ギルドスレッド
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廃墟
「ウォーカーという意味で…あら、確かにそれも同じだわ」
元々前提としてあったものだ。しかし前提になっていたがためにそこまで思い至らなかったとも言う。そして、一緒だと思ったのはそこではない。
「あのね、珍しいって思われることが似ているなって思ったの。貴方の石でできた爪も、私の花が咲く髪も。この世界に来てから他にそういう人っていないでしょう?だから一緒。…似た者同士、かしら?」
拒否されないのをいいことに、優しく彼の手を撫でて。彼女はどう思う?とでも言わんばかりに小首を傾げる。
毛先が床までつく髪が、それに合わせてふわりと揺れた。
元々前提としてあったものだ。しかし前提になっていたがためにそこまで思い至らなかったとも言う。そして、一緒だと思ったのはそこではない。
「あのね、珍しいって思われることが似ているなって思ったの。貴方の石でできた爪も、私の花が咲く髪も。この世界に来てから他にそういう人っていないでしょう?だから一緒。…似た者同士、かしら?」
拒否されないのをいいことに、優しく彼の手を撫でて。彼女はどう思う?とでも言わんばかりに小首を傾げる。
毛先が床までつく髪が、それに合わせてふわりと揺れた。
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若干の暑さは感じるものの、大きく伸びた枝葉の影の恩恵は大きく、寝苦しくなるほどでもない。
綿が飛び出したせいであまりクッション性のないソファーの上で、一度、寝返りをうつ。
頬を撫でる風が心地よかった。
「……晴れ。空。……青……」
半ば寝ぼけながら呟いた端的な声は小さく、するりと空気に溶けて行く。
視界に映る枝葉の隙間の青空が、ひどく眩しくて、心地よい。
日に焼けない白い掌を、木漏れ日にかざす。ほんのりと、血潮が透けた。
・異世界からやって来て、ほんの数日。寝床を決めたばかりのある日のこと。
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎