カウンターや酒樽を用いた机のあるその場所は、恐らく以前は酒場として使われていた。
だが、酒場としての名残はせいぜい無残に割られた酒瓶程度しか残っていない。

集会所の中では一番広いため、談話するとすればこの空間になるだろう。

‥‥あ、あぁ。灼けていたのか、それは失敬だった。
この躰と精神は時として持て余すことがあるが‥‥大丈夫だ、気にしないでくれ。

それよりメタルマッチだな？
便利だが消耗品だ。あるならば１本のみと言わず２，３本でも買っていいだろう。
だが飽くまでも着火のための道具だ。燃料の確保も必要になる。尤も、この辺りでは枯草や薪には事欠くまいが。