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ギルドスレッド

森の洋館

【RP】混沌の国のアリス

同じ主の眷属である悪霊と少女と白狼のひと時。

【お誘いした方とのRPスレッドです】

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はいはい、お姫様の仰せのままに。
分かったからそんなに引っ張んなって。
(苦笑しつつソファーに座り、ルミエールが隣に座るなら
頭を優しく撫でようとする)

特に何かした訳でもねェのに、妙に懐いてくれちまって。
好かれて悪い気はせんが、何がそんなにお気に召したのやら。
(隣に腰掛け、頭を撫でられて)
お兄さんは不思議だわ。
父様じゃないのに父様のよう。
きっとよく似てるのね。
父様は私とも似ているって言っていたけど本当かしら。

「似ているとは言っても銀の月程頑丈ではないだろうから
無茶を要求しちゃいけないよ?
ニンゲンでなくとも、命というものは脆いのだから」
(ルミエールに釘を刺しつつ、足元に身を伏せる)
あの人が何かは分からんが、俺より上位の存在なのは間違い無いな。
その所為で性質引き摺られまくってる。
オマエさんと似てるかはわからんが同じ眷属な分、多少なり同じような影響は受けてんじゃねーか?

命が脆いっつーと……。
(ルミエールをじっと見る。
この女、魂が妙に擦り切れている。
人間が主に付き合って長く生き続ければ、こうなるのも分からなくもないが……)
「ああ、わかるかい?
僕は兎も角、ルミエールはちょっとね。
色々と事情があるんだよ」
(床に身を伏したまま、白き獣は頭を持ち上げ青い瞳で彼を見上げた)

………。
(自分を見る赤い瞳を夢見る瞳で覗き込む。
父と慕う魔法使いより粗悪な眼の力。
それでも断片的に視えるものはあって……)
お兄さん、大切な人程壊したいのね。
それなら私と同じだわ。
事情?あァ、成る程な。
(ルミエールの言葉を聞いて合点がいったと頷いて)
人外でそういう奴は多いが、人間でそれは狂ってでもなけりゃキツいかもな。
いや、狂ってるからそうなのか?
どちらにせよ、何かで補強するなりせんと長生きはできんだろうなァ……。
(よしよしとルミエールの頭を撫でようと)
(大人しく頭を撫でられて。
長生きは出来ない。その言葉に青い瞳が揺れる)
そんなこと……そんなことは、ないもの。
私は父様とずっと一緒にいるの。
ずうっとずっと、一緒にいるの。
(そう言いはするけれど、願ってはいるけれど)
(本当は自分でも分かっている)
(父様と共にいられるのは、きっとこの世界が最後)

「銀の月も手を尽くしてくれているし、僕も手助けはしているのだけどね。
これ以上はルミエールが、在り方を変えない限り難しいかな。
僕の魔女は、我儘だから。本当に本当に、我儘なんだ」
(穏やかな声に、ほんの僅かに批難の色が混じる)
(ーーそう。
君が全てを願いさえしなければ、これ程まで擦り切れず済む筈なんだ)
我儘ねェ……。
どういう種類の我儘かは知らんが、実際我儘ではあるんだろうな。
染み付いた在り方変えんのも難しいもんだし、手の打ちようがないんなら仕方ねェよな。
(在り方について気になりはするが、動揺しているルミエールを突き回すのも酷か。
またその内ルクスに聞けばいい。
そう思い直した時丁度よく、扉をノックする音が聞こえた。
屋敷妖精が茶を運んできたのだろう)
ま、暗い話は一旦終わりにするか。
俺は別にオマエさんを虐めたくて呼んだ訳じゃねェからな。
菓子を一緒に食うんだろ?
(ルミエールに笑いかけ、扉に向かって入れと命じれば、屋敷妖精が二人と一匹の前に紅茶を置いて、一礼した後退出した)

俺は悪霊だからよ、気ってもんがきかねェんだわ。
酷いこと言っちまって悪かった。
許してくれるか、ルミエール?
(気を落ち着かせるように、ゆったりと瞼を閉じて。
再び持ち上げた時には、何事も。そう。
何事もなかったかの様に、少女は微笑みを浮かべていた)

ーーいいえ。いいえ。
お兄さんは何も悪くないわ。
酷いことなど、なぁんにも。
悪に苛まれようと、貴方はとても優しいのね。
私達の紫苑の月。そう呼んでも宜しいかしら?

(ちょっぴり背伸びした大人びた声音で、穏やかに彼へ問いかける。
少女はとても我儘で、気分屋で。
けれどそうした”取り繕い”が不得手ではなかった。
そうしようと思えばの話だけれど)

「彼の君が”銀の月”だから”紫苑の月”……か」
(片割れの魔女の言葉を聞いて、白狼はすっと目をすがめる。
どうやら彼女は彼を随分と気に入ったらしい。
尤も、自分も似た気持ちではあるのだけど)
(ルミエールの振る舞いに内心少し感心する。
ただ単純に我儘で気分屋というわけではないらしい)
さァて。優しいかどうかは知らねェな。
俺は俺のしたいようにしてるだけだからよ。
そう呼びたきゃ好きに呼びな。

(テーブル上のバスケットに目をやって)
で、何持ってきてくれたんだ。
中見ていいか?
ええ、どうぞ。
マカロンを沢山作ったの。
私の一番好きなお菓子よ。
お兄さんのお気に召すと良いのだけど。
(バスケットを開けると、色とりどりのマカロンが一つ一つ綺麗に包装されて中にたっぷりと詰められている。
その内の一つを手に取り、包装を解いて)

はい、どうぞ。あーん?
(彼の口元へ差し出して、期待のこもった瞳で見つめる)
なんだ、甘えん坊かと思ったら甘やかすのも好きなのか?
そういう所は旦那に似てるな。
(苦笑しつつ、差し出されたマカロンを齧る)
(差し出したマカロンは恋に夢見るピンク色
中にジャムが挟まれた、甘酸っぱい苺味)

どう、お兄さん。美味しいかしら。
美味しいって言ってちょうだい?
はいはい、ちゃんと美味いから心配しなさんな。
(ルミエールの手から残ったマカロンを取り上げつつ)

オマエさんも食えよ。
それとも今度は俺が食わせてやろうか?
素敵ね。是非。でもその前に……

「ルミエール」
(少女の半身たる白狼が咎める様に名前を呼ぶ。
少女と白狼は二人で一人。
であるからこそ、少女が何を考えているかが手に取る様に分かるのだ)

お兄さん。私達の紫苑の月。
貴方は動物が。いいえ、白狼は好き?
この子を従えてみる気はなくて?
(白狼の制止を聞かぬふりして、無邪気にそう問いかける)
突然だな。まぁ、動物は好きだけどよ。
従えることに抵抗もない。
だが、ソイツはオマエさんの半身だろ?
そうホイホイ他人に差し出していいのかよ。
オマエさんは良くても、ルクスは納得してねェように見えるが。

ルクス、オマエとしちゃどうなんだ。
(ルミエールからルクスに視線を移して)
「ああ、ごめんね。
君に付き従うのが嫌というわけじゃないんだよ。
ただ、僕達はお互いについて多くを知らない。
だから、そうするべきか…そうしたいかが、僕にはまだわからないんだ」

今すぐにって話じゃないのよ。
私が死んでしまった後に、この子といてくれる人を探しているの。
この子が仲良くできる人を。
ルクスも父様の眷属だけど、私がいなくなった後
ルクスは父様と、きっと仲良くはできないから……。
ふむ。
正直よくわからんが、お互いを知る機会はこれから幾らでも作ればいいさ。
その内に俺を主にしたくなったら好きに着いてくればいいんじゃねェの?
やっぱり気に入らんとなったなら、離れていくでも構わんしよ。
だが、旦那と上手くやれんとなると
俺と上手くやっていけるかも怪しい気はするな。
ルミエールはべったりなんだろうが
ルクスは旦那が気に入らねェのか?
「嫌っているわけじゃあないんだよ。
ただ、アレは気紛れに世界を破滅と厄災をもたらしかねない荒御魂だからね。
″世界に破滅をもたらす悪を殺せ″と魂に刻まれている僕から
アレに仕えているのは少し不味いんだ。
君も悪霊である以上、厄災を齎す性質があるのだろうけど……」
(目の前の悪霊を名乗る存在は、それにしては穏やかに見える。
ならば、もしかすると。
……いや、まだわからない)

…………。
(何も言わず、悪霊の彼の腕に自分の腕を絡め、身を寄せようとする。
ともすれば自身の半身から、彼を守ろうとしているようにも感じられるかもしれない)
悪を殺せ、か。ははぁ。
(自分を庇う様な振る舞いを見せるルミエールの頭を撫でて、どう答えるべきかと思案する。
しかし、適当な返答をした所でいずれは知れることでもあるだろう。
ならば、事実を包み隠さず話してやる方が親切か。
それを聞いてこの狼がどう感じるかは別にして、この場で襲い掛かって来る程、礼儀知らずでもないだろう)

理性的であれと努めちゃいるつもりだが……俺もまあ、オマエのいうように悪霊だからよ。
過去にゃ散々暴れてきた。
今は多少違うにせよ、「善良な一般市民には手を出さない」と言い切ることは出来ねェな。
悪人馬鹿共相手に暴れんのは兎も角、それは望んじゃいないんで、俺自身もどうしたもんかと思ってるとこだ。
旦那と契約交わす前なら、確約もしてやれたんだが……。
……私と同じ。違うけど同じなのね。
壊したくないのに壊してしまうの。
父様のムスメになってから、ずっと。
人間は、好き?
(腕を抱いたまま、透き通る瞳で彼を見る)
そうだな。
積極的に守ってやるかは別にして、好き嫌いでいうなら好きな方だ。
慈しむべき隣人ってやつよ。
人間ってのは脆いからなァ。
旦那に引き摺られてるんなら、壊しちまうのも仕方がないさ。
俺のように元々クソ野郎だったって訳でもないんだろ?
ならオマエさんは悪くない。
だからあんまり気にすんな。
「…アレの影響はどうしようもないからね。
悪に苛まれようと善で在ろうとするのなら『君だって悪くない』さ。紫苑の月」
(言葉に耳を傾け、二人を見て。
白い獣は身体を起こし、彼の足元へ柔らかに身を寄せた)

「ごめんね。気を使わせて。許して欲しい。
その在り方はきっと、君に苦しみを齎すだろう。
それでも君がそれを望むなら、僕はその手助けがしたい。
ルミエールによく似た君の。
僕を受け入れてくれるかい?
君を主と呼ばせておくれ」
気なんか大して使ってねェよ。
手助けしてくれんなら俺も助かる。
必要だと思うなら殺しに来てくれても構わんし。
そういう奴の方が信用出来るしな。
「うん。その時は遠慮なく」

まぁ…ダメよ。いけないわ、ルクス。
貴方がそんな風じゃ、私安心して眠れないわ……。
それはそうと、何かお礼をしなくちゃ。
私の魂をおやつに如何?
(無垢な瞳で彼を見上げる)
…ルミエール。
魂は「おやつに如何」と気軽に差し出していいものじゃないんだぜ?
気持ちだけ有り難く受け取っとくよ。
でも。でも、だって……。
貴方にはきっと、それが何よりのご褒美でしょう?
遠慮なんて要らないのよ?
それとも私、不味そうかしら。
美味しそうには見えないかしら。
私、貴方がとっても好きよ……?
(口にする好意に嘘はない。
寂しそうにしょんぼりとした表情を見せる)
美味そうには見えるけどなァ……。
味見程度でも喰われれば、その分寿命が縮むんだぞ?
分かってるか?
オマエ自身がそれで良くても、後で旦那が黙ってないだろ。
下手に手を出して怒られるのは俺なんだぞ……。
据え膳食わぬは男の恥だわ。
紫苑の月の甲斐性なし。
甲斐性なしで結構。
どうしてもっつーなら、オマエさんが死ぬ時にでも食ってやるから。
それもそれで怒りを買いそうだが、一先ずそれで納得してくれ。
「ほら、ルミエール。紫苑の月を困らせちゃいけないよ」

んん……。
(もじもじと両手の指を絡ませて)
じゃあ、私が貴方を食べるのは?
紫苑の月は美味しそう。
それならいい?それもダメ?
それもちょっとな。
俺としては別に構わないんだが……。
旦那に聞いてからにしてくれ。ごめんな。
(頭を優しく撫でてやろうと)
そんなのって狡いわ。ダメよ。
父様になんて聞けないわ。
きっと哀しい顔をするもの……。
あーん、紫苑の月の意地悪!
(頭を撫でられながらくすんと鼻を鳴らし、涙を浮かべて抱きつこうとする)
意地悪してるつもりはねェんだけどな。
思い通りにならないことも、世の中にはあるってことさ。
内緒にしたところですぐバレるだろうし、諦めな。
(苦笑と共に受け止めて、背をぽんぽんと叩いてやる)
分かってるもの。識ってるわ。
もっと近くにいたいだけなの。
もっと近くに感じたいだけなの……。
(ぎゅうっと強く縋りついて)

「君はアレに似て、寂しがりやで我儘だからね。
こうして受け入れて貰えているだけ、充分だと僕は思うけどな」
熱烈なこって。そりゃ告白か?
他の男に言うと勘違いされかねんから気をつけろよ。
何かありゃ俺から言って聞かすから、ルクスはそんなに気にするな。
なんならオマエも撫でてやろうか?
(ルミエールを軽く抱き返し、よしよしとあやしながら)
…勘違いしてくれたって構わないのよ?
なんて、それは冗談だけど、傍にいたいのは本当の気持ち。
貴方は何処か父様に似ていて、こうしていると安心するもの。
ルクスも可愛がってあげて、紫苑の月。
この子も私とおんなじで、本当は甘えん坊なんだから。
(彼からそっと身を離し、足元の狼に微笑みかける)

「ルミエール程じゃあないけどね?
折角だしお言葉に甘えようかな。
僕のことも構っておくれ」
(白狼は半身と同じ青い瞳で彼を見上げて、緩やかに尻尾を振ってみせた)
二人で一人、だったな。
元が同じなら似る部分もあるか。
ルミエールもルクスも、可愛いな。
(ふと微笑み、ルクスを撫でようと手を伸ばす)
(美しく整えられた白い毛並みは柔らかく。そして暖かい)
「僕もかい?
…僕はいつか君の喉に牙を突きたてるかもしれない。
それでも君は、僕を可愛いと言ってくれるのだね」
(撫でる手に頭を寄せ、親愛を示して)
俺としちゃ、そういう奴の方が好みだからな。
オマエに限った話でもない。
大抵はどいつもそんなもんだろ。
(丁寧に毛並みを撫でつけて、耳の後ろをかいてやる)
(彼と半身が戯れる傍、髪に咲いた薔薇を摘む)
(両手で包んだ大輪の青薔薇を胸に抱き、瞼を閉じて)
(一つ。二つ。三つ。四つ)
(内に揺蕩う感情を。少女自身の魂を。
青の薔薇へ少しずつ移し替える)
(貴方にアイを。祝福を。幸福があるように)
(安寧の祈りと魔力を込めればそれは淡く光を灯し、虹色に輝く薔薇の宝石へと姿を変えた)
紫苑の月。紫苑の月。
これをどうぞ?貴方にあげる。
(彼の袖を引き、出来上がった宝石を手渡そうと)
あ……?
(差し出されたものを見て、束の間言葉を失い)

オマエなあ……。
魂は気軽に差し出すもんじゃないと言っただろ。
くれるっつーんなら貰っとくが……。
必要になったら返せばいいか?
返す?
(きょとんと小首を傾げ)

返さなくていいわ?
だって、貴方にあげたのだもの。
貴方の傍に置いておいて。
そうすれば明日死んだとしても、ずうっと一緒にいられるでしょう?
ある意味そうだな。
嬉しくないわけじゃあないんだが……。
…いや、ありがとな。
(複雑な表情でルミエールの頭をわしゃわしゃ撫でる)
紫苑の月……?
(頭を撫でられながら、不思議なものを見る顔をして)
ルクス。私、何か変なことをしたかしら。

「…さて、どうだろう。
″人間らしい″とは言えないことだったかもしれないね」
(ルミエールの問いに答えて目を細め)

「あまり気に病まないでおくれ、紫苑の月。
ルミエールにとってはこれが、正しい命の使い方なんだ」
ん?…あぁ、別に俺はなんともないさ。
人間の魂は簡単に修復できるもんじゃないからな。
死の間際なら兎も角、生きてるうちから差し出されて面食らっただけだ。
こいつの命はこいつのもの。
本人がこれでいいんなら、これが正解なんだろうさ。
「…そうだね。そうなのだろう。
さあ、ルミエール。今日は帰ろうか。
不慣れな事をして疲れたろう?」

……?
(二人の会話を何も言わずに聞いていて)
どうかしら?分からないけれど……。
ルクスがそういうのなら……。
紫苑の月……。
(瞳に寂しさをたたえ、名残り惜しく彼を見上げる)
…そんな顔するな。
またいつでも来ればいい。
俺は逃げも隠れもしやしねェよ。
(ルミエールの背をぽんぽんと叩いてやって)

ルクス。オマエもだぞ。
遠慮する必要はないんだ。
ルミエールがいるからってのもあるんだろうけどな。

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