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時計屋
(開いた扉の中からは軋む音を掻き消し、規則正しい音の波が沸き起こった。主は来訪者に一瞥を向けて、意識の矛先をほんの僅か耳に預けた。言葉の端々から、どうやら冷やかしの類では無い事が理解できた)
……いらっしゃい。品物はこちらへどうぞ。
(指先が作業台の上をトンッと跳ねる。慇懃無礼な口調と表情は、穏やかな笑みを讃える客人といっそ対照的だ)
……いらっしゃい。品物はこちらへどうぞ。
(指先が作業台の上をトンッと跳ねる。慇懃無礼な口調と表情は、穏やかな笑みを讃える客人といっそ対照的だ)
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人を出迎えたのは一面に飾られた時計の数々。
だが、その時計は一つとして同じ時間を指してはいない。
奥に見える作業台に初老の男が腰掛けている。
愛想を感じられる挨拶はなく、この商店の主人であろうその男は来客者を一瞥するのみで、すぐに手元で弄ぶ時計に興味を移した。
店の主が偏屈である事が窺える。
どうやらあなたを快く歓迎してくれるのは
相も変わらずちくたくと働く、時計達だけのようだ。
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このギルドのとりあえずの玄関口。
主人は時間合致した場合に応答します。
差し当って一発言・一行動の短文推奨。
不在時に万引きされると主人が悲しみます。