ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
廃墟
「君も来た日に説明受けたでしょ、あの……ざんげ、とかいうのから」
あの敬語とも呼べない敬語を使う、ぱっと見はシスターのような女。自分をこの世界に喚んだ大召喚のあと、初めて出会ったこの世界の人間。……と言っていいのかも、彼女に関してはいまいち分からないが。
相手は見るからにこの世界の人間ではないから、相手もあの大召喚の日にあの場にいたのだろうと推測する。髪に花が生えた人間なんて、この世界の人間では見たことがない。
「……何笑ってんの。いいから、座って。目の前がソファー」
小さな声で聞かせる気もなさそうに紡ぐ言葉は、無愛想と言われても仕方ないくらいに端的で、そのほとんどが言い捨て、言い切りだ。
けれど、盲目の相手を立たせきりにする気はないらしい。相手の服がソファーに掠るくらいの位置で足を止め、場所を示す。クッション性はないよ、とおまけのようにひと言つけ足した。
あの敬語とも呼べない敬語を使う、ぱっと見はシスターのような女。自分をこの世界に喚んだ大召喚のあと、初めて出会ったこの世界の人間。……と言っていいのかも、彼女に関してはいまいち分からないが。
相手は見るからにこの世界の人間ではないから、相手もあの大召喚の日にあの場にいたのだろうと推測する。髪に花が生えた人間なんて、この世界の人間では見たことがない。
「……何笑ってんの。いいから、座って。目の前がソファー」
小さな声で聞かせる気もなさそうに紡ぐ言葉は、無愛想と言われても仕方ないくらいに端的で、そのほとんどが言い捨て、言い切りだ。
けれど、盲目の相手を立たせきりにする気はないらしい。相手の服がソファーに掠るくらいの位置で足を止め、場所を示す。クッション性はないよ、とおまけのようにひと言つけ足した。
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
若干の暑さは感じるものの、大きく伸びた枝葉の影の恩恵は大きく、寝苦しくなるほどでもない。
綿が飛び出したせいであまりクッション性のないソファーの上で、一度、寝返りをうつ。
頬を撫でる風が心地よかった。
「……晴れ。空。……青……」
半ば寝ぼけながら呟いた端的な声は小さく、するりと空気に溶けて行く。
視界に映る枝葉の隙間の青空が、ひどく眩しくて、心地よい。
日に焼けない白い掌を、木漏れ日にかざす。ほんのりと、血潮が透けた。
・異世界からやって来て、ほんの数日。寝床を決めたばかりのある日のこと。
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎