PandoraPartyProject

ギルドスレッド

商人ギルド・サヨナキドリ

浄罪の谷

底の見えぬ深い谷

罪人をここに落としていたのだとか、育てきれぬ赤子を口減らしに放り込んだとか、暗い逸話がそこに眠っている。

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ぅ……ぅ、ん……。(這う感覚は慣れたものじゃないが、食い荒らす感覚は無いため、目を瞑ってなんとかやり過ごせそうだ。)
……。(がぶ、と痛すぎない程度に首筋に噛み付こうと)
ぁ、っ…!?(痛みはさほど無いが急に首筋に噛みつかれた為に小さく声を上げ)
こんなものでいいか。(ひとつ頷いてそのまま解放する)
っ…なん、だった……?(状況が掴めぬまま。噛まれた部分を少し摩って。)
ン?……マーキング?(あんまり数が寄ってきても面倒だし、と呟き)
マーキングって…(犬猫じゃないんだからと少し文句を言うが、呟いた言葉が少し聞こえて)…数…何……?。
我(アタシ)のモノって印を付けておけば、寄らないコもいるからね。(くつくつ笑うソレを、白い虎の様だと評したことがあるのは孤児院の少女だったか)

さて。これから奥へ歩いて行くけど。(手を差し出して)

'絶対手を離さない様に'。いいね?
つまり…そういう厄介な…魔物的なのが…居るって…こと…?(笑う商人の表情にヒヤリ、背中に冷や汗が伝う。このヒトの笑顔は色んな意味を含んでいるのだ。)

んん…わ、分かった…。(差し出された手をぎゅっと握って)
よし、よし。いいコ。それじゃあ行こうか。

(翼をしまうと、代わりに腰へ提げたカンテラへ火を灯す。青い炎が蝶の姿を取って周囲を飛び回り始めた。それを確認してからソレは川の上流へと遡って行く)

(行先は濃い暗闇に覆われている。その中へ分け入って行くと、見えるのはソレの背中と周囲を舞う青い炎の蝶、それから流れる川だけ。あとは、左右にあるはずの岩肌さえも見えない)
(いくら夜目が効く方とは言っても、1寸先…淡く光る蝶の向こう側は闇だ。商人の手を離さないようにしながら、川の音を聞いて共に進む。)
(左右も上下も麻痺しそうな中、暗闇のそこかしこからいくつもの視線を感じる……)
(無数の視線を感じる中ともに歩く。ヨタカにとっての視線とは少し恐ろしいもので。少し息が上がれども、この手は離せない。掌に冷汗が出て握られるのが嫌かもしれない。でも、今の綱はこのヒトだけなのだ。)
「……ぃ。……おーぃ……」(何処からか、聴き覚えのある呼び声がする)
(こんな場所で一体…誰だ…?でも、聞き覚えがある…。)

(見えないながら、神経を全て耳へと注いで。周囲の音を聞き逃さない様警戒し。)
「おーい……坊ちゃーん……どこだー……?」
………この声、リングアベル…か…?(聞き覚えのある声は直属の部下の声で。何故こんな所に…。)
商人…声が…。(前を歩く商人に声を掛けて。)
(しっかり手を繋いだまま、何も聴こえていないかの様に気にせず先を進んでいる)
商人…!!(聞こえなかっただろうか?今度は先より大きな声で呼び掛けて。)
「おーい……こっちだぞー……おーい……」
(ほんの僅か、小鳥へ視線を送って。微かに首を横に振る)
(それは相手にするなと言う事か…?と視線を送って。)
(すぐにソレはまた前を向いてしまった)
「おーい……迎えに来たぞー……おーい……坊ちゃーん……」
(察しろと言うことなのか、反応するなと言うことなのか。暗闇と突き刺さる視線、部下の声がずっとまとわりつく感覚に頭が痛くなってきた。息も苦しい気がする。)
(だんだんと、呼びかける声は小さくなっていく)

「…ちっ」

(小さな舌打ちと共に声がふっつり途絶えてまた静寂が戻ってくる)
(さっきまでしていた声がなくなり。後ろをふりかえってもそこには静寂しかなく。)さっきのは……何…?
(強く小鳥の手を引きながら、視線は前だけを向いている) ……亡者、みたいなものさ。
(ひたひた、ひたひた……誰かが後ろから近付いてくる気配がする)
なら…あれに応えて…いたら…。(後から背筋を這うような恐怖がぞわりと上がってくる感覚に身震いし。何もしなくて…いや、実際は仕掛けたのだか…良かった。)
っ……!?(後ろを誰かが着いてくる気配に、これは振り返ってはいけないと、本能が告げている。)
「ヨタカ……ヨタカ……」(穏やかで、どこか懐かしい女性の声が背後からする)
(何故だ、どうして亡くなった母の声が聞こえるんだ…?冥界の入口だから…?会いに来た…?まさか俺に…?何故、何故…?)
はは、うえ…。(思わず商人の手を離して、立ち止まってしまう。自身の名を呼ぶ母の声に、振り返ってしまうだろう。)
(あなたの母の姿が、微笑んで其処に立っている)
母上……!!(あぁ、目の前には会いたかったあの人が。魔力にでも引き寄せられるかの如く、涙を流しながら近付こうと。)
(穏やかに笑う女性は両手を広げて待っている)
(涙が零れる。俺に会いに来てくれたのか。手を伸ばして。あと数センチ、あと数ミリ、目の前に居る母に触れられるだろう。)
(女性が自身に触れた手をとてつもない力でと掴むと、その頭部がガクンと真後ろに折れる。喉元がぐぱぁ…と開くと6本の触手の様なものがせり出してきて小鳥に伸ばしてきた)
っ…!?(ハッと我に返る。違う、こんな所に母など居るはずないのに。目の前の触手が伸びてくるのを咄嗟に身を翻して避けようと)
「ヨタカ……ヨタカ……ヨタカ、ヨタカ、ヨタカ、ヨタカ……ヨタカヨタカヨタカヨタカヨタカヨタカヨタカ、」
(目の前から変わらず声がする。にゅるりと触手があなたを雁字搦めにしようと動く)
やめろ……!母上の皮を被った…下郎………!!(触るなと、近寄らせないよう軽い威嚇術を放って。)
(ひたひた、ひたひた、ひたひた……)

(威嚇術に目の前のそれが一瞬たじろぐ。が、気配と視線がそこかしこからあなたに近寄ってくる)
っ、近づくな近づくな近づくな…!!(近づいてくる視線と気配に少し怯むが変わらず、今度は周囲へ威嚇術を放つ。)
(周りの気配は一定に距離を保っている様だったが、女性の声に紛れて何か言っている)

(……とに、……ったことに、ことに、なかった、……とに、)

「ヨタカ、ヨタカ、ヨタカ……」

(無かったことに。無かったことに。無かったことに。無かったことに。無かったことに。無かったことに。無かったことに。無かったことに)
やめろ…俺の名を呼ぶな…!!喋るな…!!!(暗闇からするたくさんの声に、まるで自身が非難されてるような錯覚に耳を塞いで首を横に振って)
(女性だったものの触手がその隙をついてあなたを捕らえようと)

「ヨタカ……ヨタカ……」

(無かったことに。無かったことに。無かったことに。無かったことに。無かったことに。無かったことに)
っ…寄るな触るな喋るな止めろ…!!!(錯乱して威嚇術を放つが全く関係ない所へ放ち。)

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