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廃墟
ぶんぶんと振られる頭に合わせて、広がった長い垂れ耳がぶんぶん揺れる。
なんか、ちょっと面白い。
ブルーブラッドを動物扱いするのは失礼きわまりないとわかっているが、動物は好きだ。もふもふ、ふわふわして、柔らかくてあたたかい。
あの耳も柔らかそうだな、なんて益体もないことを考えつつ、ナイフと籠の中で暴れる果物を見比べて。
「……皮むいたりヘタ取ったりしたら絶め、……違った。あー……えぇと、大人しく……?なったりしないかなって」
絶命。
思わず、物騒な、と言うか、生物相手の概念を持ち出しかけた。
おまけに、何と言って良いものか迷いに迷って、とても言葉が濁った。
なんか、ちょっと面白い。
ブルーブラッドを動物扱いするのは失礼きわまりないとわかっているが、動物は好きだ。もふもふ、ふわふわして、柔らかくてあたたかい。
あの耳も柔らかそうだな、なんて益体もないことを考えつつ、ナイフと籠の中で暴れる果物を見比べて。
「……皮むいたりヘタ取ったりしたら絶め、……違った。あー……えぇと、大人しく……?なったりしないかなって」
絶命。
思わず、物騒な、と言うか、生物相手の概念を持ち出しかけた。
おまけに、何と言って良いものか迷いに迷って、とても言葉が濁った。
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目の前には、それはもう元気よく走り抜けて行く果物の群れ。
……そう、走り抜けて行く、果物の、群れ。
「……?……動いた」
果物って、動くものだっただろうか。もしかして、自分が知らないだけで動くのが当たり前なのだろうか。
目の前の状況をまじまじと見つめる、左右異色の瞳。
これがこの世界では普通なのかもしれない。なるほど、異なる世界というものは驚きに満ちている。
しゃがみこんで長々と観察していたせいで、3度目までは通過を見逃した。あんまり見事な走りで、つい。
そうして、4度目。
目の前を横切った果物をわしっと無造作に掴んで、手にしていた籠に入れる。
籠の中から出ようとする活きの良いそれを片手で押さえつつ、ことりと小首を傾げる。
「……どうやって食べよう」
今度はそれが大きな問題だった。
・【爽秋の一時】みんなで楽しく? 果物狩り
https://rev1.reversion.jp/spevent/result/18/25
これをもとにしています
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎
・上記イベシナに参加した方でも、していない方でも歓迎
・その他、臨機応変