PandoraPartyProject

ギルドスレッド

商人ギルド・サヨナキドリ

【誰でも】雑談場所5

花畑広がる原っぱに、鬱蒼と茂る森の奥に、街の路地裏に、海辺の洞窟の中に、その店は在る。縁があるなら、必要だと思った時にあなたはここに来る事ができるはずだ。

外観は二階建ての大きなレンガハウス。店の機能を持っている一階には商品陳列棚、カウンター、後は数人が談笑できる程度のテーブルと椅子が何セットか置いてある。

カウンターに置いてある椅子に座っているソレは笑って言った。

「いらっしゃい、何処でもないドコかへ。誰でもおいで。何か買いたければカウンターへ向かうといい。急ぎじゃないコは万色の“世間話”をしようじゃないか。ヒヒヒヒヒ……」

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なるほど、な
『鯨の歌が響く夜。鳥も、魚も、人魚も、大人も、子供も、歌声を聞くとみんな鯨の元へやってきて、そして帰ってくることはありません』
『みんなが困っていると、ある日魔女がやってきました』
『魔女はみんなの話を聞いて、みんなに言ったのです』
『「歌が聞こえないくらい、ぐっすり眠れる魔法の子守唄を教えてあげましょう」』
『「この子守唄で、みんな鯨の歌声に攫われずに眠っていることが出来るでしょう」』
『みんなは困ってしまいました。「でも魔女さん。だれも魔法は使えないよ」』
『「大丈夫。月の光を浴びながら歌えば、歌に魔法の力を与えてくれますよ」』
『大層喜んだみんなは、魔女にお礼を言って魔法の子守唄を教えて貰いました』
『その日以来、月の出る夜には魔法の歌が二つ響くようになりました』
『鯨の歌が響く夜、魔法の子守唄が響く夜、もう、鯨のもとにお友達は来てくれません』
『鯨は、寂しい気持ちでいっぱいです』
『寂しい鯨は、歌を歌い続けます』
『月の夜も、月のない夜も、魔法の力が無くても構わずに、誰か来てくれないかと歌います』
『毎晩歌い続ける鯨に、ある日、声が届きました』
『「やあやあ、鯨くん。随分歌っているんだね。でも、君の歌はもうお友達を呼べないよ」』
『それは、大きな鯨よりもっと大きな、まんまるの月でした。』
『月の力を借りた魔法の歌は、力が足りないときもずぅっとずぅっと歌い続けることで、とうとう月にまで届いたのです』
『それから、大きな鯨と大きな大きな月は、お話をしました。』
『とっても寂しくて、お友達を呼ぶ歌を教えてもらったこと。だけど、今は誰も来てくれないこと』
『それを聞いた月は言いました。「それならば、これからはわたしが会いに来てあげよう」』
『「わたしは君より大きいから、君に飲み込まれてしまうことはない」』
『「ただし、わたしはとても大きいから、他のみんなが驚かないように、30日に一度だけ」』
『「君に会う日を間違えないように、29日の間、歌を歌っておくれ。わたしが来た日は歌わずにお話をしよう」』
『大層喜んだ鯨は、月と約束して、29日間歌を歌うようになりました。魔法の力のない、優しい歌です』
『鯨の歌が響かない30日目の夜は、月がいつもより大きなまぁるい姿を見せるようになりました』
『みんなは、その月の光で満たされる日を、「満月」と呼ぶようになりました』
『鯨は、29日のちょっぴり寂しい気持ちと、1日だけの、けれどとても楽しい気持ちで満たされるようになりました』
……と、こんな話だな。
余談だが、以来魔女は満月の夜には特別強い月の魔力を扱えるようになったのだとか
(ぱちぱちぱち、と拍手を送って)

素敵だね。月とトモダチになったのか、そのコは。
そうなるな。あまりに寂しく歌い続けて、魔法に関わらず月まで呼び寄せてしまったのだ
ああ、月は大きく寛容だ。鯨が寂しく歌い続けるのも、鯨に飲み込まれる者たちも、見ていられなかったのだろう
うン、いいモノガタリだった。そうだろぅ、京司。(奥に声をかけ)
ううン、我(アタシ)の。(まるで持ち物の様にそう言って)
(声を掛けられるとは思っていなかったという風に肩を竦めて)
……素敵な噺でした
(奥から顔を覗かせた)
……従業員、か?(商人の言葉に首を傾げて)
気に入って貰えたなら幸いだ……白鯨の物語も、美しい話だな。
トモダチということは、この鳥というのは……
(読み進めていた絵本を閉じると、商人の顔をじっと見つめ)
(くすくすと人差し指を自身の口元に当て)

我(アタシ)はね、もともとはなぁんにも知らずに空の上を漂っていたのさ。とても昔の話だ。
はい、普段は奥で簡単な品出しとかしてます。
(お客さんに一礼した)
(一礼に目礼で返し)不可思議な店だが、流石に一人での切り盛りではなかったか

空を、か。美しくはあるが、退屈そうでもあるな
んー、1人でもまあ、なんとかはなるのだけど此処は「ギルド」だからね。何人か商売人はいた方がいい。そのコは手品を売る。

そうそう、空ね。正解。地を眺めて思考を重ねるのは無意味ではなかったが、そのうち飽きちゃったのさ。
(内緒だよ?と言うと背から淡く光る3対の緑翼が顕われる。緑翼は広がった瞬間に砕け散り、翠の粒子と魔力を撒きながら空気に溶ける様に消えた)
たいした事は出来ませんが……
(奥から少し前に椅子を持って来て座り直した)
……つばさ
(光を放つ翼に、僅かに目を開き、髪を張り詰めさせて)
美しい翼だな……天の御遣いのようだ
ヒヒ…美しい、か。面と向かって言われると面映いものだね。普段なら羽根の1枚でもあげるところなのだけど、混沌肯定の封印をくらっていてね。あまりまだ長い時間存在させていられないんだ。
宝石がふるみたいな画でしたね……。緑の宝石で再演できるかな……
ふむ。羽根も欲しくないとは言わないが、あるがままが最も映えるだろう
しかし、混沌に封じられているということは、ただ美しいだけの羽根ではないのか?
いわゆる“電池”というやつでね。羽根に魔力を溜め込んでて、それ1枚でもちょっとした大魔術が使い切りで使えるのさ。
なるほど、魔力を蓄えていたのか。となると確かに大きな力だ
して、京司、だったか……のいう再演とは、手品のことか?
(それまで本棚から幾つか取り、ノートを取っていたが)
…はい? あ、いいえ。
私はただの人間なので大魔術は出来ないのですが、
宝石を使った魔術と折紙なら、見た目だけ再演出来るのではと。
羽根が落つる様だとかを
(1拍あけて顔を上げれば、珍しく良く喋り出した。)
そう、普段から結構貯めていたからね。毟り取られることこそ防いだが、出すのがかなり制限されてしまったという訳さ。
ふむ、再演できるのであれば、見てみたいものだな
しかし世界の理とは言え、力が封ぜられるのは難儀だな。
出来て当然だったことが出来なくなるのは中々に厄介だ
努力します(小さく頷いて)
商人さん、1枚だけでも出せませんか?
ン?言った通り、長持ちはしないが。
(もう一度翼を出してそのうちの一枚を毟ると、淡く光る羽根を京司へ差し出した)

ヒヒ。これはこれで愉しいよ、カリブルヌスの方。あれこれ工夫をしてみたくなるからね。
ありがとうございます
(受け取ると観察を始めた)
(見た目は普通の羽根だが、全体が緑色で淡く光っている。羽根の先だけは黒色だ)
ふむ。確かに、それまでとは異なる手段を講じるのも楽しいものではあるな
(淡い光を放つ羽根を見詰め)
毟っても大丈夫なのか?
(ガリガリとノートに特徴を書き連ねていく)
これだけ情報あれば、再演できますかね……あ。
(ポタリ、鼻血が出て。慌てて上を向いて)
ありがとうございました、お返しします。
(ついでに目線の先にいた商人さんへ羽根を返そうと)
うン、いいよぉ。どうせ放っておいてもまた生えて貯蓄するし。赤狐の君は怒るけど。

それより、そっちをお診せ。(羽根は受け取る前に砕け散って空気に溶ける。それを横目に見ながら手を伸ばして京司を診ようと)
あ……(砕け溶けた羽根に目を奪われ)……っ(商人さんの手に驚く)
上を向いてはいけないらしいよ、血を飲むそうだ。オーバーヒートでも起こしたかぃ。
(頰に手を添えて顔を覗き込もうとしながら)
(覗き込んだ顔はいつもの怯え滲む無表情)
元の世界でも集中のし過ぎで良くなってました、ので……気にしないで。
それより、どうしてオーバーヒートの事を?
(この世界に来て、過剰魔力も生成システムも止まったから何も言って無い。
ただ体調を崩し易いだけになったのに、この存在は何だと滲む怯えが強まる)
(さらりと流れた前髪の奥、深い紫色のの目を細めながら)ヒヒヒヒヒ……それくらいは視ればわかるさ。特にキミたち、あの手この手を使っているみたいだしね。(人差し指で額を軽く小突くことで治癒魔術をかけようと)
(身を竦ませてそれを受け入れ)……あの手この手とは、魔術回路の事ですか。
ヒヒッ……よぅくわかってるじゃあないか、ニンゲン。
大丈夫か? オーバーヒートというと、力が籠もり過ぎたのか
(顔は無表情ながら、小刻みに揺れる髪の毛が心配を表しているらしい)
……大丈夫です
この世界に来てから、オーバーヒートは起きようがありません。
(商人さんの目線を感じてか、そわそわ)
ただの魔術師に相応しい魔力量になってます
混沌肯定のおかげですね
(治癒魔術が効いたのを確認してから目の前から退いて)さてーー再演は出来そうかナ?(くすくす)
ええ、ご心配をかけました
(お客様に向き直ったあと問いに頷き)
材料さえ揃えば
使い古しで良いので紙と工作鋏
あとキレイだけれど、商品にならないビーズか宝石っぽい石。
いいとも、用意しよう。

(店の奥に目配せすると、和装に身を包んだ狐耳の青年が古いハサミと新しい画用紙、キラリと輝くビーズを盆に載せて静かに持ってきた。京司の傍に盆を置くと一度だけチラリと京司を見てから狐耳の青年は皆に一礼して再び奥へ消えていく)
ありがとう……(そっと言い添えて)――では、開始します。
(鋏で画用紙を羽根の形に切り取り、残りの画用紙で箱を作る。
 それを一旦置いて、ビーズを握り砕いて粉末にし箱へ。
 持っていた白鉛筆で紙の羽根の表と裏にそれぞれ陣を描く)
まずはこうして……
(そうしでて裏だけ指先で撫でて、竹とんぼを飛ばす要領で浮かせ)
羽根が出来ます。
(机に戻った頃には髪の羽根は白い羽根に変わる。それを拾い)
『舞え』
(中央にビーズの粉を振りかけて、そっと息を吹いて羽根を飛ばせば
 キラキラとビーズが光の粒子になって”降る様に舞う”)

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