ギルドスレッド
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廃墟
「あら、あら…そういえば、この世界に元からいる方もいるのだったわね」
相手の言葉にはた、と気づいたように。どうやらウォーカーだと気づいたのではなく、元からこの世界に住まう者という可能性が考慮されていなかったらしい。
彼の先導に合わせて歩く彼女の耳は、彼の足音と何かが転がる音を捉える。障害物を退けながら進んでくれているようだった。
「……ふふ。貴方は優しい人なのね」
ゆったりと歩きながら、彼女はそう呟いた。2人がソファーにたどり着くまで、もう少し。
相手の言葉にはた、と気づいたように。どうやらウォーカーだと気づいたのではなく、元からこの世界に住まう者という可能性が考慮されていなかったらしい。
彼の先導に合わせて歩く彼女の耳は、彼の足音と何かが転がる音を捉える。障害物を退けながら進んでくれているようだった。
「……ふふ。貴方は優しい人なのね」
ゆったりと歩きながら、彼女はそう呟いた。2人がソファーにたどり着くまで、もう少し。
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若干の暑さは感じるものの、大きく伸びた枝葉の影の恩恵は大きく、寝苦しくなるほどでもない。
綿が飛び出したせいであまりクッション性のないソファーの上で、一度、寝返りをうつ。
頬を撫でる風が心地よかった。
「……晴れ。空。……青……」
半ば寝ぼけながら呟いた端的な声は小さく、するりと空気に溶けて行く。
視界に映る枝葉の隙間の青空が、ひどく眩しくて、心地よい。
日に焼けない白い掌を、木漏れ日にかざす。ほんのりと、血潮が透けた。
・異世界からやって来て、ほんの数日。寝床を決めたばかりのある日のこと。
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎