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廃墟

【RP】贄神は惰眠を貪る

 柔らかな日差しが降り注ぐ。
 若干の暑さは感じるものの、大きく伸びた枝葉の影の恩恵は大きく、寝苦しくなるほどでもない。
 綿が飛び出したせいであまりクッション性のないソファーの上で、一度、寝返りをうつ。
 頬を撫でる風が心地よかった。

「……晴れ。空。……青……」

 半ば寝ぼけながら呟いた端的な声は小さく、するりと空気に溶けて行く。
 視界に映る枝葉の隙間の青空が、ひどく眩しくて、心地よい。
 日に焼けない白い掌を、木漏れ日にかざす。ほんのりと、血潮が透けた。


・異世界からやって来て、ほんの数日。寝床を決めたばかりのある日のこと。
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎

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「異質。異端。異物。被害者。生贄。なんでもいい」

 言い捨てながら思う。
 この世界は、確かに寛大だ。多くの者を引き入れ内包して、等しくギフトを与え、言葉も統一して。けれど、召喚された者の事情を考慮することは決してなく、それは大層一方的な選出だ。
 自分からすると、この世界の方がずっと生きやすい。それは、この世界の枷にはめられて自分の力が変質したからだ。故に尚のこと、自分はもとの世界に最早関心もなく、心底どうでもいいと思っている。
 けれど。帰してと嘆く者はひとりもいないのだろうか。
 例えば、家族や恋人、友など愛しい者と引き離された者は。
 例えば、使命を持ってそのために生きていた者は。
 自分とは違い、世界から誘拐されたことで、変質してしまったことで、嘆く者もいるのだろうか。
 相手は、果たして。

「……これを知っても、面白くはないと思うけれど。……でも、まあ、話をすることは、別に、嫌いじゃない」

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