PandoraPartyProject

ギルドスレッド

壺中天

夜の中華街の片隅で

あらゆる人種と文化が雑然と入り混じったとある中華街の片隅にその露天はあった。
店頭に置かれたカライアピーからは蒸気がもうもうと吹き出し、炊かれた香の匂いと店主がしきりに吹かす紫煙が混じり合い、奇妙な甘ったるい匂いを発している。
ゴザに雑多に並べられた商品の大半は用途は窺い知れないが、どうみてもガラクタのように思える。
貴方の視線を感じたのか、店主がにやけた笑顔を浮かべながら話しかけてくる。
「旦那、いいモノあるヨー」

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アイヤー、なんだ、ヴェロニカの姉御アルか。
今日はどんな御用向きね。暇そうな顔してるヨ。
おぉ、シーイーか。いや、用って程じゃぁ無いんだが、いいものを手に入れたんでね。
(と言いながら片手にブランデーのボトル、もう片方の手にグラスを二つ持って差し出す)
こいつでちっとやらねぇか。
(身を乗り出す)おぉ、いいネー。
どうせ客も来ねえし、今日は早じまいして一杯やるアル。
姉御、酒の趣味はいいから楽しみネー。
あ、でも肴がないアル。
んー(懐を弄る)
よっしゃ、そうこなくちゃぁな。
(そこらから適当な木箱を三つ見繕っててそれぞれ卓と椅子のように配置する)
おう、肴なら…えーっとな、ここに…(と、懐をがさごそ)っと、あったあった。こいつでいいだろ。(ナッツが入った紙袋を取り出す)
お、豆アルか。いいネ(適当に摘んで口に放り込む)(ぽりぽり)
じゃあ、アタシの肴はこれね(懐から賽を取り出してテーブルに置く)
これを使って、この寂しい酒宴を盛り上げるヨ。
(ブランデーを2人分注いで)
へー。賽か。いいね、そいつで何を賭けようってんだい。
そらもう(楽しそうに笑う)お互いの操をかけるヨ。
嘘アル。
今、来訪者の中でこーいう遊びが流行ってるアル。
説明するヨー。
1:親は自分の発言の末尾の数字が奇数か偶数を予想して発言する
2:予想が当たれば親の勝ち、外れれば子の勝ち。
(負けた側は、勝った側の質問に「正直に」答えること)
4:立場を交換して繰り返し
という感じで、賽の目に従って色んなことを根掘り葉掘り聞き出せる遊びアル。
どうヨ(グラスを掲げる)
なるほどね(くいっと煽って、ターン!とグラスを置く)
乗った。それじゃあ、どっちが親になるか、決めようか。
そうさな、最初は目が大きい方が親って事でいいかい?
おっ、飲むネー。(ちびちび飲む)ヴェロニカの姉御が親でいいあるヨ。サイコロふるアル。
あいよ。それじゃ、アタシから振らせてもらうよ。
そうさな、最初は奇数で(コロコロ、っと賽を振る)
(賽の目を確認する)偶数!いえーい。勝ちアルー(豆を食らう)
へへ。それじゃあ、アタシから質問するヨー。
『初めて盗みをやったのいつヨ?』
あー、くそっ、外したか。(頭をかく)
あん?初めてやった盗みかー(空を仰いで)いつだったかな…あれは、あぁ、たしか12の時だね。盗みっていうか、スリなんだけどさ。
あん時は親と喧嘩してね、勢いで家を出て、それでもう家には帰れない手持ちも何もない。だから、見よう見まねで通行人の財布をスッたのさ。それが、本当にたまたま上手く行った。上手く行ってしまったんだ。そっからはもう、スリで食っていくようになって、盗賊になるのに一年もかからなかったね。(ブランデーをもう一杯煽る)
(豆を口に放り込む)ほほー。そんじゃあチンピラの生まれっていうか、
もともと盗みの才能があったから盗賊になったアルか?
いきなりやくざ者の財布に手を付けて指とか切り落とされなくてよかたネ。
そんじゃあ次はアタシが親ねー。縁起がいいから偶数で行くヨ。
(コロコロと賽を振る)
お、運がいいネ。連勝ある。じゃー、聞くネー(グラスを煽り、注ぎ、吐息)げふー。
『初めて殺しをやったのいつヨ?』
家は、まぁ、普通の家だったんだけどね。不良娘だったからよくない場所によく出入りしてたのさ。そこで、ちょっとね。
全くだ。あれがヤクザだったらどこかに売り飛ばされてるか翌朝の海に浮いてるとこだったよ(ケラケラ笑って)

……っ、まじか。(賽の目に頭を抱え)
殺し、って随分突っ込んだとこを……いつだったかねぇ……
まだ10代の頃に人身売買をしている商人の家に盗みに入った時、よほどひどい扱いを受けたんだろうねぇ、気の触れちまった女の子がいてさ。その子を殺して、その後、商人も殺した。それが最初だったかね。気分の悪い仕事だったよ。
(煙管を手に取る)
そいつは随分と業が深い初めてだったネ(煙を漂わせる)
あー、この界隈なら日常茶飯事ぐらいかと思てたアル。
別に姉御はそっち専門じゃなかたネ。
もっと明るい話題にするアルか!はい、サイコロ振るネ!
やむを得ず殺すことはあるが、殺しはあんまりしたくないねェ。
そうさね、アタシは人殺しを語れるほどこちら側に染まってもいない、半端なんだろうねぇ。
好々。何かに染まり切ることが最善じゃあるまいシ、それでいい思うヨ。
大体殺しとかよくないアル。うん(頷く)
はいはい、もっと飲むね(ヴェロニカのグラスに注ぐ)
全くだ。何回やってもあれだけは慣れないよ。アタシに殺しは向いちゃいない。
おっとっと、悪いね。(注いでもらったグラスの縁に口をつけて、そのままぐっ、と)
しかし、さっきから偶数ばかりだねぇ。こいつ、なんか細工してやしないだろうね(と、コツコツとサイコロを突く)。
吃惊!(転がすと異様に高い確率で偶数が出るサイコロ)
……い、いやー。不思議な事もあるネー。
まさかヴェロニカの姉御が奇にベットする確率が高いこととアタシが取り出したサイコロが奇妙な一致を示すとハ(早口)
酒のせいかネー。怖いネー。(サイコロを袖の中にさりげなく回収する)
そんなこったろうと思ったよ。ったく、このうさんくさ狐女は、イカサマ詐欺騙りを失くしたら何が残るんだい。その毛皮かい?ほんと、いつか生皮剥いで襟巻にしちまうよ。
(残りのブランデーを一気に飲み干す)
その賽が細工だってわかったんだ、今度はアタシから質問させてもらうよ。
『アンタ、家族はいるのかい?』
ちぃ、有る事無い事聞き出して弱みを握る作戦ガ!
襟巻にされるのは勘弁してほしいヨ。可愛い狐さんのちょっとした悪戯ネ。
タネもばれたし、これで最後にするよろし。(残りのブランデーを一気に飲み干す)

啊ー、家族アルか?
ウチも別に曰く付きのワルの家庭ってわけじゃないヨー。
ふっつーの貧しい大家族だたヨ。
そんで口減らしに子供の頃に奉公に出されて、それっきりアル。
もう今となっちゃ親の顔も兄弟の名前も故郷も覚えてないネー。
よくある話ヨー。(けらけら笑う)
そうはいくかい。こっちは、まだ酔ってもいないんだ。そうそうボロは出さないよ。
へー。木の根の股から生まれたってわけじゃぁないのかい。
口減らしって事は兄弟が多かったのかね。(ガリっとナッツをかじる)
アンタは、ほら、口調がちと変わってるからね、どこの生まれだろうと思ってはいたんだ。
……っと、ちと夜風が寒くなってきたね。
これ以上外で飲んでると、潰れたら翌朝にゃさすがに凍死しちまうかな。
どうだい、場所を変えて飲み直さないかい?いい店知ってるんだ。(と、大分利いているのかフラフラと立ち上がる)
そうヨー。キャベツ畑から生まれてきたわけじゃないアル。
治安の悪い田舎のほうじゃよくあることネ。

(両手を上げる)賛成アル。いやー、夏も終わりネー。(立ち上がる)
つーか、もう結構回ってるネ?
姉御、一気にやりすぎアル。はいはい、肩かすよー(肩をかし)
うっわ、おっもた(ふらりふらりと夜の繁華街に二人で消えていく)

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