店主「…………………………」

カウンターの向こう側に無口な中年男が立っている。
「いらっしゃいませ」の一言も無く、ただ黙々とグラスを磨いている。明らかに客商売向けの人間ではない。

だが、誰もこの男を咎めはしない。
何を見聞きしてもこの男は絶対に他言しない。余計な詮索も一切無い。
ただ、黙ってカウンターに立ち、言われるがままに酒を提供する。

この男の前では何を話しても問題ないだろう。

（雑談スレッドです。）

……ゲフッ！
（Critical！『おばあちゃんみたいなもん』と言う言葉が突き刺さった。パタリと突っ伏した）
あ、あかんやろ。あかんやろそれ。思うても口に出したら戦やん……！？
て言うかネットて何。バベルの翻訳でやんわりは伝わって来るけどそれでもサッパリ分からん。言うかやっぱ納豆も思てたんと明らか違うしいいいい（ビクンビクンと痙攣してる）

…ほんま干からびそ。
（ヨロヨロ身を起こしてエマに頷き）
へえ。エール。是非。酒でも呑まんとやっとれん。あ、いや、でやんす。

大丈夫大丈夫。若いし。まだ若いし。少なくとも気は若いでやすし。
そ、そや、丁度ええ。身の上話すなら……
ええと、マスター、大きいゴミ袋お願いするでやんす。
（頼んでから目を閉じ）
そやったら…

（【ギフト使用】その姿が霞み、一瞬後にはそこにいるのは人間の娘。左右の一房ずつを除く全ての髪が足元までの長さで、眉が剃られている。瞳だけ相変わらず腐れ淀んでいる）