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シキアの樹
(『だいじょうぶ』)
(耳が拾う大樹の声に恐る恐る振り返れば、彼等は変わらず穏やかな様子だった)
(顔を俯け逡巡する事、暫し)
(シキアの裏側へ、彼等の元へ。一歩分の距離を開けて、影は立ち止まる)
(座っても良いのだろうか。もう一歩の距離を詰めても、彼等は自分を恐れないだろうか)
……あの、私。歩き疲れてしまって。
それで、街から見えた……いちばん大きな、この樹のそばに居たい。そう、思って。
(此処まで歩いてきたのだと。立ち尽くした侭、訥々と語り)
(耳が拾う大樹の声に恐る恐る振り返れば、彼等は変わらず穏やかな様子だった)
(顔を俯け逡巡する事、暫し)
(シキアの裏側へ、彼等の元へ。一歩分の距離を開けて、影は立ち止まる)
(座っても良いのだろうか。もう一歩の距離を詰めても、彼等は自分を恐れないだろうか)
……あの、私。歩き疲れてしまって。
それで、街から見えた……いちばん大きな、この樹のそばに居たい。そう、思って。
(此処まで歩いてきたのだと。立ち尽くした侭、訥々と語り)
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青く澄みわたる空に、恵みの雲は見えず。
時折に吹き抜ける風だけが、僅かな涼を与えてくれる。
穏やかに揺れるシキアは、今日も憩い人を歓迎していた。