店主「…………………………」

カウンターの向こう側に無口な中年男が立っている。
「いらっしゃいませ」の一言も無く、ただ黙々とグラスを磨いている。明らかに客商売向けの人間ではない。

だが、誰もこの男を咎めはしない。
何を見聞きしてもこの男は絶対に他言しない。余計な詮索も一切無い。
ただ、黙ってカウンターに立ち、言われるがままに酒を提供する。

この男の前では何を話しても問題ないだろう。

（雑談スレッドです。）

(突っ伏した体勢のままよろよろと顔だけ向けて)
あー、あっしらの世界やと亀では無かったと思うでやす。甲羅はあるけど。
それと科学も聞いた事ないでやすなあ。やっぱ世界の違うとちゃいますわ。
まあ、一口に河童言うても金物嫌いの自然の化身やら川の神やら冬になったら山に上がるのやら、多種多様でやんすし、あっしが知らんだけでそう言うのも居た可能性はありやすけど。

それ以外は割とクラケーンの旦那の言うのでまあ概ね。

(少しだけ身を起こしてテイの方を向き)
んー？　崩れないバベルが上手く働かんかったでやんすかね？
カッパーやのうて河童でやんす。そゆ名前の種族言うか、化外言うか。