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酒場『燃える石』

【雑談】酒場

店主「…………………………」

カウンターの向こう側に無口な中年男が立っている。
「いらっしゃいませ」の一言も無く、ただ黙々とグラスを磨いている。明らかに客商売向けの人間ではない。

だが、誰もこの男を咎めはしない。
何を見聞きしてもこの男は絶対に他言しない。余計な詮索も一切無い。
ただ、黙ってカウンターに立ち、言われるがままに酒を提供する。

この男の前では何を話しても問題ないだろう。

(雑談スレッドです。)

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「久方振りを重ねて登場。此処に貌を晒すのは何時前か。兎角。我等『物語』で在る。話題に這入るには質問を投げて数分後。如何なる種が現状――挨拶も必要だな。我等『物語』はオラボナ。オラボナ=ヒールド=テゴス。ラーン=テゴス。ナイアルラトホテップ。エラブネホテプ。名状し難い芸術家だ。初見の輩は宜しく頼む」
 香り豊かな菓子を齧りながら腰を下ろす。
「ああ。某市場で色々と物色したのだ。良質から呪物まで選り取り見取りで彩個性的。皆は覗き込んだか。何でも宝石以上の価値物体も在るらしい。我等『物語』は酷く運の好い結果で――店主の料理は不要だ。酒の隣に極上の味を」

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