれで楽しそうだけれど、それだとすぐに飽きちゃいそうだもの。
あなた達が得た力で何を成すのか、なんて退屈凌ぎにはぴったりでしょう?
(力を惜しむ様子は微塵も見せず、それどころかどこか嬉しそうにも見える。
もちろん、強そうと括られた中に己が含まれていることには一切の疑いを持ってはいないようだった)

ヘレンローザの疑問は……そうね。
私ははぐるま姫を愛でていたいし、熊の数も覚えてないわ。これでいいかしら?
ウデズモウ……力比べ、ということかしら。なんとなくだけど、わかるわ。
そうね。わたしたち、戦うために呼び出されたのだものね。
けれどわたし、戦ったことなんて一度もないもの。一体どうすればいいのかわからないわ。
ねえ。みんなは、戦ったことがあるのかしら。
(純粋かつ素朴な疑問は、またもお人形の少女の首をコテリと傾げさせました。)

めでる。そうね、人形は大事にして、可愛がるものだもの。
でも、どうしたらいいかしら。だってわたしにも、帰りを待っている民がいるもの。
このお屋敷の人形たちとも、話はしてみたいけれど。
「飛べるといっても私だけだったし、こっちでは飛べないけどね。
まあ今では飛べないから移動は歩くしかないんだけど。」

「混沌肯定、か。
なるほど、その仕組みが働いているなら飛べないのも魔法も使えないのも納得はできるね。」

「一応植物も動物も育つから多分食べている物にそこまで差はないと思うけど。
名物となると火酒になるかな?
私は飲んだ事はないけど。」

「地では一切生活できない状態だったね。
何も見えないし、当たり前だけど落ちたら命の保証はないし。
ただただ命を飲み込む泥があるだけだったよ。」

「戦った事はあるよ。
あんまり戦うのは私は好きではないけれど。
戦うとしても降りかかる火の粉は払う程度だけどね。」
命を飲み込む泥、やはり他の世界の話は興味深いわ。
この世界もあなたの世界も、私の知らないものがたくさんで……いつか見に行きたいものね。
(まるで観光地の話をするように、そんな感想を呟く)

戦ったこと……この世界に限ればまだ、かしらね。
今はこうして話をしているだけで満足出来ているもの。
でもね、はぐるま姫。戦いというのは何も矛を交えることだけじゃないのよ?
(不敵な笑みを浮かべると、それ以上は語らずに。それから少し身を乗り出すと、どこか楽しげに口を開く)

ふふ、その民も私のものになればいいわ。
私ははぐるま姫が手に入る。はぐるま姫は私の人形が手に入る。二人共得をする、素敵な提案じゃないかしら。
酒となると俺は飲まないから他のものが良いな。
食べてるものに大差ないって言ってもアンタが日常的に食ってたやつとか、なんかない?
(飲食物のこととなるとやや喰い気味に。
 平坦な声と変わらない表情だけでは何を考えているかは分かりづらいが、食い意地が張っているのを隠す気はない様だ)

俺が知りたいのはどうなるか、だから回答は良いか悪いかで言えば悪い。
でも必須な情報じゃあないからやりたくないならそれで良い。熊の方は予想通りってとこ。
(口ではそういっているものの、若干不満なのか肩を竦める。)

戦ったことは有無で言えば有る。頻度で言えば比較対象によって変わるから何とも。
どこからどこまでを戦いって言うのかによってズレない範囲だとそんな回答じゃないか。
(明らかなまでによからぬ表情をして、されど深く語らないルルクリィの意図を組んでか組まずかこちらも有無だけを明確に答える)
確かに二人とも得をするのは、とっても素敵なことだけれど。
でも、わたしがルルクリィのものになってしまったら、わたしの王国を治められないわ。
こんなお屋敷で暮らすのも、きっと楽しいのだろうけれど。
やっぱりわたしは、はぐるま王国の、はぐるま姫だもの。
(変わらず笑みを湛えたまま、それでもお姫様なりに、貫き通さねばならぬ部分があるようでした。)

そう。戦いにも、いろんな種類があるのね。
たしかに「女の戦い」だとか、ふつうの戦いとは違ったものを聞いたことがあるわ。
みんな、きっとそういう変わった戦いに身を置いていたりもしたのね。
(知識ないお姫様は、されど中途半端な知識は持ち合わせているために、珍妙な方向性の解釈を始めてしまいました。)
私も……まだ。旅をしてて、そこまで……危ない目に、遭っていないから。
でも……決して、良い人ばかりとか、安全なだけの世界じゃ……なさそうだし。
自分の身を……守るくらいの、力は。つけたいなって……思います。
(実戦の有無には首をふるふると横に振り)

いろんな種類の……戦い。
『女の戦い』というものは……経験が、ありませんが。
駆けっこしたり……雪が降ったら、雪玉を投げ合ったり。
そういう……楽しい戦いだったら。皆さんと……いっぱい、やりたいなって、思います。
(人形のお姫様とは別ベクトルで、ぼんやりした表情で安穏な発想をしながら)
「見に行けたとしてもオススメはできないかな。
偶に泥が登ってきたけど私以外はどうしようもできなかったからね。
まあ、ルルクリィが力を使えたらどうかわからないけど。」
(泥の事を少し思い出したのか伏し目がちになり)

「料理になると鶏肉の入ったスープ、腸詰めになるかな?
後は普通にパンぐらいだったし。」
(ちなみにライ麦パンの様な感じだそうだ)

「女の戦いは経験した事はないかな。
そんな風に争える人は居なかったし。
雪は見た事ないからどんなものか想像はできないけど、
なんだか楽しそうだね。」
そう、不満があるの。だったら尚更、やる理由がなくなったわ。
貴方がどうしても! と縋るのであれば考えないこともなかったのだけれど、それは残念ね。
(とても残念そうには見えない態度は、明らかに楽しんでいるようで)

女の戦い……その日が来たら私にも教えなさい。そんな楽しそうなもの、見逃すわけにはいかないわ。
かけっこも雪遊びも、ウィリアらしい戦いね。そういう発想、私は好きよ。時が来ればやりたいものね。
(どちらの意見も思いの外気に入ったのか、好意的に受け止めるとくすりと笑う)

力? 関わるつもりはないから、それは必要ないでしょうね。
知らないものを見れば少しは暇が潰せると、ただそれだけだもの。
後はそうね。そんな世界で生きている人間の顔も、一度は見ておきたいわ。
(私にはどれも同じに見えるけど、なんて彼女らしい言葉で締めた)
くくっ、そうね。
はぐるま姫が私のものになれば、あなたはきっと姫じゃなくなるのでしょう。
だったら私には諦めることしかできないわ、残念ね。
(分かりきっていた答えだったけれど、そこに秘められた意思を見るとどこか満足げに笑い)

でも、本当に残念ね。
……はぐるま姫、姫をやめたくなった時はいつでも私のところに来るといいわ。
国家転覆なんて、そう珍しい話ではないもの。
(それでも諦めきれないのか、そんな提案は忘れないのだった)
……女の戦いは流石に経験がないな。前言は撤回する。
発想の柔軟さで言えば俺ははぐるま姫に負けだ。これも一種の戦いだし。
(予想外の発言、多少なりともブレる想定していたがそれを凌駕する柔軟性。
 ズレているだとかそれも良しだと言うわけでなく、あっさりと、それも勝手に負けを認める)

雪合戦は良い。投擲や回避の練習になる。
それこそ、終わった後に鶏肉のスープが飲めればうまいだろうし、やるなら参加しよう。
(実用性、という観点から雪遊びに賛同し、ティアの世界の料理を作らせようと見えるようなことを付け加える。
 やはり、食い意地は隠す気がない。)

随分楽しそうじゃないか。俺が縋ったら確かに面白いだろうけど。
アンタが人間に縋られた程度で考えを変えるタマかよ。
(我ながら、己が態度に出すというのは珍しいと少しは思ってはいても、肩を竦めただけでそこまで楽しまれるとは思ってもいない。
呆れたようにため息を一つつく)
「関わらないのならいいとは思うけど、
あの泥はそんな事知ったこっちゃないから襲われても自分で対処してね、って事。
ま、私の元いた世界なんて戻る手段は無いけど。
私が此方に来た時点であの世界がどうなるか予想できるから、
人間が生き残ってるとは限らないけどね。」
(もう私達には関係無いし、と付け加えて)

「言っておくけど私は料理の腕はそんなに無いから味の保証はしないよ。」
(恐らく作らせるつもりだろうな、と思いつつ)

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