ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
廃墟
毒、と言われたから一瞬止めようかと迷ったけれど、間に合わず。
咀嚼するその横顔をどきどきと見詰めてしまったけれど、あまい、と聞こえたからホッとした。
「ありがとうございます!」
差し出された果物の一房をもぐり、と口に入れる。
もぐもぐ、爽やか。
「えへへ、おいしーです」
うん、やっぱりオレンジ!
「……そう、なんですか?」
あんまりきっぱりすっぱりと言い切られたから、何だか拍子抜けしてしまってそうとしか返せなかった。
パパにもママにも会えないなんて心配で、自分ならとても不安だけれど。
じぃ、と顔を覗き込む。
でも彼は困っている風ではなかったから、きっといいことなのだ。
なら。
この世界ではせめて困らずに過ごしてほしい。
「あ。思わず食べちゃいましたけど、オズウェル兄様、果物集めていらしたんです?」
ことりと首を傾げて訊ねる。
咀嚼するその横顔をどきどきと見詰めてしまったけれど、あまい、と聞こえたからホッとした。
「ありがとうございます!」
差し出された果物の一房をもぐり、と口に入れる。
もぐもぐ、爽やか。
「えへへ、おいしーです」
うん、やっぱりオレンジ!
「……そう、なんですか?」
あんまりきっぱりすっぱりと言い切られたから、何だか拍子抜けしてしまってそうとしか返せなかった。
パパにもママにも会えないなんて心配で、自分ならとても不安だけれど。
じぃ、と顔を覗き込む。
でも彼は困っている風ではなかったから、きっといいことなのだ。
なら。
この世界ではせめて困らずに過ごしてほしい。
「あ。思わず食べちゃいましたけど、オズウェル兄様、果物集めていらしたんです?」
ことりと首を傾げて訊ねる。
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
目の前には、それはもう元気よく走り抜けて行く果物の群れ。
……そう、走り抜けて行く、果物の、群れ。
「……?……動いた」
果物って、動くものだっただろうか。もしかして、自分が知らないだけで動くのが当たり前なのだろうか。
目の前の状況をまじまじと見つめる、左右異色の瞳。
これがこの世界では普通なのかもしれない。なるほど、異なる世界というものは驚きに満ちている。
しゃがみこんで長々と観察していたせいで、3度目までは通過を見逃した。あんまり見事な走りで、つい。
そうして、4度目。
目の前を横切った果物をわしっと無造作に掴んで、手にしていた籠に入れる。
籠の中から出ようとする活きの良いそれを片手で押さえつつ、ことりと小首を傾げる。
「……どうやって食べよう」
今度はそれが大きな問題だった。
・【爽秋の一時】みんなで楽しく? 果物狩り
https://rev1.reversion.jp/spevent/result/18/25
これをもとにしています
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎
・上記イベシナに参加した方でも、していない方でも歓迎
・その他、臨機応変