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酒場『燃える石』

【高速雑談】賑やかな一角

酔っ払いの戯れ言。調子の外れた歌声。食器がぶつかり合う音。おや、あちらでは人が倒れた。
混然一体となった音がホールに響く。品の無さには目を瞑ってほしい。これが酒場と言うものだ。

(流れの早い雑談スレッド。コルクボードのような感覚で使用してください。もちろん、のんびりでも。)

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俺は段々と追い詰められていった。飯にありつけなきゃ力が出ない。力が出なけりゃ飯にありつけない。ジリ貧だ。だが、それでも死に物狂いで足掻き続けなきゃあならねえのよ。助けなんか来るわけねーのよ。

そして、ヘロヘロのボロボロになった俺は遂に盗みに手を染めた。
最初の獲物は真っ赤に熟れたリンゴさ。山盛り盛られた籠のてっぺん。不注意な露店の店主の肘に当たって転がり落ちたそれを俺は引っ掴んで走り出した。
ああ、忘れもしない、あの高揚感。露店の店主に髪の毛掴まれたあの瞬間、恐怖なんざひとっ欠片も無かった。俺は予め用意していた錆び釘を店主の手に突き刺して、後ろも振り返らずに走った。ゲラゲラ笑いながらよ。
……あぁ、良い思い出だ。懐かしの幼少期。思えば、あの時俺の人生……いや、ゴブリン生は始まったんだ。

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