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酒場『燃える石』

【個別】ごろつきどもがゆめのあと

酒は、良いものだ。
百薬の長とはよく言ったもの。酒で身を崩す者も居るが、それはそいつが阿呆だっただけのこと。酒はかけがえのない命の水であり、人類に(それ以外のいきものにも)寄り添う友である。
特に仕事終わりの一杯は格別だ。疲れた身体に染み渡り、擦り減った心を満たし、傷付いた魂を癒やす。代償は何だ、と?いいや、酒は何も求めない。ただ与えるのみ。哀れな阿呆が溺れて窒息するまでな!
今宵の卓には破落戸が二匹。悪事をはたらき、しくじり、追われ、這這の体でここまで逃げ延びた。酒はどんな輩にも平等だ。こんな輩にも平等だ。
さて、溺れるか。はて、飲み干すか。

(グドルフ・ボイデル【p3p000694】様との個別専用スレッドです。)

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(時は同じく。明後日の方向へ視線を投げながら、鼻からの出血に薄汚い布を押し付けている男が一人。
ゴブリンの青年の声に意も介さずといった表情である。煤汚れた服装の男──山賊グドルフは、青年の問いかけに舌打ちひとつ落とし、ようやく口を開いた)

何言ってやがる。元はと言えば、おめえが欲見せて深追いしたからだろ。
引き際も分からねえ盗賊なんざ、クソ以下だぜ。
おめえのお陰で──見ろよ、このイケメンフェイスが台無しだ。

……おれぁ心が広ェからよ、今なら「すみませんでした」の一言で許してやるぜ。
(額からの出血をぬぐい取り、ぎゅっ、と頭に止血用の布を巻きつけた後、キドーの方へ負けじと視線を返した)

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