店主「…………………………」

カウンターの向こう側に無口な中年男が立っている。
「いらっしゃいませ」の一言も無く、ただ黙々とグラスを磨いている。明らかに客商売向けの人間ではない。

だが、誰もこの男を咎めはしない。
何を見聞きしてもこの男は絶対に他言しない。余計な詮索も一切無い。
ただ、黙ってカウンターに立ち、言われるがままに酒を提供する。

この男の前では何を話しても問題ないだろう。

（雑談スレッドです。）

うぐぐ……まだ口の中に苦味が…
……おおっと、新顔かな？まあ、私も来たばかりなのだがな。
どうも、お嬢さん。ジョセフ・ハイマンだ。

＞エマ殿
あぁ……私の故郷では天然の肉……つまり、家畜を屠って得た肉は高級品でな。
一般的には、タンパク質やらビタミンやら繊維やらを合成した味も見た目も劣る作り物が出回っている。だから、旨い肉にありつけるかと思ったのだが……！
（ぎぎぎぎと仮面の向こうから謎の音が響く）

…………ところで、キてるとはどういうことかね……？（首を傾げる）