カウンターや酒樽を用いた机のあるその場所は、恐らく以前は酒場として使われていた。
だが、酒場としての名残はせいぜい無残に割られた酒瓶程度しか残っていない。

集会所の中では一番広いため、談話するとすればこの空間になるだろう。

時々の行事には、その時らしく振舞うべきだな。明けましておめでとう、と言っておこう。
そして、今年も良き破滅滅ぼしの出来る一年たらんことを。去年はあまり滅ぼしてこなかったからな、今年は気合を入れて滅ぼしたいものだ。

さて、現実問題か。
廃材なら壊れかけのキ壁を使えばいい。どうせ朽ちかけなのだ、ついでに補修しておくのもいい。
やりすぎれば、風雨を凌ぐのに障るがな。今はまだ十分な木材があるとは言えない。