店主「…………………………」

カウンターの向こう側に無口な中年男が立っている。
「いらっしゃいませ」の一言も無く、ただ黙々とグラスを磨いている。明らかに客商売向けの人間ではない。

だが、誰もこの男を咎めはしない。
何を見聞きしてもこの男は絶対に他言しない。余計な詮索も一切無い。
ただ、黙ってカウンターに立ち、言われるがままに酒を提供する。

この男の前では何を話しても問題ないだろう。

（雑談スレッドです。）

混沌は3メートル級のがゴロゴロいやがるから参るね。
顔見て話そうとすると首が疲れるんだよなあ。……あと、胸が邪魔で顔が見えなかったり。

＞艶蕗
ああ、確かに俺達ゴブリンの肌も保護色みてえなもんだな。こっちの場合は野山の緑だけどよ。
…ま、俺らの世代は都市部に住み着いてる連中が殆どかね。

……おおっとぉ（姿を変えた艶蕗を見て目を見開く）
たまげたね。これもギフトか。その姿は……なんだか今の面影があるな。昔の姿かなんかかい。