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月見酒の縁側

クロバ私室【1:1】

――カムイグラでの決戦が終わり、妖精郷での戦いに引き続いた大きな騒乱はひとまずの静けさを迎えた。

深緑内の自領に仮住まいを構えたクロバは自室にて大きなため息をついた。

「……まったく、バカだよなどいつもこいつも」

”彼女たち”の感情も理解できる。
ただ――それでもし帰ってこれなかったらどうなる?
置いて行かれるこっちの気持ちを考えたことはあるのか?
つい、そんなことを思いしばらくシフォリィですら少し距離を取ってしまっている日々が続いていた。

まったく馬鹿だよな……俺含めて。


そんな黄昏ていた時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。

(シフォリィとの1:1RPスレです。該当PC以外の発言はご遠慮ください)

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「言葉だけならなんとでも言えるだろ……」

悪態をつきながら、彼女から目を逸らしてしまう。
分かっているんだ。彼女はそれでも自分の大切な絆の為なら頑張ってしまう。
それを認められないのは――俺の弱さのせいだ。

(……ほんとさ、バカだよな)

自嘲気味に笑いながら、頬をかく。

「――この世界に来る前、俺は一度死んだんだ。この左目と左腕はその時に吹き飛んだはずなんだけどいつの間にかくっついてたものなんだよ」

突拍子のない話。
彼女には本来なんの関係もない、自分自身の話。でも、語り始めたのは理由がある。

「あの男、クオンに裏切られた時の事だ。
内心超えて、認められたいと思ってた男に捨てられて、妹を失って。俺のすべてだと思ってたものが全部無くなった。
だからもう何もなくしたくないって求めることをやめたんだよ一度。
でもこの世界に来ていろんな出会いがあって、世界が広がって――君を好きになって。

もう失わない為に強くなろうと意固地になってたし、恐れてもいた。
だから俺はこうして君に対して正直なところ、怒りと苦しさを感じている」

今まではこうだった、でも先の”決戦”で知ってしまった。

「――なぁ、もしかして君はエルメリアの事を親友の妹以上に”他人とは思えなかった”んじゃないか?」

断片なれど、ギフトで拾った記憶。

「なぜ君をあそこまで駆り立てたのか、真実を知ったうえで向き合わねば……俺も答えを出せない」

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