PandoraPartyProject

ギルドスレッド

酒場『燃える石』

【ゴブリン弄】小鬼の小部屋

●酒場の奥、厨房脇の短い廊下の先ににそれはある。

かつて、小さなうらぶれた空き家だったこの『燃える石』は、小規模で無秩序な増改築を重ねた末に今の姿になった。イレギュラーズのたまり場になるよりずっとずっと昔の話だ。
この、奇妙な形の小さな部屋はそういった増改築の末に出来てしまったデットスペースだ。切れっ端のようなハンパな大きさで、壁と壁とが平行に向き合わない。物置の役割すら満足に果たせなさそうな空間だが、存外、小鬼にはこういう場所の方が居心地が良いらしい。

暇があるなら覗いてみるといい。小鬼もまた暇を持てあましているかもしれない。

(キドー(p3p000244)のおへや。
ダイスで遊んだり、気ままに呟いたり。ちょっかいを出されれば反応を返します。前後の話のつながりは気にせず、お気軽にどうぞ!)

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(壁に寄りかかって紙巻たばこを吸っている。)
(物音を立てない様に、そうっと扉を開き体を滑り込ませた)
あら、キドー様ごきげんよう。
(開けた時と同じように音を立てない様に閉めながらも、声色だけは楚々として落ち着いている)
少しの間だけ匿ってくださいまし。
(憚ることなく煙を吐き出しながら、突然の来訪者をじろりと睨めつける。あの『足女』の顔を確かめると、真っ赤な目が糸のように細まった。)
おう、おう、酔っぱらいにでも絡まれたかよ。
あの薄気味悪いのっぽはどうした。
昔のお客様と少し。
まぁ、私がお相手する方々は皆それぞれ可愛らしい方ばかりですのに。心当たりがありませんわ。
(平坦な話し方だ。別に驚いてもいないし、心当たりが無いわけでもない。ただ単に容易く顧客情報は喋らない、というポーズだ。)
ふぅん……。
(つまらなそうに鼻を鳴らして紙巻たばこに口をつける。いつもならこのまま大人しく退く所だ。が、密室という環境がキドーを増長させた。)

へっ。俺ぁてっきり、あの仮面の聖職者サマと一緒かと思ったんだが。連れ添って出かけたり『も』して随分仲がよろしいらしいじゃあねえか。肝心な時に居ねえもんだ。なぁ?
(意外そうに眉を上げた後に、そうっとキドーの傍へと擦り寄る様に移動する。)
あら、ご存知でしたの?ええ、ええ、私、「大切」にして差し上げているのに損ばかり。
(目線を合わせるように首をかしげると肩から艶やかな黒髪がさらりと落ちて)
キドー様、煙草くださる?あの方、私から煙草の匂いがすると面白い顔をするのよ。
なぁるほどねえ。聖職者様もやることやってるワケだ。
(当座の暇潰しになるとふんだのか、どこか面白がるような口ぶり。赤い目玉は探るように黒い瞳を覗き込んだ。)
けへへっ、悪女だねえ。大丈夫かよ、あんな奴刺激して。
ま、良いが。これクソまずいぜ。安いだけが取り柄の、俺みたいな破落戸御用達の安煙草よ。
(ポケットに突っ込まれてシワの付いた煙草の箱を揺らして見せる。)
私が安煙草の匂いを纏わせていたらあの方はどんな想像をなさるかしら。
きっと暴力的なものになりましょう。本当は心の中で軽蔑しているような取るに足らない輩に「いいように」される私ですとか。

――ああ、でも、その煙草ではないのです。
(腰をかがめてこちらを見つめる赤い双眸を真正面から見据え)
私が欲しいのはこちら。
(ごく軽く、慣れ切った動作でキドーの唇に己の唇を重ねようと顔を近づけた)
(一瞬、ニヤケ面が引き攣った。礼拝という女を掴みかねていたからこその「こう来たか」という純粋な驚きだ。
が、ここで狼狽えるほど初心でもない。『好色』たる小鬼には願ってもない機会。礼拝が拒まなければ、青い血が通った舌が無遠慮に侵入するだろう。)
(侵入も蹂躙もお気に召すまま。本能のままに舌を蠢かせる。

ただし、極至近距離で黒瞳の魔眼が薄く開かれて赤い目を見ている。
停止の暗示を込めた視線が唇を離すその時までずっと。)

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