ギルドスレッド
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廃墟
「……あら?」
その問いが聞こえた瞬間、壁がなくなった。
どうやら曲がり角だったようで、その先から風の流れがある。先程から感じる古びた感触からするに、どうやらこの先のどこかで壁が天井が抜けてしまっているようだ、と見当をつけた。
と、そこからようやく彼女は先ほどの問いへと思考を移す。
「誰か…いるみたいね。住んでいるのなら、お邪魔してごめんなさい」
口を動かしながら、曲がった先の壁に手をつき。その足は一歩、また一歩とゆっくり進む。
「迷子になってしまったのだけれど……ここはどんな場所なのかしら?」
光の差さぬ瞳をまっすぐ前に。彼女はリビングへ入ろうと、一歩踏み出した。
その問いが聞こえた瞬間、壁がなくなった。
どうやら曲がり角だったようで、その先から風の流れがある。先程から感じる古びた感触からするに、どうやらこの先のどこかで壁が天井が抜けてしまっているようだ、と見当をつけた。
と、そこからようやく彼女は先ほどの問いへと思考を移す。
「誰か…いるみたいね。住んでいるのなら、お邪魔してごめんなさい」
口を動かしながら、曲がった先の壁に手をつき。その足は一歩、また一歩とゆっくり進む。
「迷子になってしまったのだけれど……ここはどんな場所なのかしら?」
光の差さぬ瞳をまっすぐ前に。彼女はリビングへ入ろうと、一歩踏み出した。
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若干の暑さは感じるものの、大きく伸びた枝葉の影の恩恵は大きく、寝苦しくなるほどでもない。
綿が飛び出したせいであまりクッション性のないソファーの上で、一度、寝返りをうつ。
頬を撫でる風が心地よかった。
「……晴れ。空。……青……」
半ば寝ぼけながら呟いた端的な声は小さく、するりと空気に溶けて行く。
視界に映る枝葉の隙間の青空が、ひどく眩しくて、心地よい。
日に焼けない白い掌を、木漏れ日にかざす。ほんのりと、血潮が透けた。
・異世界からやって来て、ほんの数日。寝床を決めたばかりのある日のこと。
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎