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惑いの花酒亭

【酒場/RP-テーブル席】

合縁奇縁、とはどこのウォーカーから聞いた言葉だったろうか。

二度、依頼を共にする機会を経て個人的な興味が湧いた。
きつく弦を張った、うつくしい銀の弓矢のようなヒトだと思う。
爪弾けばどんな音を響かせるのか、その鏃は何処へ向いているのか。
聊か性質の悪い好奇心は尽きない。

花灯りの下、とびきりの香酒を一瓶。
黒豹が一匹、尾を揺らしながら白銀のおとないを待っていた。

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お呼びした方とのスレッドです。
カウンターから少し離れた酒場のテーブル席。
窓際、月が見えている。

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ククク…少なくとも、俺より全然良い女だと思うぜ?
ーー何よりも肝が据わってる。慣れてるだろ、荒事に。
(己が血の匂いを纏うのは…夜を生きる化け物ーー吸血鬼だから。然れど死を彷彿とさせる香りを目の前にして尚動じないのは、彼女が手練れと言う何よりもの証拠だ。揺らめく薄紅の水面から視線を外せば、身長差と猫背故に彼女の月色の眸を僅かに見上げる形となる。蒼と金のヘテロクロミアをつぅと細めゆったりと言の葉を列ねて。依頼での僅かな邂逅なれど、洗練された彼女の所作には目を奪われたのだ。)
ああ、今度は迷わずに来れたからなァ。花の香を纏う酒場…だから、惑いの花酒亭か?
桜は色も香りも可憐で優しいよな。花のリキュールとは洒落てるなァ。
(まるで水中を漂う様に酒精をゆらゆらと揺らめく桜花…薄紅のリキュールは口当たりも良く、心地好い酔いに身を任せる様に更に一口煽る。)
真っ赤な薔薇は好きだぜ。ああーー本物の血液でも、無論。
(徐にワントーン声色を落とせば、鋭利な牙を覗かせながら獰猛に笑う。からかっている証拠に二つの瞳は何処か愉しげだ。)

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