ギルドスレッド
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廃墟
「……そう」
問いに頷こうとして、そういえば見えないのだったと気づいて、ひと言だけの肯定に変える。
あまり喋らず済ませて来たせいか、つい、頷くだけで会話を終えてしまおうとする癖があったらしい。この世界に来てから初めて気がついたことだ。
「……一緒。ウォーカーという意味なら、同じに括られる」
一度、観念して自分から手を差し出したのだから、何をされてもいい。でも、皮膚を撫でるように触れられるのには、どうにも慣れがない。
凪のような無表情の下で、なんだかそれこそ異世界に迷い込んだような気持ちを抱きながら、相手の言葉を肯定した。もっとも、いささか無粋な言い回しだったけれど。
問いに頷こうとして、そういえば見えないのだったと気づいて、ひと言だけの肯定に変える。
あまり喋らず済ませて来たせいか、つい、頷くだけで会話を終えてしまおうとする癖があったらしい。この世界に来てから初めて気がついたことだ。
「……一緒。ウォーカーという意味なら、同じに括られる」
一度、観念して自分から手を差し出したのだから、何をされてもいい。でも、皮膚を撫でるように触れられるのには、どうにも慣れがない。
凪のような無表情の下で、なんだかそれこそ異世界に迷い込んだような気持ちを抱きながら、相手の言葉を肯定した。もっとも、いささか無粋な言い回しだったけれど。
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若干の暑さは感じるものの、大きく伸びた枝葉の影の恩恵は大きく、寝苦しくなるほどでもない。
綿が飛び出したせいであまりクッション性のないソファーの上で、一度、寝返りをうつ。
頬を撫でる風が心地よかった。
「……晴れ。空。……青……」
半ば寝ぼけながら呟いた端的な声は小さく、するりと空気に溶けて行く。
視界に映る枝葉の隙間の青空が、ひどく眩しくて、心地よい。
日に焼けない白い掌を、木漏れ日にかざす。ほんのりと、血潮が透けた。
・異世界からやって来て、ほんの数日。寝床を決めたばかりのある日のこと。
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎