PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

月見酒の縁側

公開版・文字の貼り場

SS貼り場やチラシの裏に書いたけど勿体ない、でも出し場に困っている。
だけどあまり人に見られないところがいい、けどやっぱ他の人にも見てもらいたいとか絶妙な場所をお探しの方。
どうぞこちらをご活用ください。

掲載する者に関しては規約に準じたもののみと致します。
最低限の公序良俗は守りましょう。それでは良きひっそりライトワークスを。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
【3話・盾と花と菓子と】

「クロバ殿! 聞きましたぞ! めでたく就職だそうで!!」
「誰が言いやがったそんな事。違う、一日店長代理だ白盾」
景気のいいような事を言って店に入ってきた壮年の男、刀根・白盾・灰 (p3p001260)は「えへへ、申し訳ありませんぞ! ちょっと言ってみたかっただけなのです!」といつも通り褐色の肌に反して明るめな笑い声を上げた。

「あのぉ……私もお邪魔させていただいても?」

続けて入った来た人物にオレと白盾が同時に目をやる。
幻想種特有の長い耳に白い髪、そして柔らかな服装に花の香り。
と来れば思い当たるのは一人だった。

「ようアニー。お前も来てくれたか」
「はい、クロバさまがお店を始めたと聞きまして。私も一ついただければと思いまして」

温和な笑みを浮かべ、アニー・メルヴィル(p3p002602)は先に入っていた白盾にも同じく挨拶をしていた。

「トネさまもクロバさまのお菓子を買いに来られたのですか?」
「アニー殿もこんにちはですね! 普段は私も甘いものは違うものは摂っておりますがたまにはちゃんとしたものも食べようかと思いまして!」
「そうなんですねぇ、ではクロバさま。私たちにオススメのお菓子をよろしければ教えていただけますか?」

なんか白盾の言葉に含みがあるんじゃないかと思いつつ、アニーの頼みでどれがいいかと棚に陳列している商品をのぞき込む。

「そうだな、白盾にはこのブランデーケーキ。アニーにはそうだな、チーズケーキと……そうだなぁ、ハーブティーにマドレーヌはどうだ?」

酒飲みなイメージの白盾にはブランデーの効いたセレクト。アニーは花畑のテラス席で紅茶、あるいはハーブティーを飲んでいるというイメージからのセレクトだ。

「おぉ、ありがとうございます! これって酒と一緒に食べるといいですかね!」
「わぁ、素晴らしいと思います! 今度お茶する方にも振る舞ってみますね!」

概ね好評らしい。
代金を二人から受け取って、品物を渡す。

「よし、毎度アリ。それじゃ宣伝も忘れるなよ!!」

「ハハハ、勿論ですぜ!」と白盾が。「はいっ、私もお友達に勧めてまいりますね!」とアニーがそれぞれ店を去っていく。

「ふぅ……それなりに客足が増えてきたのは成果と言う奴か。……あの愛の妖精、おそるべしだな」

(次の話へ)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM