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ギルドスレッド

『それは終わりの地』

1:1RPスレッド『夜の来訪者』

北風吹く墓地の端、暗い夜。
森のざわめきが聞こえる夜に、墓守は誰に会うのか。

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(かさかさと枯れ葉を踏む音。腰には刃を潰した剣、手にはランプ。影の蝶をちらちらとそばに飛ばしながら、彼女は歩く)
「御身ら、少々今宵は騒がしいではないか」
(微かに笑んで、ランプを掲げた。夜の見回りの最中らしい)
へーえ、ソイツは悲惨だったな?
惨めなこった。ご愁傷サマ。
いや、馬鹿にしちゃいねェよ。
怒んなって。
(ランプの灯が照らす先には、不躾にも墓石に腰掛けて霊と語らう男が一人。
くつくつと喉をならし、不遜な笑みを浮かべる姿は実に怪しいが、墓を荒らすつもりはないらしい)
(ああ……、とため息を付いた)
なるほど、その類いの。
(霊と語らう男を見て、何かを察したのか、一瞬剣の柄にかけた手を離して声をかけ)
ここの輩は特に娯楽に飢えているのだ。あまり長居をすると徹夜どころか気に入られて取り憑かれるはめになる。……無縁の死者ばかり故に。
(相手の顔を見ようとランプを掲げる。とりあえずは敵意は見せない。いぶかしんでは居るようだが)
おっと、いい夜だな。麗しのレディ?
成る程、見回りってのはアンタのことか。
(掛けられた声に其方を見、戯けた挨拶を返してみせて)
その心配にゃ及ばねェよ。
なんせ俺自身が悪霊だ。
俺の館まで憑いてきて“家族”になるってんならそれもいい。
寂しがり屋が多いんだな、ここには。
(レディと言われて面食らったような顔をするが、こほんと咳払い)
なるほど、悪霊と御身は己を称するか。確かに、死者が騒がしくなった故、そうなのだろうな。
(いぶかしみながら、ランプを足下に置く)
彼らを術の材料に連れて行くつもりならば、ここでたたき切るところであったが……。
物好きな悪霊とあっては、これは。どうしたものやら。

ああ、忘れられた者に金のない者、身元の分からぬ戦死者。
あまり裕福な者の集まる墓所ではないからな。そして、様子を見に来るものも少ない。
それは……寂しくもなる。
見てくれこそ人間と変わらんが、俺は確かに悪霊さ。
俺の元いた世界には俺と同じ、肉体を持った幽霊って奴がそれなりにいた。
世界が違えば常識も違う。
(いぶかしむ彼女を宥める様にそう言って)

そうでなくとも、くたばった後も未練がましく現世に留まっていやがる奴は寂しがり屋が大半さ。
俺の住処には、そういう奴がよく迷い込んでくる。
第二の人生の家なり、羽休めの場なりを求めてな。
(自然な動作で髪を一本引き抜くと、引き抜かれた髪が蝶へと変わる。
俗に言う“魔法”で生み出した蝶を子供霊に飛ばしてやり)
ああ、そういう。色男殿はこの世の外から来た者達か。
(『旅人』、とちいさく呟いて。レディと言われたことをまだ考えているらしい)
さぞかし御身の屋敷は居心地の良い場所だろう。死者が落ち着ける場所などめったにない。
(蝶を見る。肩に止まっていた黒い蝶がひらひらと魔法の蝶にためすがめつ近づいていき)
そうだな。如何に栄華を誇っていても、死の門をくぐるときは、何も持てぬわけだし。
富豪が現世に止まるのもよくあるはなし。
(幼い霊は蝶々を見ている。笑った気配がするかも知れない)
死を救いとみるか、恐怖とみるか。どちらも行きすぎれば害悪だ――。
(そういう女の蝶からは、微かな死霊術の気配がする)
そういうこった。
突然召喚された日にゃ、まあビビったよ。
(当時を思い出したか、懐かしむように笑って)

さあてな。死者にも千差万別だ。
万人に心地いい場所ってのも難しい。
気付けばいなくなってる奴もいる。
そういうもんさ。
(魔法の蝶は逃げるでもなく、ダンスに誘う様にひらりと舞って)
その通り。
俺のような奴からすりゃ有り難くはあるがな。
暇潰しの玩具として弄ぶには最適と言っていい。
最近は多少自重しちゃいるが……。
…アンタは死霊術士ネクロマンサーにしては善良そうだな。
(蝶から漂う気配に素直に親愛の滲む感想を溢す)
(蝶はふわりと飛んだ。くるりくるりと誘われるままに踊る)
ふふ、暇つぶしに弄ばれる……か。一体生前どのような悪行をしたらそのようなことになるのやら。
(大仰に天を仰ぐ)
それはお褒めいただきありがたく……?
(ネクロマンサーであることを否定せず、うなずき)
そこそこ生きてきて、丸くなり、己と和解したと言ったところ。
己の本質をねじ曲げて生きるよりかは――本質を認め、その上で誠実に生きた方が良いとようやく気付いたのだ。百年以上の長い時間がかかったが――。まあ、なんとかなっている。
(そして思い出したように、片手を出す)
レディだけでは、呼ぶにも難儀するだろう。リースヒース。ヒースと呼んで欲しい。
本質ってのはそう変わるもんでもないしな。
認めちまった方が結果的には楽になる。
そういう意味だと今の俺は、本質を自覚した上で外れた生き方をしているんだろうな。
俺の方も今のところは何とかなってるよ。
(墓石から降りるとヒースに近づき)
俺はクウハだ。宜しくな、ヒース。
(差し出された手を取り、握手を交わす。
その手の質感は人間のそれと変わりないが、宿した温度が明らかに低い)
(低い温度に「なるほど?」という表情をする。その手の類いは慣れているらしい)
外れるなり忠実に生きるなり、まあ、本質を知っていれば……魔術はそういう所から始まることであるし。
昼であれば茶でも馳走したのだが。特に私は手持ちの食品などなく……。
(困ったように肩をすくめ)
……ふむ、クウハ。少し、歩いて話さぬか。散歩は体に良いものだ。
おっと。レディの誘いを断るとなっちゃ男が廃る。
喜んで、レディ。
散歩もお喋りも好物だよ、俺は。
(ヒースの誘いに戯けて返し)
しかし、茶か。
今度ここに来る時は菓子やら持ち込んで
ティーパーティってのも悪くねェな。
有り難く。
(真顔だ。ふざけた様子にはうっすらと口角を上げ)
私はこうやって墓所を歩くのが好きなのだよ。
普段は霊達が会話相手で――終わったことを記憶し続けるのは、悪くないものだ。

まあだが、夜の茶会というのも乙なものだ。いつの間にか二、三品消えていそうなものだが。
霊達はお供え物を好む故に。
霊共の話を聞くのは中々どうして面白い。
ここの奴らは寂しくはあっても幸福だろうな。

目の前に美味そうなモン出されりゃ食いたくもなる。
なんなら、此処の奴らの好みの品を用意してやってもいい。
墓地で茶会をしようってんだ。
死者を仲間外れにすんのはマナー違反だろ?
そうだな。来た客を蔑ろにしては主催の名折れだ。
(クスッと笑って)
ここの者は……裕福であった者達は少ない。
あまり豪奢にしても食べにくいだけだろう。
シンプルにクランペットにジャム、スコーンにクリーム。
あとは紅茶……。

(何かに袖を引かれたのか足を止め)

オレンジの砂糖漬けと林檎酒とカラメル掛けのナッツを所望された。
これはちゃんと聞かねばならぬな。どこぞに良い菓子屋などでもあれば良いが。
なに、菓子屋の心配なんかいらねェよ。
大体のモンは揃えられるだけのツテがあるからな。
加えて菓子作りは俺の趣味だ。
無茶なモンでなけりゃ作ってやれる。

おい、オマエら!遠慮すんなよ!
好き放題我儘言ってみな!ガキ共は特にな!
(周囲を見まわし、高らかに声を響かせる)
あ、あっ……!! そういうと、このあたりは!
(慌てる女)
子どもが多いから……
(あちらこちらから風に乗って素朴な菓子の名前が挙がってくる)

……世話になるな。御身は色々と器用なようだ。
(こほん。取り乱した様子を繕うかのように冷静な顔をしている)
ふ、ふ。元気があるのはいい事さ。
生者も死者も騒げる時は騒いどくモンなんだよ。
不平不満有り余って悪さしだすより余程いい。

器用ってより慣れてんのさ。
俺の館にもガキが多くてね。
奴らを喜ばせてやるのも中々どうして面白い。
美人の慌て顔まで見れちまうとは得しちまったな。
(ヒースを揶揄うようにくすくすと笑って)
それはどうも!
(妙に口調が強くなってしまって、それでまた赤面し)

欲のありすぎる死者は問題だが。この子らは恵まれないで死を迎えた。
……夢は見させた方が良い、か。
子守歌ばかりでは、腹が減る? ……すまなんだ。
(子どもの霊に叱られる大人の図……)
オイオイ、子守唄があるだけ恵まれてんだぜ?
他人の面倒みんのは簡単じゃねェんだ。
心配しなくても今度たらふく食わせてやるさ。
(くつくつと喉を鳴らし、子供霊の頭をわしゃわしゃと撫で)

夢も希望もないんじゃつまらねェ。
絶望ばっかの世の中じゃ、悪霊も暴れ甲斐がねェかんな。
ふふ、見通せぬ闇のようで懐は深い。しかしそれでいて「悪戯」好きときた。
御身は不可思議な御仁。
(絶望の世の中、と聞いて目を伏せて)

さて、今宵も遅い。朝の鳥が鳴く前に案内をするが。
ん、そうだな。
夜は霊の時間とはいえ随分長居しちまった。
今更だが、勝手に忍び込んで悪かった。
非礼ついでにヒースの好みの菓子も教えてくれ。
今度はソイツを手土産に遊びにくるよ。

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