ギルドスレッド
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廃墟
「はっ」
首を傾げる動作と問い掛けに、我に返って瞳を瞬く。
ナイフを、動いている籠の中身を、走っている果物たちを、
順繰りに確かめてから、ぶんぶんと千切れんばかりに首を横に振った。
耳がパタパタと大げさに揺れる。
「むむ、無理です! 無理です!」
二回言った。大事なことなので。
だけどまた、うーん、と唸りながら考え込んで。
「あうぅ…、でもでも、
お魚だって食べる前には切るワケですし…。やったことないですけど。
果物だって、果物だって……」
何かとせめぎ合っているらしい。
首を傾げる動作と問い掛けに、我に返って瞳を瞬く。
ナイフを、動いている籠の中身を、走っている果物たちを、
順繰りに確かめてから、ぶんぶんと千切れんばかりに首を横に振った。
耳がパタパタと大げさに揺れる。
「むむ、無理です! 無理です!」
二回言った。大事なことなので。
だけどまた、うーん、と唸りながら考え込んで。
「あうぅ…、でもでも、
お魚だって食べる前には切るワケですし…。やったことないですけど。
果物だって、果物だって……」
何かとせめぎ合っているらしい。
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目の前には、それはもう元気よく走り抜けて行く果物の群れ。
……そう、走り抜けて行く、果物の、群れ。
「……?……動いた」
果物って、動くものだっただろうか。もしかして、自分が知らないだけで動くのが当たり前なのだろうか。
目の前の状況をまじまじと見つめる、左右異色の瞳。
これがこの世界では普通なのかもしれない。なるほど、異なる世界というものは驚きに満ちている。
しゃがみこんで長々と観察していたせいで、3度目までは通過を見逃した。あんまり見事な走りで、つい。
そうして、4度目。
目の前を横切った果物をわしっと無造作に掴んで、手にしていた籠に入れる。
籠の中から出ようとする活きの良いそれを片手で押さえつつ、ことりと小首を傾げる。
「……どうやって食べよう」
今度はそれが大きな問題だった。
・【爽秋の一時】みんなで楽しく? 果物狩り
https://rev1.reversion.jp/spevent/result/18/25
これをもとにしています
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎
・上記イベシナに参加した方でも、していない方でも歓迎
・その他、臨機応変